GDO編集部が選ぶ 2016年ゴルフ10大ニュース(男子編)
GDO編集部が選ぶ 2016年ゴルフ10大ニュース(女子編)
2016年にGDOが配信したすべての記事から、編集部が今年の女子ツアー10大ニュースを選出。日本のゴルフ界を彩ったホットな話題を振り返ります。
■ 1位 17歳アマ・畑岡奈紗が「日本女子OP」制覇 最年少ツアープロ誕生
ツアー最高峰のタイトルを争う舞台で、17歳の新星が歴史を塗り替えました。ルネサンス高3年の畑岡奈紗が「日本女子オープン」で優勝し、アマチュアとして初めてメジャーを制する快挙。17歳263日でのメジャー優勝、17歳271日でのツアープロ転向は、いずれも女子ツアーの年少記録を更新しました。
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その後の歩みも順調そのものです。12月には米国女子ツアーの最終予選会を14位タイで通過し、上位20人に与えられる出場権を手に。来年は、憧れの人・宮里藍が待つ米国ツアーを主戦場にします。
■ 2位 イ・ボミが2年連続賞金女王
昨季に初めて賞金女王となったイ・ボミ(韓国)が、今季も他を圧倒する強さを見せつけました。シーズン5勝を挙げ、後続に約2900万円の大差をつけて2年連続の賞金タイトルを獲得。多くの主要スタッツでも1位に名前を載せ、総合力の高さを示しました。
■ 3位 野村敏京が大ブレーク!年間2勝の大躍進
2011年の米国ツアー初挑戦から6年。一度は撤退しながらも、14年に再び海を渡った24歳がついにブレークしました。2月「ISPSハンダ オーストラリア女子オープン」で初優勝を飾ると、4月には早々と2勝目を達成。最終賞金ランクは11位、世界ランクも21位にジャンプアップする飛躍の年となりました。
■ 4位 68罰打&池でボール大捜索 同日に珍事相次ぐ
11月「伊藤園レディス」2日目に前代未聞の珍事が相次ぎました。松森彩香がグリーン上でキャディに投げて渡そうとしたボールが池に落ち、キャディは冷たい池に浸かって大捜索。上原彩子には68罰打が科され、前日の初日スコアにツアー史上ワーストストロークとなる「141」が刻まれました。このペナルティは、初日のコースコンディション不良に伴う救済ルールの処置を誤っていた上原が、自ら申告して科されたものでした。
■ 5位 元賞金女王が号泣 森田理香子、シード喪失で来季下部ツアーへ
23歳だった2013年に4勝を挙げ、初の賞金タイトルを獲得してから3年。森田理香子は賞金ランク69位でシーズンを終え、来季シード権を喪失しました。出場優先順位を決める最終予選会(ファイナルQT)でも下位に沈み、来季は下部ツアーでプレーすることに。大粒の涙を流しながらも、「必ず一番に戻れると思っている」と再起を誓いました。
■ 6位 韓国女子ゴルフ界のパイオニア 朴セリが引退
海外メジャー5勝、米国ツアー25勝。韓国女子ゴルフ界の草分け的存在だった朴セリが3月、今季限りでの引退を表明しました。10月に母国で開催された「LPGA KEB・ハナバンク選手権」(途中棄権)を最後に、38歳でツアーから去ったレジェンド。縁が深い選手たちから、引退を惜しむ多くの声が聞かれました。
■ 7位 鈴木愛が日本女子プロ2勝目 海外勢のメジャー連勝「7」で止める
9月のメジャー第2戦「日本女子プロ選手権」で、22歳の鈴木愛が2014年に続く大会2勝目を達成しました。日本勢のメジャー制覇は、その大会以来2年ぶり。海外勢のメジャー連勝を「7」で止めました。
■ 8位 熊本地震の余波 女子ツアー1試合が中止
4月14日(木)の午後9時26分。翌日に「KKT杯バンテリンレディス」開幕を控えていた熊本県を震度7の地震が襲いました。翌15日午前、大会の中止が決定。眠れぬ夜を過ごした選手たちは、憔悴した表情で地震の恐ろしさと不安を口ぐちに訴えました。熊本出身の選手や日本女子プロゴルフ協会は、試合会場での募金活動などで被災地を支援。米国を主戦場とする松山英樹は、被災地を応援する缶バッヂを製作し、ロリー・マキロイやリッキー・ファウラーらが身に着けてプレーしました。
■ 9位 116年ぶり復帰の「リオ五輪」 野村敏京が健闘の4位
8月「リオデジャネイロ五輪」で116年ぶりに競技復帰した女子ゴルフ。日本からは野村敏京と大山志保が出場し、最終日を「65」とした野村が4位と健闘しました。大山は42位。金メダルは韓国の朴仁妃が手にしました。
■ 10位 新女王に3冠のA.ジュタヌガンL.コーは無冠
メジャー1勝を含む年間5勝を挙げたツアー2年目のアリヤ・ジュタヌガン(タイ)が、賞金、ポイント、最優秀選手の3冠を達成。昨季は同じく3冠に輝いたリディア・コー(ニュージーランド)を無冠に抑え込み、21歳が新女王の称号を手にしました。