キムとマークセンがアジアの巻き返しに貢献
2014年 ユーラシアカップ
期間:03/27〜03/29 場所:グレンマリエG&CC(マレーシア)
容赦ない欧州が圧倒的なリードを築く
「ユーラシアカップ」は初日のフォアボールを終え、主将のミゲル・アンヘル・ヒメネスが先陣を切ったチーム欧州が5対0と大きなリードを築くことに成功した。
スペインの同胞、パブロ・ララサバルとペアを組んで初日の初戦に臨んだ欧州の主将は、アジアを率いるトンチャイ・ジェイディー主将とタイの同胞であるキラデク・アフィバーンラトのペアに対し、2&1で勝利を収めた。
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初日のグレンマリーGCで2イーグル、3バーディを記録した50歳のヒメネスは、欧州にこの日最初のポイントをもたらしたのである。
「ミゲルは素晴らしいプレーをしたね」とララサバル。「彼は3つか4つあったバーディチャンスを全てものにしていた。びっくりだよ。僕は後詰めという感じで傍らにいたのだけれど、彼のプレーは圧巻だったね」。
その後、チーム欧州は、ビクトル・ドュビッソンとジュースト・ルイテンのペアがプラヤド・マークセンとシディクール・ラフマンの組に3&2の勝利を飾ると、続けざまにゴンサロ・フェルナンデスカスターニョとスティーブン・ギャラハーのペアがアニルバン・ラヒリとガガンジート・ブラーのペアに対し4&3で勝利を挙げた。
最終ホールまで勝負がもつれ込んだ第2戦は、トーマス・ビヨーンとトービヨン・オルセンのデンマーク人ペアが小田孔明と谷原秀人の日本人ペアを2アップで下すと、最終戦ではグレーム・マクドウェルとジェイミー・ドナルドソンのペアが、7ホールを終えた時点で3ダウンの劣勢を跳ね返し、ニコラス・ファンとキム・ヒョンソンのペアを3&1で退けた。
2013年シーズンの初戦以来、今大会に出場している10人中9人の選手が欧州ツアーで勝利を挙げているチーム欧州はそれぞれが瞠目のパフォーマンスを繰り広げたが、なかでも、フェルナンデスカスターニョが1番でフェアウェイからのショットを直接沈めてイーグルを奪ったシーンと、ルイテンが彼にとって2番目のホールとなったロングホールの11番で2打目をピンそばへ寄せタップインでイーグルを奪ったシーンが白眉となった。
「僕らはよくやったと思うよ。安定していたね」とルイテン。「僕らはそれぞれ違うホールでバーディを奪い、同じホールでお互いがバーディを奪って被ることがなかったのが良かった」。
「我々はソリッドなゴルフが展開できたと思うよ」。
2010年のケルティックマナーリゾートでは、シングルの最終組で勝利を決めるポイントを勝ち取った「ライダーカップ」のヒーローであるマクドウェルとウェールズのドナルドソンは、驚くべきことに、7ホールを終えた時点で、韓国のキム、そして3番、5番、7番、でバーディを奪ったアジアのペアに3ダウンと、まさかの後塵を拝した。
それでも、先週日曜に「アーノルド・パーマーインビテーショナル」を戦い、その足でオーランドから26時間のフライトを経てこの地へ乗り込んだ世界14位のマクドウェルは、8番と9番でバーディを奪い、ペアを組むドナルドソンが11番で2メートルのバーディパットを沈めたため、勝負はオールスクエアとなった。
その後、ドナルドソンが13番と16番でバーディを奪って2アップと逆転したのに対し、17番では、ファンが3パットしてしまい、同じホールでキムがバンカーショットをダフったため、最終ホールを待たずして欧州のペアの勝利が決まり、同時にチーム欧州のフォアボール全勝が確定した。
この大会は合計20点で争われるため、ヒメネス率いるチーム欧州は、金曜のフォアサム5試合と土曜のシングル10試合から最低でも5.5ポイントを奪うことができれば土曜にトロフィーを掲げることになる。
「僕らはスロースタート」だった認めたドナルドソン。「最初は5連続パーとスローな出だしだったけれど、グレームが6番、8番、そして9番と、フロントナインのうちに幾つか素晴らしいバーディパットを決めると、その後は僕のプレーも良くなって、お互いのプレーがはまるようになり、17番で決着を着けることができたんだ」。
「今日は我々にとって凄く良い一日になったね。5対0のスタートなんて、最高だよ。僕らは練習の時から相手を侮ってはいけない、と言い聞かせてきた。何といってもここはマレーシアだから、とても暑いし、コースは彼らにとって有利だからね」。
「今日はとても上手くいったけれど、これで満足していてはいけない。これが当たり前だと決め込むのではなく、明日も良いプレーをしなければいけないね。とはいえ、素晴らしいスタートを切ることはできたけれどね」。