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2012年 全米プロゴルフ選手権
期間:08/09〜08/12 場所:キアワアイランドリゾート(サウスカロライナ州)

【WORLD】メジャー最終戦 “ビッグ5”の下馬評は

Golf World(2012年8月6日号) texted by Bill Fields

ミケルソンが非効率な熱い戦いを続けていたのと、ウッズのケースはまったく違う。マスターズで精彩を欠いた後、ウッズは全米、全英の両オープンで優勝が狙える位置につけた。オリンピックでは、第3、第4ラウンドでのひどいスタートがダメージとなった。エルスに4打差3位タイに終わったリザムでは、トリプルボギーが致命傷となり、安定したプレーによる成功を派手に吹き飛ばしてしまった。

ベイヒル、ミュアフィールドビレッジ、コングレッショナルというPGAツアーでの3つの勝利(特に最初の2つはタイガーにとっておなじみの大会だ)が背景となっても、タイガーにとっては大きなフラストレーションが重要な要因となっている。自らが植えつけたプレッシャーへの弱さは、メジャー14勝の男からその強さの面影を奪ってしまっている。最近13回続けてメジャーで優勝がないという状況が、それを証明している。メジャーのプレッシャーがプレーのムラを作っているのでは、と論理的になぞるのは簡単だ。

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ウッズがメジャーに向けて調子を上げていく熱意が、以前と同じであることは疑う余地がない。しかし2008年の全米オープン優勝、彼の36歳という年齢などのギャップを考えると、その時代を代表するゴルファーとしてプレーしていた頃と同じだけ集中しているかどうか、と言うと疑問が残る。

タイガーができることは、もっとも重要な場面で成功するにしろ失敗するにしろ、チャンスや機会を作ることだろう。オーシャンコースで優勝することは、ウッズにとって誰よりも意味がある。海が正しい方向を示してくれるだろう。

【今季の5選手のメジャー大会戦績】
ルーク・ドナルド
マスターズ:32位タイ、全米オープン:予選落ち、全英オープン:5位タイ
グリーンをとらえるのがドナルドのゲーム。しかし今年最初の2つのメジャーでは、わずかに54.6%しかパーオンできなかった。それが全英オープンでは75%になった。
リー・ウェストウッド
マスターズ:3位タイ、全米オープン:10位タイ、全英オープン:45位タイ
ショット巧者の一人であるウェストウッドはグリーン次第。メジャーでは1ラウンド30以上(30.42)のパット数が足を引っ張っている。
ロリー・マキロイ
マスターズ:40位タイ、全米オープン:予選落ち、全英オープン:60位タイ
「71」-「69」でマスターズのスタートを切って以来、驚くべきことにマキロイのメジャーでの平均スコアは73.875だ。
フィル・ミケルソン
マスターズ:3位タイ、全米オープン:65位タイ、全英オープン:予選落ち
グリーンをとらえることで活躍しているはずのレフティだが、ここ2回のメジャーではパーオン率が半分(55/108)がやっとと言う有様。その結果、メジャー7ラウンド連続で71以上のスコアとなっている。
タイガー・ウッズ
マスターズ:40位タイ、全米オープン:21位タイ、全英オープン:3位タイ
通常、メジャーではスロースターター。今年のウッズは木曜日、金曜日の平均スコアがイーブンパー70で、週末が72.83、60台のラウンドがなく苦しんでいる。

米国ゴルフダイジェスト社提携
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