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今日の日本人選手/丸山、初メジャータイトルに向けやる気十分!神山、迷わず前進あるのみ!

全英オープン事前情報

今年の全英オープンは、伊沢利光が棄権したため、日本人の出場選手は6名。練習日は、高校、大学の先輩・後輩に当たる丸山茂樹と神山隆志に注目してみた。

先輩・丸山の気合いは十分
「噛み合えば上位に入る自信はあります」

先月の「全米オープン」で大活躍しただけに、この「全英オープン」でも活躍が期待される丸山茂樹。「調子は比較的いいです。この1、2週間、ゴルフの内容もいい。あとは噛み合わせだけです。パットでもショットでも、ある程度、噛み合えば、上位に入る自信はあります」と、練習日は前向きな発言で笑顔を見せた。

「昨年は首を痛めたりして大変だったけど、それに比べれば、今年の体調は180度違う。去年の苦しみに比べれば、今年は楽しくてたまりません」。今でも時々、首の痛み止めの薬を服用することはあるものの、肉体面で安定していることが精神面を充実させているようで、やる気は十分だ。「風が強い中で7Wはコントロール性がない。今週は7Wではなく3Iでいきます」と言う丸山。

97年のトゥルーンでは10位タイに入っており、その経験を活かしたゴルフで上位を目指す。「シネコックヒルズと比べれば、トゥルーンのグリーンはまだセイフティなゾーンがある。だから、グリーンの広い方へ打っていきます。バンカーに入れないことも大事。で、ショートアイアンは、いけるところは狙っていく。ダボを打たないのは鉄則。すべて当たり前のことですけど(笑)。ということで、がんばります」。気合いは十分だ。初日と2日目は、またしてもフィル・ミケルソンと同組で回る。今年は「マスターズ」の予選、「全米オープン」の3日目、そして今回の全英の予選と、メジャーはことごとくミケルソンと同組になっているが、あまり相性が良くないミケルソンとのラウンドがどのような結果を生むかが注目だ。初日:8時31分スタート、丸山茂樹フィル・ミケルソン、ポール・ケイシー

後輩・神山は初日の朝の緊張度がキー、「いい経験だったで終わらせたくない」

「JCBクラシック仙台」で優勝し、日本予選上位4名の枠に入って全英出場権を獲得した神山隆志。「優勝するまでは、全英に出られるなんてことを考えてもいなかった。プロ仲間から言われて初めて、『ああ、そうか』って思ったんです。だから、今回の全英出場はホントに降って沸いたような話なんです」と振り返る。

神山は高校、大学とも丸山茂樹の後輩に当たり、学生時代は何度も丸山とラウンドや練習を重ねた間柄だ。練習日に行なった丸山との練習ラウンドは、いわば"懐かしの顔合わせ"。「丸山さんも言ってましたけど、このコースは(風やラフなど)迷う要素が多い。でも、迷ったらダメ。ミスするにしても、こうだと決めて打ってからのミスじゃないと・・・。中途半端はダメですね」。

神山の現在のゴルフ仲間は、何と言っても矢野東。今年も春先に神山や矢野ら数名のプロが集まり、フロリダ州オーランドで合宿を行なった。今回の全英出場で、そんな矢野たちから一歩リードした感があるのではないかと尋ねたら、「いいえ、そんなことないです。この全英出場は、たまたまですから」と謙遜する。以前からアメリカにおけるゴルフには慣れている神山だが、「アメリカでの経験は、ここでは全然関係ないですね。ヨーロッパのゴルフは初めて。バンカーがすごいのはテレビで見て知っていたけど、風とラフには驚きました。特にラフは、球を打つ前から芝がヘッドにからんでしまう。地面も固いから、アイアンが跳ねやすい。バンカーの砂も違うので、SWはバウンスの強いものを入れました」と驚きの表情ながら対策もしっかり。まずは予選通過が目標だが、「『いい経験だった』で終わらせたくない。それより何より、初日だけで『終わった』という状況にはしたくない。今は全然緊張してないけど、初日の朝がどうなるか、第1打がどうなるかですね」。

後輩・神山は初日の第1打で落ち着くか、焦るかがキーになりそうだ。初日:9時09分スタート、神山隆志、スコット・バープランク、ウォーレン・ベネット

平塚哲二
昨年の日本ツアー賞金ランク2位の資格で全英オープン出場権を得た平塚哲二。先週は「The Barclays スコットランドオープン」で34位に入る健闘ぶりを見せたばかりだ。

「コースは難しいですね。フェアウエイがうねっているから、ティショットがなかなかフェアウエイにいかない。まあ、(ドライバーの)調子も悪いんですけどね。でも、アイアンは調子いいです」。

練習日のトゥルーンは、まだ強風というほどの風が吹いていないが、平塚は「もう少し吹いてくれたらいいけど」と、全英らしさを待ちわびている様子も見せる。海外のメジャー出場は今回が初めて。先週の「The Barclays スコットランドオープン」は欧州ツアー初出場。「初」づくしの平塚だが、挑戦意欲に燃えながらも、「今週はあまり入れ込まずにいきたい」と、リラックスの大切さを自分自身に言い聞かせている。初日:1時31分スタート、平塚哲二スティーブ・フレッシュ、ピーター・ヘッドブロム

星野英正
日本予選上位4名の枠で「全英オープン」出場権を得た星野英正。18ホールの練習ラウンドを3日連続で行ない、水曜日は「試合前に疲れちゃいそうなので練習だけ」に絞った星野は、同行している江連コーチと調整を行なった。「風が強くなるとスウィングが小さくなるから気をつけたい。調子はあんまり良くないです。試合になれば、また変わるでしょうけれど」と、少し元気がない。

「こんな景色で(ゴルフを)やったことないですからね。日本ではありえないから。地面も日本に比べると相当固いので足に来ます」と、スコットランドの土壌や雰囲気に驚きを見せているが、逆に浮き足立った様子もない。今回のキャディは、去年、S.K.ホのバッグを担いだキャディの友達だそうだ。やや不安げな表情の星野だが、江連コーチと契約先であるスリクソンチームのサポートを受けながら初日を待っている。初日:8時42分スタート、星野英正、クリス・ライリー、ポール・シーハン

深堀圭一郎
初日:1時53分スタート、深堀圭一郎スコット・バー、スパイク・マックロイ

塚田好宣
初日:2時31分スタート、塚田好宣、スティーブ・ローリー、マシュー・ヘイゼルデン

文:舩越園子

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