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2002年 ライダーカップ
期間:09/27〜09/29 場所:ザ・ベルフリー(イングランド)

第34回ライダーカップ最終日

2日目までの16マッチを終えて、8対8の同点となった今回のライダーカップ。過去に4度、2日目を終えた時点で同点だったケースがあったが、そのすべてで最終的に優勝をさらったのはアメリカだった。

そのアメリカに対し、チームのベストプレーヤーを前半に集め、先にリードを奪うことで選手たちの士気を高める作戦をとったのが、欧州キャプテンのサム・トーランス。一方の米国キャプテンは、トップ3であるデービス・ラブIIIフィル・ミケルソンタイガー・ウッズを最後の3マッチに集めた。この両キャプテン采配はどちらが優ったのか?

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まずは1つ目のマッチ。欧州のベストプレーヤーの1人、すでに3.5ポイントを獲得しているコリン・モンゴメリーとアメリカはスコット・ホークの対決。出だし1番でいきなり1アップとしたモンティ。その姿が練習場のオーロラビジョンに映り、続くチームメイトに「俺に続け!」と勢いをつけた。終わってみれば「キャリアで最高のパッティングが出来た3日間だった」と語るモンティの言うとおり、ホークはほとんど見せ場のないまま。モンティ4アップの14番で勝敗を決めるパットを打った後、カップに入ることを確認する前にガッツポーズするほどの圧倒的な強さで5&4。まずは欧州が1点勝ち取った。

このモンティの勢いに後押しされ、続いたのがパドレイグ・ハリントン。この3日間でひとつもバーディが出せない状態だったマーク・カルカベッキア相手にハリントンは絶好調。長いパットをスコンスコン入れ、9番では20メートル近くを強気で打ち切りボールがカップ内側で跳ねて入るミラクルパット。折り返しの時にすでに4アップとしていた。結局18番ホールにたどり着くこともなく、14番パー3(193ヤード)でハリントンが、ピン横1.5メートルにつけバーディ。こちらも5&4でアメリカをシャットアウトしてしまった。

さらに今回でライダーカップ10回目のベルンハルト・ランガーもみごとな勝利。不調と言われつづけているハル・サットン相手とはいえ、こちらも4&3で早々と勝負を決めてしまったのだ。しかし、この欧州の勢いにストップをかけたのがデビッド・トムズだった。2日目までに3ポイントと波に乗るセルヒオ・ガルシア相手に出だしは苦戦するものの、10番のバーディから流れを変える。11番のバーディでオールスクエアにまで戻したトムズ。ガルシアはパットがラインに乗るもののほんのわずかショートするパターンが続き、トムズ1アップで最終18番へ。せめて「引き分け」の望みをかけて賭けに出たガルシアのショットは大きく左に曲がり池ポチャ。結果トムズが1点をアメリカに戻した。

互角な戦いを見せて沸かせたのがダレン・クラークデビッド・デュバルの組。クラークはピンから3.5メートルに6度もつけながらパットがカップに嫌われチャンスを生かしきれない。やっとモノにした17番でのロングパットも、デュバルにも入れ替えされて両者オールスクエアのまま18番へ。2人ともグリーンを捉えられなかったが、グリーン奥のひどいライからダウンヒルのグリーンに向けて打ったクラークのチッピングは、ピン側1メート以内に止まりコンシード。一方のデュバルは不調、不調と言われながらも淡々と安定したプレーを維持し、このクラークのチャンスにもパーセーブで応えた。このマッチはオールスクエアで0.5ポイントずつ分けた。

最終日6マッチ目でスタートしたトーマス・ビヨーンとスチュアート・シンク組の結果が、またも流れを欧州に戻した。14番を迎えた時点でシンクは2ダウンとピンチ。残りホールが少ないことからどこかでひっくり返すきっかけを作りたかったシンクは、このパー3(193ヤード)をピン横1.5メートルにつけバーディ。1ダウンに戻す。しかし続く15番、同じく1.5メートルのパーパットを入れなければホールを引き分けられないというシチュエーションで、ボールがカップに嫌われ再び2ダウン。16番でビヨーンが長いパーパットを残してしまい、決められず1アップに落ちたものの、マッチは最終18番ホールにたどり着く前に、17番シンクがパーセーブできず、結果2&1でビヨーンの勝ち。この時点で欧州が12.5点、アメリカが9.5点と欧州の優勝まであと2ポイントとなっていた。

