舞台はメキシコ 若手選手にもチャンスあり
2014年 OHLクラシックatマヤコバ
期間:11/13〜11/16 場所:エル・カマレオンGC(メキシコ)
C.ストラウドは突破口を見いだせるか/パワーランキング「 OHLクラシックatマヤコバ」
By Rob Bolton, PGATOUR.COM
先週の「サンダーソンファームズ選手権」は、会期が夏から秋に移行したことで2013-14シーズンは開催されなかった。「OHLクラシックatマヤコバ」も以前、同じことをした。メキシコのプラヤ・デル・カルメンにあるマヤコバリゾートのエル・カマレオンGCで毎年行われるこの大会は、PGAツアーが西海岸からフロリダスイングに移る冬の終わりに6度行われた後、2013年シーズンには開催されなかった。
大会は、秋シリーズの締めくくりという新たな役割を持って復活する。今回の変更により、フェデックスカップのポイントがフルで与えられるほか、賞金を格段に増やす。今年の賞金総額は610万ドル(約7億円)だ。OHLは3年前、2018年までのタイトルスポンサーシップをPGAツアーと結んでおり、大会基盤は今後も安泰だろう。
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2月から11月に会期が移ったことで、天候が大会にどう影響を与えるかは、まだはっきり分からない。会期中を通しての悪天候もあり、昨年のエル・カマレオンの平均スコアは「70.019」、つまり「0.981」アンダーパーだった。2013-14シーズンで、パー71の全13コースのうち、3番目に易しいコースに選ばれている。フェアウェイキープ率は2012年大会から4%以上アップして「64.15」、出場選手132人のパーオン率は68.71%と、5%以上アップした。
エル・カマレオンはベテラン選手が好成績を残すことの多いコースとなっている。硬い地面はプレーヤーの能力をさらすのだ。今週の天気予報もまた、そのような様相を予感させるものとなっている。予選ラウンドは乾燥が予想され、3日目に少し雨の可能性がある。最終日はかなり手ごわくなりそうだ。風は一番の敵となるだろう。気温は高く、華氏80度かそれ以上(摂氏27~28度)辺りを推移するとの予想だ。
エル・カマレオンの全長は6987yd。グレッグ・ノーマンが設計したこのコースは、その美しさや多様性、そしてパー5の7番ホールのフェアウェイにあるセノート(陥没の地形)で知られる。この穴を超えられるのは、ロングヒッターだけだ。当初このホールはリゾート客向けに1番ホールとして使われていたが、2012年に1番~3番ホールが7番~9番ホールに変更された。試合の自然な流れとプレーのペースを速めるためだ。
パワーランキング:OHLクラシックatマヤコバ
1位:ロリー・サバティーニ
ここ2年間でトップ5を記録したのは、2013年大会でのタイ3位のみ。2011年大会では5位タイだった。「マックグラッドリークラシック」で22位タイ、「CIMBクラシック」で8位タイ。
2位:ジェイソン・ボーン
軒並み好成績を収めているボーン。出場はこれまで2度だけだが、2011年大会では19位タイ、2014年大会では3位タイだった。「サンダーソンファームズ選手権」は2位タイ。
3位:チャールズ・ハウエルIII
エル・カマレオンでの成績は良く、出場5回のうち昨年の6位タイを含む4度のトップ20を記録。直近3試合のうち2試合で20位以内に入っている(「サンダーソンファームズ選手権」は14位タイだった)。
4位:ロバート・ストレブ
今回初出場のストレブ。現在フェデックスカップのポイントランキングで首位に立っている。直近3試合は「マックグラッドリークラシック」の優勝をはじめ、いずれも10位以内。オールラウンド部門も1位だ。
5位:クリス・ストラウド
突破口を求めているストラウド。直近4試合は35位の壁を破れていないが、エル・カマレオンとは相性が良い。出場した過去3回はいずれも5位以内でフィニッシュした。
6位:ウィル・マッケンジー
「マックグラッドリークラシック」ではプレーオフで敗退。昨年大会の最終日はノーボギー、6アンダーの「65」で回り、12位タイだった。
7位:マーク・ウィルソン
2009年大会覇者のウィルソンは、直近2試合でいずれもトップ10入りを果たした。2010-2011年には14試合でパーまたはアンダーパーを記録した。
8位:ケビン・スタドラー
中国での「WGC HSBCチャンピオンズ」を手首の負傷で棄権した。エル・カマレオンでは7試合中5度のトップ20入りを果たしている。
9位:スペンサー・レビン
「シュライナーズホスピタルforチルドレンオープン」での10位タイ以来のプレー。その前の「フライズドットコムオープン」では21位タイだった。2011年大会ではプレーオフで敗れた。ボールストライキングでは3位。
10位:ブライアン・スチュアード
自己ベストとなる2位でのフィニッシュ2回はいずれもエル・カマレオンで成し遂げた。2週間前の「CIMBクラシック」では13位タイ。
11位:ファビアン・ゴメス
アルゼンチン出身。「マックグラッドリークラシック」で8位タイ、「サンダーソンファームズ選手権」で14位タイと、好調な幕開けだ。オールラウンド部門では5位。
12位:デービッド・ハーン
直近2試合はいずれも15位以内。うち「サンダーソンファームズ選手権」は14位タイだったが、同じカナダ人(ニック・テイラー)が優勝したので心は痛まないかも。
13位:スコット・ブラウン
昨年は16位タイ。直近2試合は予選落ちを喫したが、今シーズンは「フライズドットコムオープン」で12位タイ、「シュライナーズホスピタルforチルドレンオープン」で10位タイと好スタートを切っていた。
14位:キャメロン・スミス
「サンダーソンファームズ選手権」では調子を崩し、予選通過ならず。その前は7試合連続でトップ10入りを果たしていた。オーストラリア出身の若手で、風が吹いても心が揺れることはないだろう。
15位:ビリー・ハーレーIII
スコアに対するショットの貢献度のスペシャリストとしては最高の大会だろう。フェアウェイキープ率は現在42位タイ、パーオン率は15位タイだ。直近の試合となる「CIMBクラシック」では8位タイだった。