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久常涼 ウッド類を“ZOZO仕様”に 「1W」はロフトを寝かせ「4W」は立てる

昨年の「ZOZOチャンピオンシップ」、最終18番(パー5)でボギーをたたいてトップ10を逃し、悔し涙を流してから1年。昨年のリベンジに燃える久常涼は、2日目を終えて19位タイと上位を狙える位置で週末を迎えた。今年のZOZOに並々ならぬ意気込みで乗り込んできた21歳のクラブセッティングには、ある戦略があった。

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ドライバーと4番ウッドは、ともに今季序盤から使用するテーラーメイドの「ステルス2 プラス」だが、今週はそれぞれスペック違いで臨んでいる。ドライバーはロフトを0.5度寝かせ、逆に4番ウッドはロフトを0.5度立たせていた。「欧州ツアーで勝ったときのドライバーはリアルロフトが10度でしたが、今週は10.5度。4番もリアルロフト16.3度ぐらいだったのが、15.8度になっています」とは、久常のクラブを高校生の頃から組んできたテーラーのツアーレップ(用具担当)、鵜野晃行(うのあきゆき)氏。

その意図をそれぞれうかがうと…。

「今週に入る前に久常プロから電話があって、『習志野はドロー有利なので、ドライバーはロフトを増やして簡単にしておいて、ナチュラルなドローで攻めていきたい』とヘッドへのリクエストがありました。元々彼はドローヒッターですが、欧州ツアーに行くにあたり、風などを考慮してフェードを打ちやすいようにロフトを立たせていたんです」と鵜野氏。

4番ウッドに関しても「『フェアウェイウッドはぶっ放したいので、吹けないやつを1本作っといてください』と同時にリクエストがあったので、ロフトを立てて、スピンを抑えて前に行くようなセッティングにしました」と、久常の戦略に合わせてこちらもマイナーチェンジしていた。

それにしても、ともにネック調整機能がついているクラブなので、カチャカチャすればロフトを変えられるが、「久常プロは昔からクラブを“いじる”のが好きじゃないんですよね。ロフトを立てるのであれば、リアルロフトが立ったヘッドを用意します」と、意外とそこは古風(?)なところもあるようだ。

ステルス2 プラス ドライバー」は可変式のウエイト調整もついているが、「今週も練習ラウンド中にそのスライドを動かすか動かさないかのやり取りがあって…」と鵜野氏。

発端はリアルロフトを増やしたのに、ボールがつかまりづらいところからだった。「明らかにつかまっていなかったので、もっとヒール側にウエイトを動かしたら? と久常プロに提案したんです。でも彼は『ミスは自分が悪いっす。クラブのせいじゃないっす』の一点張りで、(ウエイトを)動かしたがらないんですよ。何度か説得して、ようやく5回目ぐらいで動かしてくれました(笑)」。それでも久常は「ほんのちょっとしかやらないでくださいね」と続け、5ミリだけヒール側に動かしたところに落ち着いたそうだ。

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ウッド以外で、欧州ツアー優勝時(9月「カズーオープンdeフランス」)のセッティングとの違いを挙げると、7番ウッドの代わりにスリクソン「ZX5 アイアン」の3番が入った(こちらも長らく愛用中)。そして「日本オープン」から、56度のウェッジが「MG4」にスイッチしている(52度と60度は夏頃からすでにMG4へスイッチ済み)。「世界中どこでも同じソールでバラつきがないのがうれしい」と、世界を転戦する久常だけに「ミルドグラインドソール」の再現性の高さにほれ込んでいるようだ。

ZOZOが終われば、主戦場としている欧州ツアーの終盤戦が待ち構えている。この勢いで最終目標でもあるPGAツアーの切符(有資格者を除く欧州ツアー年間ポイントランク10位以内。現在7位)をつかみたいところだ。

久常涼のクラブセッティング>
ドライバー:ステルス2 プラス ドライバー(10.5度)
シャフト:藤倉コンポジット VENTUS RED(重さ70g台、硬さX)
フェアウェイウッド:ステルス2 プラス フェアウェイウッド(4番16.5度)
シャフト:VENTUS BLACK(重さ70g台、硬さX)
アイアン:スリクソン ZX5 アイアン (3番)、P7MC アイアン(4番~PW)
シャフト:トゥルーテンパー プロジェクトX(6.5)
ウェッジ:MG(ミルドグラインド)4 ウェッジ(52度、56度)、MG4 ウェッジ(TW11/60度)
シャフト:トゥルーテンパー プロジェクトX(6.5)52度、トゥルーテンパー ダイナミックゴールド EX ツアーイシュー(S200)56度、60度
パター:ブラック・シリーズ ix #9~日本限定モデル~
ボール:TP5x ボール<2021年>

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