前年Vのサリバンが「61」で首位浮上 シード崖っぷちのペパレルは予落
2016年 ポルトガルマスターズ
期間:10/20〜10/23 場所:オセアニコ ビクトリアGC(ポルトガル)
サリバンがポルトガルで首位タイに急浮上
「ポルトガルマスターズ」は2日目のビクトリアGCを見事「61」でラウンドしたディフェンディングチャンピオンのアンディ・サリバンが首位タイで週末を迎える展開となった。
昨年4日間を通算23アンダーでラウンドし、大会記録となると2位に9打差をつけて優勝を飾ったイングランドのサリバン。今大会も好スコアが予想され、ヨーロピアンツアー史上初の「59」達成へ向けた期待も高まっている。
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未だ「59」の壁を越えるものは現れていないが、初日「63」で首位に立ったウォーレンがこの日も「65」と好調を維持して通算14アンダーとすると、その後、サリバンが10バーディ、ノーボギーの圧巻のゴルフでこれに並んだ。
とは言え、スコアリングコンディションが整ったこの日、「61」をマークしたのはサリバンだけに留まらず、午前中にラウンドしたスコットランドのリッチー・ラムゼイもこの日ベストタイとなる「61」をマーク。通算10アンダーとしている。
プリファードライで行われた競技を除くと、通算14アンダーの「128」は2日目終了時点のスコアとしては今季のベストスコアとなる。
通算13アンダーには、この日「63」をマークした2008年の「全米プロゴルフ選手権」以来ヨーロピアンツアー制覇から遠ざかっているパドレイグ・ハリントン、そしてイェンス・ファーブリングがつけている。
現在「レース・トゥ・ドバイ」で174位につけており、来季のシード権確保へ向けこの大会での2位以上が必須となっているスウェーデンのファーブリングは、初日の「65」に続き、2日目は「64」をマークした。
通算12アンダーには2日目に「66」をマークした米国のデービッド・リプスキーがつけており、それを1打差でフランスのラファエル・ジャクランとエドゥアルド・エスパーナ、イングランドのポール・ウォーリン、そしてフィンランドのミッコ・コルホネンが追う展開となっている。
目下「レース・トゥ・ドバイ」で116位につけるコルホネンのまた、来季のシード権確保へ向け、週末の好成績を期している。
パターの不調を抱えたままこの大会に臨んだサリバンだったが、自信を持ってパッティングした金曜にその不安を払拭すると、この日は冴え渡ったアイアンショットで波に乗った。
前半を「31」としたサリバンは、10番と11番で立て続けにピンそば2m以内につけてバーディを奪うと、12番ではイーグル逃しのバーディとした。大きな私設応援団の声援を受けながらプレーしたサリバンは14番で4.5mのバーディパットを沈めると、パー5の17番でもバーディを奪い、この日のスコアを10アンダーとした。
「トップにいる選手たちに追いつくには、今日、好スコアが必要なことは分かっていた」とサリバン。「それだに、このスコアが出せたのはファンタスティックだね。終盤は『59』も意識したけれど、それは無理だった。リーダーボードトップに名を連ね、優勝のチャンスを持ったまま週末を迎えるのは最高だよ」。
「自分のゴルフはもう長いこと良い状態にあるんだ。ただ、パットだけが決まっていなかったのだけど、今日はいくつか良いパットが決まって勢いに乗ることができた。いくつか(パットが)入りはじめれば、その後はいつでも決まるようになるものなんだ」。
「それは自分にとって同じことだね。去年はずっとアグレッシブに行ったから、今年もまたアグレッシブに行かなければならないことは重々承知しているよ」。
10番から出たウォーレンは、12番、14番、そして15番でバーディを奪って前半を「33」とすると、2番、3番、6番とバーディを奪い、1番から6番までの通算スコアだけで9アンダーと、得意とする稼ぎどころでスコアを伸ばした。
ウォーレンは7番で2日連続のボギーを叩くも、9番で長いバーディパットを沈め、2位に大差をつけてホールアウトしたが、この差は午後スタートの選手たちがこぞって詰めることとなった。
「とても嬉しいね」とウォーレン。「昨日のような好スコアを持続させるのはいつだって難しいことだからね。良い感じだった。今日はできる限り我慢強くプレーすることを心掛け、最後にバーディで上がれたのが良かった」。
「『アルフレッド・ダンヒルリンクス選手権』では良いフィニッシュが飾れたから、(シード権が確定的となり)プレッシャーから少し解放されたし、今後の大会の出場権を懸けてプレーすることを楽しみにすることができるようになったんだ。常に後ろを気にするのではなく、自分のゴルフに専念できる方が断然良いからね」。
ハリントンは11番でチップインバーディを奪い、16番では13mのバーディパットを沈めるなど、この日を9バーディ、1ボギーでラウンド。一方、ファーブリングは9バーディ、2ボギーで2日目をプレーした。
このほか、トップ10にはサイモン・ダイソン、クリス・ペイズリー、そしてカラム・シンクウィンのイングランド人トリオ、ラムゼイとポール・ローリーのスコットランド人コンビ、スペインのナチョ・エルビラ、スウェーデンのヨアキム・ラガーグレン、そして南アフリカのトレバー・フィッシャーJrがつけている。
あしたの第3ラウンドは現地時間の午前11時、2つのティから同時スタートで、3サムで行われる。