ウッズとクーチャー、勝利へのダンスを披露
2013年 プレジデンツカップ
期間:10/03〜10/06 場所:Muirfield Village Golf Club
両軍を支えた リスと恵みの雨
By PGATOUR.COM wire reports
ところで、リスの話とはいったい?
第2ホールで登場した可愛らしいリスは、その後、一日中ウッズについて回った。あるときは彼の手首に、あるときはポケットに乗り、瞬く間にチームのマスコットとなった。オリンピックのチャンピオンであるスキー選手のリンゼイ・ボンは、そのマスコットをボーイフレンドであるウッズの背中に乗せた。ウッズははじめ驚いたが、気付けば「サミー」とは友達になっていた。
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「『ウサギの足』に頼ったことはたくさんあるけど、リスについてはよく知らないね。生きたリスなら、なおさらね」とカプルス。
一方、世界選抜にとってこの日のマスコットは、母なる自然だった。
好スタートを切った米国選抜の各組は、6戦全てのマッチで序盤に世界選抜をリードした。しかし、どのマッチもまだ10ホール以降に進んでいないとき、雷雨により1時間以上ラウンドは中断した。世界選抜にとっては、仕切り直して追い上げを図る絶好のチャンスとなった。
「あの中断は我々にとってとても良かった」とウーストハイゼン。「リフレッシュしてコースに戻り、良いプレーができたからね」。
ジェイソン・デイとグラハム・デリューは、ハンター・メイハンとブラント・スネデカーに一時3ダウンと劣勢だったが、18ホールでデイが20フィートのバーディパットを決めて勝利した。
ウーストハイゼンとシュワーツェルは、フィル・ミケルソン&キーガン・ブラッドリー組に初の黒星をつけた。ジュニア時代から親友である南アフリカ出身の二人は、11番でこの日最初のリードを奪うと、2&1の勝利を収めるまでリードを保ち続けた。昨年ライダーカップで3勝0敗だったミケルソンとブラッドリーは、ブラッドリーのイーグルにより7番まで2アップとリードしていたが、その後はひとつのホールも勝つことができなかった。
「序盤は良いリズムだったが、中断後コースに戻った後は身体が硬く、あまり良いスウィングができなかった」とミケルソンは話した。
今回のプレジデンツカップは1996年以来初めて、世界選抜に有利といえるフォアボール形式で開幕した。しかし米国選抜は、南アフリカで行われた大会の2日目以来、ここ10年で初めてフォアボール形式のマッチを勝利した。
しかし、世界選抜の戦う姿勢は素晴らしかった。
「中断中、チームの皆に『米国チームはフロントナインで全てを出し尽くしてしまったんだ。粘り強くプレーしよう』と話したんだ」と、キャプテンのニック・プライス。「そして、見ての通り素晴らしい反撃だった」。
ミュアフィールドはバーディが出やすく、そしてこの日もたくさんのバーディが生まれた。12組中10組は、8アンダー以下でラウンドした。
アンヘル・カブレラ&マーク・リーシュマン組は、この日のワーストスコアとなる3アンダーと苦しんだ。ウッズとマット・クッチャーを相手に、5&4で敗れた。ウッズとクーチャーは「フレッシュプリンス・オブ・ベルエアー」を真似た握手を何度もした。
「全くもって僕のおかげだね」とクーチャー。「あれは『フレッシュプリンス・オブ・ベルエアー』からきてるんだ。ウッズは完璧なカールトンだと思ったのさ」。
ウッズはクーチャーにとって、良きパートナーだった。そしてウッズにとってクーチャーは、プレジデンツカップとライダーカップ合わせて19人目のパートナーだったが、二人は素晴らしいデビューを見せた。クーチャーは6月にミュアフィールドで勝利しており、またウッズは「ザ・メモリアルトーナメント」を5度制している。
「僕たちは共に、ここでの大会で結果を残してきた」とウッズ。「僕たち二人は、このコースでどうプレーすべきか知っている。とても心地よくプレーできたよ」。
最終マッチを戦ったジェイソン・ダフナーとザック・ジョンソンは、最初の3ホールを3アップとし、そのまま勝利した。世界選抜で唯一のルーキーペアとなったブランデン・グレースとリチャード・スターンは、10ホールを終えて2ダウンとされ、そのまま追いつけなかった。マッチは15番で終了した。
金曜日に行われるフォアサム形式の6試合は、重要なものになるだろう。
米国選抜はここ4大会連続で勝利を収めており、より難易度の高いオルタネット方式では31勝13敗と強さを誇る。プライスはチームをひとつにまとめ、一方のカプルスは6組中4組には何も手をつけていない。
「彼等への信頼を失うことはないよ」とプライス。「彼等はもうひとつ上のレベルでプレーする準備ができていると思っている」。