ルーク・ドナルド バイオグラフィー/英国で育ち米国へ渡った“ハーフ・スコティッシュ”
世界ランキングは「全米オープン」優勝候補のランキングに当てはまるのか!?
タイガー・ウッズは「全米オープン」13回目の出場。過去2勝のタイガーは、2005年でも2位に入っている。2006年は後半2つのメジャーで優勝したが、2メートル以内を外さないことで知られるタイガー。今週はそれがパーなのか、バーディなのかが問題だ。
体調万全なタイガーに対し、手首を傷めているフィル・ミケルソン。いつものように準備できなかったとなると、ラフを避けて多くのフェアウェイを捕らえるしかない。今週、ミケルソンが優勝候補とは思い難い。
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一方でジム・フューリックは、地元ペンシルベニア出身で、今週人気ナンバー1となっている。フューリックは、オークモントCCがどんな試練を与えようとも、うまく対処できる選手。このコースにぴったりだと思われる。
アダム・スコットは、世界ランキングで4位。先週の日曜日、メンフィスで「75」を叩いたが、才能溢れるスコットは怒りをバネに優勝を取りに行くはずだ。
アーニー・エルスは、今年「ニッサンオープン」と「ベライゾンヘリテージ」で上位につけたが、本領を発揮できていないだけに、今週このコースを制するのは難しいだろう。
ビジェイ・シンは、今年序盤に2勝。ショットの名手であるビジェイにとって、鍵を握るのはパッティング。パッティングの際、アグレッシブなフォロースルーが気になる。
ロリー・サバティーニは、3週間前にコロニアルで優勝するなど、好調なプレーを続けている。負けず嫌いで強気に攻めるサバティーニは、4日間を通じて不屈の精神とともに頑張るはずだ。
大会2連覇を狙うジェフ・オギルビーは、94年に、ここオークモントで勝ったアーニー・エルスと自分のゴルフが違うことを意識しない方が良いだろう。
ルーク・ドナルドは、世界ランキングでヨーロッパの選手として最高位につけているわけではないが、“ヨーロッパ版ジム・フューリック”と言える。ドナルドのゴルフは、このコースにぴったりだ。
パドレイグ・ハリントンは、今年「マスターズ」で7位、4週間前の欧州ツアー「アイルランドオープン」で優勝を飾った。今週、持ち前の集中力を活かしたプレーが期待される。
レティーフ・グーセンは、「全米オープン」2勝。今年は1月に「カタールマスターズ」で優勝。今週もきっかけさえ掴めば、グーセンならではの落ち着いたプレーで「全米オープン」のプレッシャーに打ち勝つだろう。
セルヒオ・ガルシアは、今週ティショットに問題はないと思われるが、ビジェイと同じようにパッティングがネックになるだろう。ガルシアは「ザ・プレーヤーズ」で2位に入っている。
ザック・ジョンソンの長所は、自分の信念を持っていること。「マスターズ」ではパー5で無理して2オンを狙わなかったが、オークモントでもそんなプレーが必要だ。このコースでは、特に傾斜がきついグリーンでのボールの落としどころこそ、全てと言える。
過去6年間、世界ランキングのトップ10として優勝したのは、タイガーとグーセンの2人だけ。マイケル・キャンベルは89位、グーセンは2001年は38位だった。過去2年は50位以下で臨んだ選手が優勝。アメリカ人チャンピオンは、2003年、オリンピアフィールズで勝ったジム・フューリックが最後となっている。