欧州対抗戦は同点で最終日のシングルスマッチプレーへ
2013年 セベトロフィー by GOLF+
期間:10/03〜10/06 場所:未定
英国・アイルランド選抜が盛り返し勝負はスクエアに
サン・ノム・ラ・ブレテシュで開催されているセベトロフィ3日目は、スリリングなフォアサムの勝負が繰り広げられる中、英国・アイルランド選抜が大陸ヨーロッパ選抜に並ぶ展開となった。
1ポイント差で迎えた3日目、午前中の試合を終えた時点で、サム・トーランス率いるチームは大陸ヨーロッパ選抜に8-6と差を広げられた。 しかし、ここ6大会で勝利している英国・アイルランド選抜は午後に入り3-1と追い上げ、トータル9-9のオールスクエアとして、シングル10試合が行われる最終日へと臨むことになった。
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大陸ヨーロッパ選抜のキャプテン、ホセ・マリア・オラザバルは、この大会における自チームの近年の不甲斐なさを最終日への活力源とすることをほのめかした。そしてこの日、リードはふいにしてしまったが、これまでの好調は持続できるであろうと考えている。
「今日は負けてしまった。これまで3日間を戦ったが、明日はまたゼロからのスタートだ」とオラザバル。 「今週、常にメンバーに言っているのは、自分たちのベストを尽くそうということ。相手は非常に手強いので、明日も良いプレーをしないといけない」 「言うまでもなく僕はとても勝ちたいと思っている。とてもシンプルなことだ。この連敗記録は全く好むところではないから、明日は10人のメンバーが勝利を掴んでくれると期待している」
一方、勝負をスクエアとしたトーランスはいたってシンプルな言葉を発した。「明日も同じことをしたいね」と。 「ポール・ケーシーとデイビッド・リンはずっと2ダウンで追っていたが、諦めずに戦い続け、最終18番ホールで勝ってみせた。素晴らしかった」。
最初に登場したステファン・ギャラハーとポール・ローリーは、ニコラス・コルサーツとゴンザロ・フェルナンデス・カスタノとの勝負を引き分けに持ち込み、相手の全勝記録を止めることに成功。スコットランドの2人は金曜日のフォアボールで同じペアに6-5で敗れたが、午前中のシングルボール形式では3ダウンから追い上げ、最終ホールでは両チームともバーディパットを外した為、ドローで試合が終わった。
午後に入り、ギャラハーとローリーは早々に3アップのリードを奪った。驚くべきことに、フロントナインで奪った勝利のうち2ホールはボギーを叩きながらのものだった。かつての全英覇者ローリーが11番ホールでバーディを決め4アップとすると、その後、大陸ヨーロッパ選抜が13番ホールと15番ホールで勝利し決着を先延ばしにはしたが、17番ホールでギャラハーが簡単なバーディパットを沈めたことにより2&1で勝敗が決した。
「リベンジと呼べるかはわからないけど、勝ってポイントが獲れたのは良かった」とローリー。「最初の戦いで彼らには酷い負け方をしているので、果敢に立ち向かってポイントを獲りたかったのだけど、今日は2人とも良いプレーができたね」
もし今回、オラザバルのチームが2000年以来続いている連敗記録を止めることができたならば、それは今大会4戦4勝で完璧な戦績を収めているグレゴリー・ボーディーとジュースト・ルイテンのペアの貢献が大きい。
彼らはジェイミー・ドナルドソンとマーク・ウォーレンを午前中に2&1で破り、午後は最終ホールでスコット・ジェイミソンとクリス・ウッドを退けている。 イングランドのウッドは、17番ホールでバンカーからのチップインに成功し、決着を最終ホールまで持ち込んだのだが、ジェイミソンがティショットを木に打ち込んでしまい、相手にプレッシャーを与えることができなかった。
しかし、ドナルドソンとウォーレンは、午後は後手に回った午前中とはうって変わり、トーマス・ビヨーンとミッコ・イロネンに2&1で勝利した。
トミー・フリーウッドと組んだポール・ケーシーは、ミヘル・アンヘル・ヒメネスとマッテオ・マナッセロに午前中の最終戦で1ホールの差で敗れたが、午後の最終マッチでデイビッド・リンと共に見事にリベンジを果たした。
ヒメネスは最終ホールで12フィートのパーパットを決めたが、リンも緊張をうまくコントロールし10フィートのパットを沈め、日曜のシングルを前に、勝負を全くの五分に戻した。
「今週はずっと接戦で、どっちに転んでもおかしくない状況だ」とケーシー。「今大会、ここまで僕らはあまり良いスタートを切れていなかった。でも今日はとても良いスタートが切れて中盤に向けて調子を上げることができたね」 「リンがあの最終ホールのパットを決めて、明日のシングルを前に勝敗を五分に戻したのはデカイね。チームメンバー全員が明日を楽しみにしているよ。フォアサムを戦うのは本当にタフだね」