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西村優菜が2年ぶりにドライバー変更 「エピック→パラダイム」への理由を語る

なかなかクラブを変えないことで知られる西村優菜が、アメリカの試合に向けていくつかクラブチェンジを行っていた。しかも、2年間使い続けてきたドライバーを変えたというから、国内開幕戦の会場ではプロ仲間も関係者もザワついた。初の海外挑戦とあり、期待と不安が入り混じる中、クラブチェンジの背景を本人の口から語ってもらった。

トリプルダイヤのSへ「もともと小ぶりなヘッドが好き」

―ドライバーを「エピックスピード」から「パラダイムトリプルダイヤS」に変更しましたが、今回“変えられた理由”を教えてもらえますか?
トリプルダイヤ以外にも、(パラダイムの)スタンダードモデルや「X」など全てのヘッドを打って、最終的にはTD(トリプルダイヤモンド)かTDS(トリプルダイヤモンドS)かで悩んで、一番フィットしたのがTDSでした。私は元々小さいヘッドが好きで、見た目がTDやTDSの方が入っていきやすかったので、その二つを中心に調整していました。

―2モデルの中で最終的にTDSにした決め手は?
(TDSの方が)つかまりが良かったので、自分のドローボールの弾道に合っていました。(球は)右に出ますけど結構戻ってきてくれますし、右に出る具合がすごく私にフィットしています。

―今回すんなり移行できたのは「エピック」に似ていたということもありますか?
そうですね、見た目のつかまりそうな感じがエピックにすごく似ています。その点は、(新しいヘッドに)入っていきやすかった部分もあります。

―ロフトなどのスペックは?
ロフト9度のヘッドをネック調整して1度寝かせています。いろいろ試したのですが、9度だと(弾道が)低すぎてちょっとスピン量が少なかったんです。10度にしたら、スピン量も2300~2400回転で落ち着きました。

―西村プロが求める理想のスピン量は?
持ち球がドローなので、スピン量は2300~2400回転だとベストです。最初にロフト9度で打っていた時は、2100回転に届かないこともあって。ロフトをつけてからはちゃんとスピンが入るようになりました。前のヘッドと比べると、キャリーで3ydぐらい前に飛んでいたので、その3ydでも私にとっては大きな武器。飛距離は試合のときにキャリー220ydいけばいいかなって感じです。

―実際に打っていて、気に入っている点は?
ボールスピード(初速)がすごく出ていますね。あとはミスした時にブレ幅がすごく少ない。ミスヒットしても幅にいてくれる感じがあるので、そこはすごく大きいなと思っています。「エピックスピード」の時もつかまりは良かったんですけど、若干つかまりすぎている部分がありました。

「変えたもの」と「変えてないもの」

―3W~UTは不動のラインアップですね。
新しいモデルも試しているんですが、まだ間に合ってない…。3番ウッドはパラダイムのノーマル、5番ウッドはTDの方を試しています。7番ウッドと9番ウッドはまだあまり打てていないんですが、ユーティリティは3本試しています。実は、(長らく使い続けている)7番ウッドと9番ウッドの代わりにユーティリティを入れることも検討しているんですよ。ユーティリティの方が(球が)強く出て、それはそれでオプションとして持っているといいかなって。

―それはアメリカを意識して?
そうですね、たぶんいろんな環境や状態があると思うので、(クラブの)選択肢が増えるといいなと。

―アイアンも昨年のままですね。打痕がびっしり!
はい、変えていないです。まだ新しいアイアンを打っていなくて、自分が使っているモデルがすごく今合っているというか、いい状態なので、そこはまた同じようなヘッドが出てから試そうかなと思っています。

まだ未発表の「ジョーズフォージドウェッジ」をチョイス

―ウェッジを新しい「ジョーズフォージド」に変えましたね。
新しいモデルはエッジの部分が丸くなっていて見た目がすごくいいんです。私は結構丸い形が好きで、以前使っていたやつも(丸くなるように)削ってもらっていたんですよ。今回は元々丸いので、すごく(ボールを)拾いやすくて、あまり刺さらなそうというか、ボールの下に(ヘッドが)入っていきやすい感じがします。どうしても(エッジが)真っすぐだと刺さってしまうイメージが出るので、トウとヒールはちょっと落としてある方が好きなんです。グリーン周りがあまり得意じゃないので、そこに安心感が生まれるからすごくいいなと思ってます。

―パターも変えましたね。
はい、新しい「VERSA SEVEN Sパター」です。試合によってたぶん変わるとは思いますが、これ、自分仕様にヘッド上部に赤い線を入れてもらったり、ドットを入れてもらったりしています。元々「ホワイトホット OG」の #7Sを使っていたので、すごく見た目は入っていきやすかったです。その前も「オー・ワークス パター #7」で、黒、白、黒のラインが入ったヘッドを使っていたので、もう全く違和感なく使えました。すごく構えやすかったので、テスト結果もすごく良かったです。

―使用していて気に入っている点は?
特にショートパットが向いた方向に打ちやすく、自信を持って打てています。キャロウェイの本社でテストした時もすごく良いデータが出て、アライメントで(左右が)0.1度も狂っていないっていうデータが出て、びっくりしました。この黒、白、黒のおかげで(まっすぐ)向けるんだなと思いました。

―ずっと「ツノ型」を使っていますよね。
そうですね、本当に小さい時からこの形を使っていて、元々「ホワイトホット #7」を使っていたんです。そのパターは小学校の低学年から、中学の卒業ぐらいまで使っていたので、ツノ型には慣れていたんです。まだ探せば家にあると思うんですけど、もうここ(インサート)がボロボロになっちゃって使えないと思います。でもやっぱりその形に安心感があるんでしょうね。今回のバーサも元々使っていた「#7」と一緒ぐらいの大きさだと思います。

―他のヘッド形状に浮気しないんですね。
一応サブパターとして、「トライ ホット 5K ダブルワイド パター」を持っていて、マイクロヒンジインサートに変えてもらっています。トップスピンが出やすくて転がりがいいので、ちょっと重いグリーンなどで使いたいヘッド。操作性もいいので、エース(ツノ型)とまた違った感じで、状況やグリーンによって使い分けられたらいいかなと思っています。エースと一緒にアメリカに持っていきます。

西村は、日本での2試合を終えてから渡米の予定。米ツアー挑戦は3月23日に開幕の「LPGAドライブオン選手権」(アリゾナ)からスタートする。

西村優菜クラブセッティング>
ドライバー:パラダイム トリプルダイヤモンド S ドライバー プロトタイプ(9.0度)
シャフト:藤倉コンポジット SPEEDER NX GREEN 5SR
フェアウェイウッド:XR16 フェアウェイウッド(3番15度)
エピック SPEED フェアウェイウッド(5番18度)
シャフト:藤倉コンポジット SPEEDER NX 5R
フェアウェイウッド:グレート ビッグバーサ フェアウェイウッド (7番21度、9番24度)
シャフト:藤倉コンポジット スピーダー エボリューション 3 569SR
ユーティリティ:GBB エピック スター ユーティリティ(6番26度)
シャフト:藤倉コンポジット MCH シャフト 60R
アイアン:X FORGED STAR アイアン(6番~PW)
シャフト:藤倉コンポジット MCI シャフト 70R
ウェッジ:JAWS FORGED ウェッジ(52度、58度)
シャフト:藤倉コンポジットMCI シャフト 80S
パター:ホワイト・ホット VERSA SEVEN S パター
ボール:キャロウェイ クロムソフト X トリプルトラック

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