勝みなみマッスル回帰 「芝をとる感覚が気持ちいい」
◇国内女子◇ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン 事前(21日)◇利府GC (宮城)◇6569yd(パー72)
今季から米女子ツアーを主戦場とする勝みなみが、今週は一時帰国して国内ツアーに出場する。練習日にクラブを確認したところ、3月の開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」以来、久しぶりに見たバッグの中身に変化があった。
アイアンが、スリクソンの「ZX7 MKIIアイアン」から、「Z-FORGED(フォージド)IIアイアン」に替わっていた。Z-フォージドIIといえば、松山英樹も使うゴリゴリのマッスルバックモデルだ。
「キャット(8月のCAT Ladies)の週に渡されて翌週から使い始めました」(勝)と即投入を決めたという。即決の理由については「やさしいクラブ(それまで使っていたZX7 MKII)ってちょっと抜けもいいじゃないですか。私はちょっと突っかかるぐらいが気持ちいいので、マッスルバックの方がその感覚を取り戻しやすいかなと思って替えました」と説明。「突っかかる」とは、いわゆるターフをとる感覚を指す。マッスルよりも比較的やさしいZX7 MKIIだと、少しヘッドの入射が浅く入ることでターフがあまり取れず、勝の言うところの“抜け”になってしまうのだろう(ZX7 MKIIはそもそもやさしいクラブではないが…)。
ボールが沈みやすい海外の芝で戦う勝にとっては、インパクト後のソールと地面が接地する時の“突っかかる感覚”をより重視したいという。「(海外は)日本よりも芝が取れてくれるので、自分には合っているかなと思います。なにか突き刺さる感じがやっぱりあるので、そのほうが気持ちいいですし、方向性も安定してきます」
ZX7 MKIIを使う以前にマッスルバックの「Z-フォージド」を使っていた勝にとって、実に2年ぶりのマッスル回帰だ。「クラブを替えてから(調子が)いいので、もうそろそろいい結果が出るんじゃないかなって思っています」とショットの感覚も良くなってきた。
マッスルバックは6番からPWまでで、4、5番は「ZX5 MkIIアイアン」のまま。それ以外の「ZX7 MkIIドライバー」やプロギアのスプーン「RSジャスト」、オデッセイのパター「オーワークス#1」などのレギュラー組も引き続き使用中だ。
新しい武器を手に入れ、米ツアー初挑戦のシーズン終盤を走り切る。
<勝みなみのクラブセッティング>
ドライバー:ダンロップ スリクソン ZX7 Mk II(9.5度)
シャフト:三菱ケミカル ディアマナ GT 5S
フェアウェイウッド:プロギアRS JUST(3番15度)、ダンロップ スリクソン ZX(5番18度)
シャフト:三菱ケミカル ディアマナ PD 5S(3番)、三菱ケミカル ディアマナ プロト S(5番)
ユーティリティ:ダンロップ スリクソン ZX Mk II(4番22度、5番25度)
シャフト:KBSツアー ハイブリッド プロト
アイアン:ダンロップ スリクソン ZX5 Mk II(4、5番)、ダンロップ スリクソン Z-FORGED(フォージド)II(6~PW)
シャフト:日本シャフト NSプロ 950GH neo S(4、5番)、日本シャフト NSプロ 950GH neo X(6~PW)
ウェッジ:クリーブランド RTX 6 ZIPCORE(50、54、58度)
シャフト:日本シャフト NSプロ 950GH neo X
パター:オデッセイ オー・ワークス #1
ボール:スリクソン Z-STAR XV
*練習日取材のため16本