C.カークが終盤の逆転劇でツアー2勝目を達成
2013年 ザ・マックグラッドリークラシック
期間:11/07〜11/10 場所:シーアイランドリゾート(ジョージア州)
「マックグラッドリークラシック」アラカルト
By Jeff Shain, PGATOUR.COM
10月23日から26日まで行なわれる「マックグラッドリークラシック」のコース詳細やこれまでの歴史、昨年の模様などをまとめてご紹介する。
コース:
シーアイランドGC(シーサイド)は7,005ヤードのパー70。米ジョージア州・セントサイモン島の南端に位置し、文字通り海沿いにあるこのコースは、1929年にイギリスの設計士、ハリー・コルトとチャールズ・アリソンが9ホールのコースとして造ったことに遡る。ボビー・ジョーンズはかつて、自分にとっては最高の9ホールの1つだとシーサイドを評していた。1973年にはジョー・リーが“マーシュサイド・ナイン(直訳:湿地帯の9ホール)”を設計し、トム・ファジオが1999年にこの2つを一緒にすることになった。干満のあるクリークや砂丘、塩沼に向かって造られたシーサイドのコースは、ショットの選択やコースマネジメントの点ではこの上ない場所だろう。
フェデックスカップ:
優勝者は500ポイントを獲得する。
チャリティ:
子供やファミリー向けのプログラム支援を掲げる、大会ホストのデービス・ラブ基金では、「スペシャルオリンピック」や「ボーイズ&ガールズ・クラブ・オブ・サウスイースト・ジョージア」をサポート。その他にも大会の“バーディズ・フォア・ラブ”を通じ、数十もの慈善団体に寄付している。
出場選手:
前回覇者で、2013-14シーズンのフェデックスカップレースで2位だったクリス・カークが出場。「ライダーカップ」米国選抜チームのメンバー、マット・クーチャーとザック・ジョンソンも名を連ねている。クーチャーとジョンソンはセントサイモン島のご近所さんでもある。現時点での公式世界ゴルフランキングの上位35人からは4人がプレー予定で、その中で一番上なのはウェブ・シンプソンだ。シーアイランド“軍団”には、大会ホストのデービス・ラブIII、「ジョンディアクラシック」覇者のブライアン・ハーマン、「全米オープン」勝者のルーカス・グローバー、PGAツアー5勝のジョナサン・バードが含まれている。また87人の初出場組の多くにとっては、数あるツアーの今季スケジュールの中での3戦目。その中にはPGAツアーの新人王に選ばれたチェソン・ハドリーや、スチュアート・アップルビーにアーロン・バデリー、D.A.ポインツ、チャールズ・ハウエルIIIといったベテラン勢もいる。
72ホールの記録:
264ストローク(トミー・ゲイニー、2012年)。
18ホールの記録:
60ストローク(トミー・ゲイニー、2012年大会 最終ラウンド)。
2014年:
ブライニー・ベアードが最終ホールでまさかの失速をする一方で、冷静にプレーを続けたカークがシーサイド軍団としては初の大会覇者となった。ベアード、カークが首位タイで臨んだ最終18番では、ベアードが4番アイアンでフェアウェイバンカーからの脱出を図ったものの、ハザードへと打ち込む結果に。一方のカークはパーセーブに成功し、4アンダーの「66」でホールアウト。PGAツアー2勝目を飾った。ベアードはバック9で首位に2打差から1打リードの逆転に成功し、365試合目にして初優勝に弾みをつけたかにみえた。そんな彼はパー5の15番で池に入れてしまったカークに対し、勝負をつけることもできた。だがイーグルチャンスを3パットでフイにしてしまい、一方のカークは約6メートルのパーパットを決めた。カークは17番でバーディを奪ってベアードに並び、勝負の行方は最終18番に持ち越された。
筋書き:
アトランタに戻る前の6年間、セントサイモン島に住んでいたカークは新シーズンの旅を慣れ親しんだ環境でスタートさせる。彼は「ドイツバンク選手権」で優勝し、プレーオフ最終2大会をビリー・ホーシェルが制すまではフェデックスカップで1位だった。「マックグラッドリークラシック」は開催時期を変更したことで、孤立気味だった中国での「WGC HSBCチャンピオンズ」を含むアジアンスイングに向けた格好の大会となった。「WGC…」に出場しないプレーヤーには、ミシシッピ州での「サンダーソンファームズ選手権」があるが、今大会は2014年に米国で開催される、フルポイントが獲得できる最後の大会でもある。
その他:
まだ4回と歴史の短い「マックグラッドリークラシック」だが、いずれも1打差以内で勝負が決まっている。そのうち2011年大会はプレーオフに持ち込まれ、ベン・クレインがウェブ・シンプソンを下した。2012年大会の最終日では、トミー・ゲイニーがPGAツアー史上最終日では3人目となる「60」をマークして優勝した。ちなみに1人目は1996年の「フェニックスオープン」でのグラント・ウェイトで、2人目は1年後の「ビュイックチャレンジ」に出場したスティーブ・ローリーだ。大会ホスト、ラブの成績は4位タイ(2012年)、33位タイ(2010年)、そして予選落ちが2回となっている。
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