P.ミケルソン完勝! 大会レコードタイで今季初勝利
2013年 ウェイストマネジメント フェニックスオープン
期間:01/31〜02/03 場所:TPCスコッツデール(アリゾナ州)
速報:ウェイストマネジメント フェニックスオープン 最終日
アリゾナ州スコッツデール
フィル・ミケルソンは、「ウェイストマネジメント フェニックスオープン」での完全優勝を果たした。繰り返しになるが、TPCスコッツデールでの圧倒的な4日間は、歴史に名を残す勝利となった。
ミケルソンは最終日、4アンダーの「67」。通算28アンダーの「256」の成績。これは2003年にテキサスオープンでトミー・アーマーIIIが記録した「254」の米ツアー記録に2打及ばない記録だった。
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フェデックスカップのランキング3位に浮上したミケルソン。初日の最終ホール、25フィートのバーディパットはカップのへりにつかまり、カップを半周して残ってしまった。「59」達成のチャンスを逃してしまったのだ。初日の「60」に続き、「65」、「64」の成績で、6打差をつけて最終日を迎えた。
ブラント・スネデカーは最終日「65」として、4打差の2位で終えた。2012年フェデックスカップ王者はこれで300ポイントを獲得し、長いレースの序盤を首位に立ち優位に進めている。
ミケルソンは、3打リードの状態で17番のティショットを迎えた。ドライバーショットはあと1ヤードで池に落ちるところだった。25ヤードの第2打は、ピンを15フィート越えてしまったが、その後のバーディパットを沈めた。一方、スネデカーは若干短いパットを決めて、3打ビハインドをキープした。
ミケルソンはパー4の18番、金曜日に池に入れてダブルボギーとなったときと同じく、左に曲げてしまっていたが、パーセーブ。スネデカーは、ボギーで終えた。
ミケルソンは2006年の「ベルサウス・クラシック」以来となる3度目の完全優勝を遂げた。その大会は、3度の「マスターズ」制覇のうちの2回目の前週に13打差をつけて大勝したもの。これで彼の通算優勝回数は41となり、51週間前のペブルビーチ以来の優勝となった。
最終24番目の組で登場したミケルソンは過去にこの大会で1996年と2005年に勝利しており、今回のラウンド記録は2001年にマーク・カルカベッキアがマークした大会記録に並ぶものだった。同じくカルカベッキア、アーノルド・パーマー、ジーン・リトラーの大会最多勝利の3回に並んだ。アリゾナ州での勝利数を6として、ミケルソンはジョニー・ミラーの米ツアー記録に並んだ。
開幕からの2週間をラ・キンタで37位、トーレパインズで51位と苦しみ、更に増税に対する発言による騒動も重なった末に勝利を手にしたミケルソン。そして彼は、前回覇者としてペブルビーチへ向かう。
3日間雲ひとつなかった快晴から一転して、最終日はどんよりとした曇り空の下で行われた。ミケルソンが練習グリーンでのウォーミングアップを行い、1番ホールをプレーする間は、小雨が降っていた。
雨が止んだ後、パー4の2番でボギーとしたが、前半のパー32つでバーディを奪う。そして7番では、この日最高のショットを打った。
スネデカーは6番で、グリーン左奥のピンまで10フィートの位置からバーディを決めた。このバーディで首位に4打差としていた。ミケルソンのティショットは右へ逸れ、奥のフリンジから数インチのところで止まった。ピンまで55フィートあり、パターで転がすには途中20フィートほどフリンジを通過する必要があった。
ミケルソンはフリンジを飛び越えるチップショットではなく、パターで打つ決断をした。そして、キャディのジム・マッケイは旗を外した。42歳のかつてのアリゾナ州立大のスターはラフを避け、グリーンを転がり、カップに入る完璧なパット打った。
ミケルソンはパー5の13番で2パットのバーディを奪い、リードを4打差に戻した。このホールでは、4日連続のバーディであった。スネデカーはこのホールで、ティショットがサボテンの下に入り込み、プレー不可能としてドロップを行ったのだが、パーセーブ。
スネデカーと首位争いを繰り広げるミケルソンの続く2ホール。パー4の14番で10フィートのパットを決めパーをセーブすると、パー5の15番では2パットでバーディとした。
スネデカーはパー3の16番、スタジアムホールのティショットをピンそば5フィートの位置へつけ、バーディを奪い、再び3打差まで詰め寄った。一方、ミケルソンは、15フィートのバーディパットを決め切れなかった。
スネデカーは、これで今シーズン2度目の2位となった。先週の月曜日は、霧による順延があったトーレパインズで、優勝したタイガー・ウッズに4打差の2位タイに付けている。
スコット・ピアシーは「61」の通算23アンダーで3位。ライアン・ムーアは「65」、通算22アンダーで4位。ライアン・パーマーは「62」で終え、通算19アンダーの5位となった。