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アウトオブバウンズな世界紀行

「海外民泊事情」 Santa Monica, California

2018/04/18 07:30

“旅の宿”といえば吉田拓郎。ではなくて、日本ではホテルや旅館が一般的だ。海外ではホテルやモーテル、コンドミニアムが主流だが、最近はよく個人宅にも泊めてもらう。いわゆる“民泊”というスタイルで、「AirBnb」(エアビーアンドビー)に代表されるインターネットの仲介サービスが結構便利に使えるのだ。

(これは取材で世界を旅するゴルフ記者の道中記である)

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そんな話をしていると、よく質問を受ける。部屋はどうなっているの?住人は一緒なの?ご飯はどうするの?タオルはあるの?…ということで、今回はこれまでに体験したいくつかの実例を紹介したい。

おおまかには、家主が一緒に住んでいて、その一部屋を貸してくれるパターンと、家主は別のところにいて家一軒(一戸建てやマンション)をまるごと貸してくれるパターンの2つがある。初めて民泊を利用したフロリダ州ウェストパームビーチは前者だった。

家主はカナダ人女性で、専用の寝室とバスルームがあり、キッチンとリビングは共用だった。家に着くと、家主と大型犬が迎えてくれた。少しして落ち着いたのがちょうど夕食どきで、何も言わずに1人でご飯を食べるのも悪い気がしたので、「夕食は食べた?」と聞いた。「あまり食べないの」という返事だった。それで1人で食事に出た。

そもそも、知らない外国人をよく一つ屋根の下に泊めるなあと思うのだが、まあ犬もいるし、もしかしたら護身用に拳銃も持っているかもしれない。この点で、アメリカでの犯罪抑止力は高い。家の広さの違いもあるけど、現代の日本ではちょっと難しいスタイルかもなあ…。

カリフォルニア州サンタモニカではフランス人宅に泊まった。家主はハリウッドで映像製作をしている女性で、夫とは離れて暮らしているという。部屋は小ぎれいでタオルのほかにミネラルウォーターやフルーツも用意してくれていた。小型犬が2匹いて、毎日帰ると癒やされた。この女性は毎夜スープを作るのだが、その間にさまざまな話をした。陶芸が趣味だといい、個人用の焼き窯があることを知った。

最初に家に入るまでは毎回、宝探しのような気分になる。入り口はどこで、カギはどうすればよいのか?例えば、事前にこんなメッセージが送られてくる。

「I left the key and gate fob in the lock box next to the door. If you have a car, you will have to park at the gate go to the unit, get the key and go back down to let your car in the parking lot. The lock box code is “xxxx”. The parking pass and instructions are on the bunks as soon as you walk in the door.」

“Fob”は駐車場の自動ドアを開けるセンサーのようなもの。“Lock box”がいかなるものかは行ってみないと分からない。“Bunks”は辞書を引くと2段ベッドとなっている。まるでリアル脱出ゲームのようだ。

民泊の好きなところは、共用ながらもリビングやキッチンがあって、広々快適に過ごせること。それに現地の人とふれ合えること。家主が一緒にいても基本的に生活は別。自分のことを自分のペースでやればいい。

たまにドキドキする誘いもある。フィンランドのヘルシンキでは、若いカップルが暮らす家に泊まった。そのマンションの1階には住民専用サウナがあって、金曜夕方に利用できるという。2人に「一緒にどう?」と誘われた。他の住人も来るらしい。不覚にも、どうしても予定を調整できずに行けなかった。いったいどんな光景だったのか?いまとなっては、ただ妄想がふくらむばかりだ。(GDO編集部/今岡涼太)



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