7大会ぶりのタイトル奪還を狙う大陸ヨーロッパ選抜が好発進
2013年 セベトロフィー by GOLF+
期間:10/03〜10/06 場所:未定
大陸ヨーロッパ選抜がパリでの初日を支配
「セベトロフィ」の初日は、ジュースト・ルイテンの活躍により、大会6連敗からの脱出を目指すホセ・マリア・オラサバル率いる大陸ヨーロッパ選抜が2ポイント差でリードする展開となった。
英国・アイルランド選抜はスコットランド勢によるペア、ポール・ローリーとスティーブン・ギャラハ―が、ミゲル・アンヘル・ヒメネスとトーマス・ビヨーンのペアを3対2で破り、サン・ノム・ラ・ブレテシュで良いスタートをきった。
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しかし、大陸ヨーロッパ選抜は残り4つのフォアボールマッチを3勝1分とし、1日目を終えて3.5-1.5でリードを奪った。
ゴンサロ・フェルナンデスカスタノとニコラス・コルサーツがスコット・ジェイミソンとマーク・ウォーレンのペアを5対3で破り勝敗を五分に戻すと、ミッコ・イロネンとトービヨン・オルセンが、トミー・フリートウッドとクリス・ウッドに最終18番でかろうじて勝利。ウッドの大会無敗記録を止めることに成功した。
その後、マッテオ・マナッセロと組んだフランチェスコ・モリナリが最終ホールでバーディを奪い、ポール・ケーシーとサイモン・カーンのペアとの勝負を引き分けに持ち込み、続く対決ではルイテンとグレコリー・ボーディがジェイミー・ドナルドソンとデビッド・リンのペアを2対1で破った。
大陸ヨーロッパ選抜の主将・オラサバルにこの日最も嬉しかった点を訊くと、「若い選手たちの活躍だね。ジューストは今日、素晴らしいプレーを見せ沢山のバーディを奪ったし、トービヨンの出来もとても良かった」「彼らにとっては素晴らしい経験だったと思う。しかし、最も大事なのは優勝に向けてポイントを稼ぐことだ。今日の結果はチーム全体にとってハッピーなものだね」と話した。
英国・アイルランド選抜主将のサム・トーランスは「我々はよくやった。うちの選手たちもよく頑張ったけれど、相手がより多くのバーディを奪ったということだ。明日は我々の番だよ」と語った。「最初のマッチで勝利し良い出だしになったし、フリートウッドとウッドも見事な反撃を見せ、勝負はどちらに転んでもおかしくない状況だった。4対1の負けに見えるが、あと少しで3対2で勝てるところでもあった。しかし、これもゴルフだ」
今日最高のプレーを見せたのは好調のルイテンだ。彼はフロント9を事実上「29」でラウンドし、ボーディとともにドナルドソンとリンのペアに勝利した。
「良い勝負だったね」と母国オランダでの「KLMオープン」を制したルイテンは語った。「我々は最初の6ホールで3つのバーディを奪ったけれど、それでもわずか1アップでしたから」「その後2ホールを勝って、前半を終えて3アップとし、後半は良くありませんでしたが、それでも勝利を得るには十分でした」
オラザバルは、過去にこの大会ではキャプテンを務めた2009年大会を除いて全てに出場しているビヨーンと、7大会全てに出場している唯一の選手であるヒメネスという、最も経験豊富なペアを最初に送り込んだ。
この大会で最多キャップ数を誇る2人は合わせて59マッチを経験しており、年齢を足すと91歳というペアだが、最後の4ホールで3つのバーディを奪ったかつての全英覇者のローリーと初出場のギャラハーのペアに敗れた。
「勝利はいつでも気持ちいいものです。勿論、最初コースに出るときは多少プレッシャーを感じるものです、始めにポイントを獲りたいですからね。我々はそれができましたし、今日は上手く纏められましたね」と、ローリーは振り返った。
イロネンとオルセンは、残り3ホールで2アップとして迎えた16番で二人ともティショットを池に打ち込んでしまい、相手に得点を与えてしまったが、フリートウッドとウッドはパー5の17番でバーディを奪うことができず、最終ホールではウッドが引き分けに持ち込む8フィートのパットを決め損なってしまった。
「普段感じているのとは違うプレッシャーがありました。ただチームのためにプレーし、チームの勝利に貢献したいです」とオルセンは語った。
「上手くいっていたのですが、幾つか酷いショットを打って自分たちにプレッシャーをかけてしまいました。何とか切り抜けられましたけれどね」
一番の接戦となったのはモリナリとマナッセロのペアとケーシーとカーンのペアの対戦で、後者が15番と16番でバーディを奪ったことにより残り2ホールという状況で1ダウンから一気に1アップへ逆転した。
しかし、モリナリは18番のティショットを大きく曲げながら隣のコースのフェアウェイに乗せ、しかもグリーンまでの完璧なラインを得るという幸運に恵まれ、その後ライダーカップのスターは見事なアプローチショットでピンそば6フィートにつけてバーディを奪った。
当然のことながら、オラザバルは2日目のフォアボールに向けてペアを組み直すことを決め、一方、トーランスもリンとジェイミソン、そしてドナルドソンとウォーレンを組ませている。
オープニングゲームに臨むイロネンとオルセンはケーシーとカーンと対戦し、続くモリナリとマナッセロは英国・アイルランド選抜の新ペアと対戦し、その後ビヨーンとヒメネスのペアが登場する予定となっている。
そして、ルイテンとボーディのペアはフリートウッドとウッドのペアとの対戦し、最終組みにはコルサーツとフェルナンデスカスタノのペアが臨み、ローリーとギャラハーのペアと対戦する。
2日目のティタイムとフォアボールマッチ一覧
左:英国・アイルランド選抜 右:大陸ヨーロッパ選抜
11時35分 ボール・ケーシー&サイモン・カーン 対 ミッコ・イロネン&トービヨン・オルセン
11時50分 デビッド・リン&スコット・ジェイミソン & フランチェスコ・モリナリ&マッテオ・マナッセロ
12時5分 ジェイミー・ドナルドソン&マーク・ウォーレン 対 トーマス・ビヨーン&ミゲル・アンヘル・ヒメネス
12時20分 トミー・フリートウッド&クリス・ウッド 対 ジュースト・ルイテン&グレゴリー・ボーディ
12時35分 ポール・ローリー&スティーブン・ギャラハ― 対 ニコラス・コルサーツ&ゴンサロ・フェルナンデスカスタノ