来期のツアーシード権をかけて瀬戸際の選手たち
2003年 クライスラー選手権
期間:10/30〜11/02 場所:ウェスティンイニスブルックリゾート(フロリダ州)
V.シンはE.エルスと並び1アンダー12位スタート!!
米国男子ツアーの第43戦「クライスラー選手権」が、フロリダ州パームハーバーにあるイニスブルックリゾート・コパーヘッドコースで開幕した。最終戦の「ツアー選手権」に向け、今週がフルエントリー最後の試合となる。今週もっとも注目されているビジェイ・シンは1アンダーの12位スタートとなった。
今週シンが優勝した場合、最終戦を待たずにシンの賞金王が決まる。1番ホールをバーディでスタートしたシンだったが、パーセーブを続けると12番でボギーを叩き、なかなかスコアを伸ばせなかった。最終の18番ホールでバーディを奪い1アンダーで初日を終えた。
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初日首位に立ったのは5アンダーをマークしたチャールズ・ハウエルIIIだ。10番ホールからスタートしたハウエルは、14番パー5でイーグルを奪った。16番、3番と2つのボギーを叩いたが、バーディを5つ奪いスコアを伸ばしていった。
今シーズンは29試合に出場し予選落ちはたったの2回と安定したゴルフを見せている。しかし、トップ10以内に入ったのが5回しかなく、優勝争いとなるとマイク・ウィアにプレーオフで敗れた「NISSANオープン」ぐらいしかない。若手の注目選手としては、この辺りで爆発しておきたい。
首位と1打差の4アンダーはダン・フォースマン。3アンダー3位タイにはチャド・キャンベルなど4人が並んでいる。さらに1打差の2アンダーは賞金王争いで一歩遅れてしまったデービス・ラブIIIと欧州ツアーの最終戦をパスして米ツアーに出場しているレティーフ・グーセンが並んでいる。
欧州ツアーキャンセル組は、グーセンと賞金王に決まっているアーニー・エルスだ。エルスは米ツアーにおいて現在賞金ランキング8位だが、グーセンは28位。次週のツアー選手権出場を確定させるためには、少なくとも予選通過だけはしておきたい。
今週日本からは久保谷健一が唯一出場している。前半1バーディ、1ボギーのイーブンで耐えていた久保谷は、11番パー5でダブルボギーを叩いてしまった。結果的にこのダブルボギーが後を引いて2オーバーの61位。明日以降の巻き返しが期待される。