残るはあと6マッチ。そのうち4マッチで勝たなければアメリカの優勝はない状況の中で、アメリカの希望をつないいだのがスコット・バープランク。11番までですでに2アップとしていたバープランク。打った瞬間に次のホールへ向けて歩き出したバープランク、ボールは当たり前のごとくカップに吸い込まれ3アップ。バープランクの独走を食い止めに、ついにウエストウッドが動いた。14番で15メートルのパーパットをねじ込み、望みをつないだ。しかし、その直後バープランクもパーパットを入れ替えしこのホールは分け。バープランクは「俺には大歓声はないのか?」といった態度。気合充分な様子を見せつけた。その後15番でウエストウッドが2ダウンに戻す健闘をみせたが、結果は2&1でバープランク。アメリカが10.5点にまで戻してきた。

しかし、アメリカの起死回生を阻む大事件が起きた。世界ランキングで言えば100位以上も違うフィリップ・プライスが、なんと世界ナンバー2のミケルソン相手に大健闘。7番、すでに1アップとなっていたプライスはスタンスの取りにくい場所からバーディチャンスにつけるスーパーアプローチ。しかし、ミケルソンも1メートル弱のバーディパットを残すだけだったため、ここは分けだと誰もが思っていたが、ミケルソンの「悪夢」がまだ出てしまった。このパットをミケルソンが外し、なんと2ダウン。さらに7番パー3でもグリーンを捉えられず、3メートルのパーパットを残してしまったミケルソン。これも入れられず3ダウン。まさかの展開にギャラリーからはどよめきが起きる。その後もミケルソンには良いところがほとんどなく、勝負が決まったのは16番だった。プライスが10メートル級のバーディパットをねじ込んだのだ。キャリア最高のパットでミケルソンをシャットアウト。この対決3&2でついに欧州は王手。優勝まであと1ポイントにまで持ち込んだ。

その1点をかけて波に乗ったのがニコラス・ファスト。ファストは14番のバーディパットでポール・エイジンガーに2アップとリードを奪いガッツポーズ。続く15番でエイジンガーにバーディのチャンスが訪れたが、決められずもう後がない。しかしキャプテン推薦のエイジンガー、どうしてもカーチス・ストランジの期待に応えたいと、16番で取り返しなんとか希望をつなぐ。そして奇跡は18番で起きた。このホールを勝たなければ、欧州の優勝が決まってしまうという場面。なんとか分けに持ち込まなければならない状態の中、エイジンガーはフェアウェイからの2打目をなんとグリーンサイド・バンカーに入れてしまう。一方のファストはグリーン奥の浅いラフまで運び、万事休すかと思われた。しかし、なんとエイジンガーが放ったバンカーショットがカップイン!亡き友人ペイン・スチュアートの力を借りたと語るエイジンガーが意地を見せた。結果、ファストはバーディパットとなるグリーンエッジからのパットを決められず、このマッチ「分け」。欧州の優勝にはあと0.5ポイント足りない形となった。

残り3マッチで点数は14対12。残りすべてを取らなければアメリカに勝利はない。そのアメリカはジム・フューリックがポール・マギンリーに1アップで迎えた17番。このホールをフューリックが勝てば勝負がついたのだが、バーディパットはわずかにカップを外れてしまう。その直後、マギンリーが3.5メートルのバーディパットを決めて、なんとオールスクエア。勝負は18番。フューリックは勝たなければアメリカが負けてしまうという場面。そこでデジャブーのような出来事が起きた。フェアウェイ真中からグリーンを狙ったフューリック。エイジンガー同様なんとグリーンサイド・バンカーへ。一方のマギンリーもグリーン奥のラフに打ち込んでしまったが、こちらは比較的良いライ。マギンリーはピン側3メートルに寄せてパーセーブチャンス。そしてフューリックのバンカーショットを見守った。なんとこのショットもエイジンガーのようにグリーン上に落ちてからピンに向かって真っしぐら。あわやエイジンガーのスーパーショットがリプレーされるのかと思ったが入らず。こちらも1メートルのパーパットを残した。そして運命の時。すべてはマギンリーのパーパットにかかった。初日からパットの調子が良かったマギンリーが、見事にこのプレッシャーのかかったパットを射止めて欧州連合選抜チームに優勝をもたらした。

残る2マッチ、デービス・ラブIII VS ピエール・フルケとタイガー・ウッズ VS イエスパー・Sパーネビックも最終ホールまで行われたが、どちらも「分け」。結果、欧州が15.5点でアメリカに3点差をつけ念願のカップ奪還を果たした。

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  • 2002/09/27~2002/09/29
  • 優勝:欧州選抜
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