「予選会に出なくていい」 竹田麗央が珍しい”万歳”のワケ
2024年 TOTOジャパンクラシック
期間:10/31〜11/03 場所:瀬田GC 北コース(滋賀)
竹田麗央のウェッジに“穴” 米ツアー出場権をつかんだクラブセッティング
◇日米女子ツアー共催◇TOTOジャパンクラシック 最終日(3日)◇瀬田GC 北コース (滋賀)◇6616yd(パー72)◇晴れ(観衆5376人)
米ツアーを兼ねた大会でシーズン8勝目を手にした竹田麗央のクラブのうち2本には穴が開いている。PWとロフト角50度のウェッジ。どちらもバックフェースのソールに近い部分に2つずつ、1cmに満たない大きさでくりぬかれた跡があるのだ。
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この細工を施したのはプロ2年目の昨季の半ば。「あの2本は思った飛距離が出ていなかった。キャリーで4、5yd(さらに)欲しかった」という悩みを、ロフトを少し立て、シャフト長を伸ばすことで解消。契約する住友ゴム工業(ダンロップ)のスタッフがバランスを合わせるために削ったという。
大会3日目が大雨の影響で中止された今大会のディスタンス部門で堂々のトップ(平均270.25yd)。日本ツアー屈指の飛ばし屋としては、その2本は「ミドルホール(パー4の2打目)で一番使うクラブ」と言って間違いない。「そこが良くなったので、ことしは(成績が)良いのかなと思います。替えて思った距離が打てるようになりました」と飛距離とチャンスメークするショットが高次元で噛み合っている。
使用クラブ、ボールは7勝目の「日本女子オープン」時と同じ。信頼のギアで2026年末までの米ツアーの出場権を勝ち取った。
<竹田麗央の14本>
ドライバー:ダンロップ スリクソン ZX7 Mk II プロトタイプ(8.5度)
シャフト:グラファイトデザイン ツアーAD UB(長さ45.25インチ、重さ50g台、硬さX)
グリップ:イオミック スティッキー2.3
フェアウェイウッド:ダンロップ スリクソン ZX Mk II(3番15度)
シャフト:グラファイトデザイン ツアーAD UB(重さ60g台、硬さS)
ユーティリティ:ダンロップ スリクソン ZX Mk II ハイブリッド(3番19度、4番22度)
シャフト:グラファイトデザイン ツアーAD DIハイブリッド(重さ70g台、硬さS)
アイアン:ダンロップ スリクソン ZX5 Mk II(5番)、ダンロップ スリクソン ZX7 Mk II(6番~PW)
シャフト:日本シャフト NSプロ モーダス3 ツアー120(硬さS)
ウェッジ:クリーブランド RTX 6 ZIPCORE(50、54、58度)
シャフト:日本シャフト NSプロ モーダス3 ツアー120(硬さS)