小平智がついに 17年モノの「クアトロテック」から卒業 替えたシャフトは?
◇国内男子◇BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ 事前情報◇宍戸ヒルズCC西コース(茨城)◇7430yd(パー71)
米ツアー6年目を迎える小平智。アメリカで出場権のない試合が続く間に一時帰国し、「ミズノオープン」に続き「ツアー選手権」に出場する。そのバッグの中身に衝撃の変化があった。
高校生以来、かれこれ17年近くドライバーのシャフトにグラファイトデザインの「ツアーAD クアトロテック」を使用してきたが、2月の米ツアー「ホンダクラシック」時に同じツアーADの最新モデル「CQ」に替えていた。
「キャロウェイのレップ(用具担当)の方にパラダイムのトリプルダイヤを勧められたんですが、現地にクアトロテックがなくて…。それで先調子系のシャフトで何かないかと聞いたら、『CQ』を挿して持ってきてくれたんです」
何気ないやり取りから生まれた組み合わせが化学反応を起こし、長年連れ添ったシャフトを超える一本が出来上がった。飛距離こそツアー平均には届いていないが、ドライビングアキュラシー(FWキープ率)は堂々の2位。その数値70.35%はツアーの平均58.15%を大きく上回る。「ほんと奇跡ですよね。自分でもこんなにハマると思わなかった」と本人も驚きを隠せない。
アイアンは3年近くタイトリストの「620 CB」を使用。タイトリストの日本スタッフが小平の好みをつかんでいて、彼のために特別に仕上げたオリジナルだ。
「僕の癖をよくわかってくれていて、特にネックの曲げ方が気に入っています」。クラブ契約がフリーになって自由にクラブを使えるとなると、やはり慣れ親しんだトコロに戻るのだろう。
再びどこかのメーカーとクラブ契約を結ぶ考えは今のところないようで、「やっぱりいいものが使いたいじゃないですか。(契約に)しばられるとゴルフの範囲が狭まる」と、4番アイアンに寛容さのある軟鉄鍛造キャビティ(ヨネックス)を入れるあたりもその一環。
確実に計算のできるプロギアの5番ウッドを含め、PGAツアーのハードなセッティングを戦ううえでの細部へのこだわりを感じさせる14本に仕上がっている。
<小平智の14本>
ドライバー:キャロウェイ パラダイム トリプルダイヤモンド(10.5度)
シャフト:グラファイトデザイン ツアーAD CQ 7 フレックスX
フェアウェイウッド:キャロウェイ パラダイムトリプルダイヤモンド(3番15度)、プロギア iD nabla black(5番18度)
シャフト:グラファイトデザイン ツアーAD クアトロテック 75 フレックスX
アイアン:ヨネックスEZONE CB702 フォージド(4番)、タイトリスト 620 CB(5番-PW)
シャフト:トゥルーテンパー ダイナミックゴールド ウエイトロックX100
ウェッジ:ボーケイ SM9(52、56、60度)
シャフト:トゥルーテンパー ダイナミックゴールド ウエイトロックX100
パター:スコッティキャメロン PHANTOM X 7.5 プロトタイプ
ボール:タイトリスト プロ V1x