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“ボヨンボヨン”の特注器具でお悩み解消? 原英莉花「久しぶりにいい流れ」

◇国内女子メジャー◇JLPGAツアーチャンピオンシップ リコーカップ 初日(21日)◇宮崎CC(宮崎)◇6497yd(パー72)◇曇り(観衆1584人)

9月「日本女子オープン」あたりから左につかまるミスに悩んできた原英莉花に“救世主”が届いたのは、今週に入ってからだったという。

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「シャフトが軟らかい“ボヨンボヨン”の練習用ドライバーでタイミングを取り戻す練習をしたのが、すごく良かったのかな」。お世話になっているシャフトメーカーに「ぐにゃぐにゃのシャフトって、ありませんか?」とリクエストしたのが2、3週間ほど前のこと。特注で対応してくれたことへの感謝の思いを、首位と1打差の5アンダー2位発進で表現した。

最近は左のミスを消すため、フェードヒッターながらティイングエリアで左に立って右を向く苦肉の策が続いていた。それでも前週「大王製紙エリエールレディス」でもチーピンが止まらなかった。左を嫌がるほど、スイングで下半身が止まって振り抜きが悪くなる悪循環。極端に軟らかいシャフトを使って打つことで切り返しの感覚をつかみ、試合で使うヘッドもキャロウェイ パラダイム Ai スモークの「MAX」から「◆◆◆」(トリプルダイヤモンド)にスイッチした。

1番、2番(パー5)とチャンスを逃すパーで滑り出しても、左に飛ぶ気配がなかったから気分は良かった。3番から2連続バーディを奪うと、6番から再び2連続。49度のウェッジショットで右奥ピンを攻めた10番はキャリーの距離感、ランの計算ともパーフェクトなバーディ。11番(パー5)も10番と同じくらいの距離からの3打目を49度でピタリと絡めた。8Iで2.5mにつけた12番(パー3)まで3連続と加速した。

17番で左の林に入れて2連続ボギーを喫したが、「しっかりバーディを獲れていたのは久しぶり。いい流れだったと思う。今年は良かったラウンドがほとんどない感覚なので…。(8月)軽井沢の時くらいかな…」。ここまで未勝利で消化不良のシーズンにあって、7バーディは素直にうれしい。

持ち味のフェードで攻め切って優勝した4年前は問題なかった木が目に入ったり、飛距離面の不満もある。それでも、「67」はその2020年大会初日と並ぶ当地での自己ベストだった。「優勝したいっていう気持ちが一番。『誰、この人?』みたいな感じなので、自分だと思えるような写真に塗り替えたい」。時間の経過を冗談めかしながら、本気で勝利に飢えている。(宮崎市/亀山泰宏)

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