2019/07/13世界OB紀行
「勇気のいるサウナ」Levi, Finland
決断に許された時間は短かった。バスタオルを置いていくか、それとも持っていくか。オーストリア人のおっちゃんは、素っ裸でなにも持たずズカズカと洗い場に入っていった。隣のドイツ人は、いちおう手に握っている。もちろん、男だけなら気にしないが、脱衣場の前で別れたフィンランド娘は、こっちのサウナに一緒に入ると言っていたのだ。礼儀や習慣の違いというのは言いわけに過ぎなかった。やはり手ぶらは無理だった。自分はただ、全裸で女子を待ち受ける勇気がなかったのだ…。
(これは取材で世界を旅するゴルフ記者の道中記である)
人口530万人のフィンランドには、約200万個のサウナがあるという。寒い冬に身体を温めるには最適だ...