J.ダフナーが今季2勝目! 今田は67位
2012年 HP バイロンネルソン選手権
期間:05/17〜05/20 場所:TPCフォーシーズンズリゾート(テキサス州)
【WORLD】シーズン2勝!J.ダフナーとワッグル
Golf World(2012年5月28日号) texted by Dave Shedloski
ダフナーが躍進したもう一つの要因がある。ダフナーの新妻アマンダさんは「すべては自信です」という。「ジェイソンは、自分の行動に自信を持っています。今では優勝を狙うことにも心地よく感じているのではないでしょうか」。
悪名高き南からの横風が吹いた最終ラウンドでも、その自信が勝利につながった。ダフナーは、ヘンリー、プライド、ジェイソン・デイを1打リードしスタート。他19選手も5打差以内につけていた。そこからは混戦だった。ダフナー、ヘンリー、プライド、デュラント、ジョナス・ブリクスト、マーク・リーシュマンの6選手が一度はトップ(タイ)に立ったのだ。しかし、各選手とも徐々に後退。中でもヘンリーは悲惨だった。
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前週の「ザ・プレーヤーズ選手権」で、元全米プロ覇者のマーク・ブルックスであるキャディに支えられた37歳のヘンリーは、15番、16番をバーディとし通算11アンダー。ツアー2勝目も目前だった。しかし17番パー3でティショットをグリーンオーバーすると、そこから3パット。5番でキャリア3度目のホール・イン・ワンも達成していたが、それも無駄になった。
一方、ツアー唯一の勝利が1994年のフェデックス・セントジュード・クラシックという42歳のプライドは、最終ホールで約7メートルのパーパットをねじ込み通算10アンダー。プレーオフへの望みをつないでいた。しかしそれは叶わず単独2位。キャリア最高となるシーズン3度目のトップ10入りにとどまった。
この試合で70万2,000ドルを稼ぎキャリア初となるシーズン100万ドル獲得を達成したプライドは、「ネイションワイドツアーの連中は好きだけど、レギュラーツアーに留まりたい」とコメントした。
復活といえば、“トーナメント自身”がそう言える。今年はネルソンの生誕100周年で、フィールドも2005年以来の厚さとなった。フィル・ミケルソンは2007年以来にプレーし、エルスは2006年以来の出場。ディフェンディング・チャンピオンのブラッドリー、プレーヤーズ選手権覇者のマット・クーチャー、メジャー3勝でパドレイグ・ハリントンも初参戦で顔を揃えた。
殿堂入りを決めたミケルソンは、好調とは言えなかったが最終日にチャージを仕掛け、一時はトップと2打差に詰め寄った。結局7位タイで終わったが、娘のソフィアちゃんとテキサス・レンジャーズの試合を観戦するなど楽しい週末となったようだ。
全米オープンも直前に迫っているが、ミケルソンはここ数週間の忙しさによる精神的疲労への非難を否定。「優勝争いしていないからといって、疲れているわけではない。なかなか希望通りにはならないけどね」と語っていた。
どんなゴルファーだってダフナーのようになりたいはずだ。優勝賞金の117万ドルを獲得したほか、世界ランクも自身最高の14位にジャンプアップ。フェデックスカップのランキングもトップだ。しかしダフナーにとって大切なことは、ライダーカップのUSポイントランクで3位につけている。
「(最近の活躍が)キャプテンのデービス・ラブIIIに響けばいいね」とダフナー。「たった一度でもライダーカップ出場というのが自分の経歴に加わるのは特別なこと。僕の夢の一つだったんだ。優勝で手に入るものも素晴らしいけど、ライダーカップよりも大切だとは思っていないんだよ」。
さて、マスターズでフレッド・カプルスと36ホールを終えた時点でトップだったダフナーは、オリンピッククラブで開催される「全米オープン」の優勝候補といえるのだろうか。ダフナーが「それは他の人が決めることだよ」と反応したので、そのとおり、他の者に聞いてみよう。キャディのベイルは「昨年に限って言えば、メジャー優勝は彼(ダフナー)のゴールではなかった。その準備もなかったしね。でも今年は違うよ」。
バイロン・ネルソンが競技ゴルフを退いたのは34歳。ダフナーは35歳になるまで優勝できなかった。すべては、いずれ起こるもの。これまでのダフナーのキャリアは、ワッグルみたいなものだ。今のダフナーはフルスイング中。そして、それはなんとも心地よく見える。
米国ゴルフダイジェスト社提携
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