セルヒオ・ガルシアがドバイで首位発進
2017年 オメガドバイデザートクラシック
期間:02/02〜02/05 場所:エミレーツGC(UAE)
輝きを放ったガルシアが”砂漠”でツアー12勝を達成
セルヒオ・ガルシアが「オメガドバイデザートクラシック」を制覇し、ヨーロピアンツアー12勝目を挙げた。
木曜のエミレーツGCを「65」でラウンドしてペースをつかんだスペインのガルシアは、最終日をノーボギーの「69」でラウンドし、通算19アンダーとして「全英オープン」王者のヘンリック・ステンソンに3打差をつけて優勝を飾った。
<< 下に続く >>
3打差の首位で最終日を迎えたガルシアは、途中ステンソンが13番と14番で連続バーディを奪ったことでプレッシャーをかけられるも、15番で瞠目のティショットを放ってバーディを奪うと、続く16番での見事な寄せワンのパーセーブで勝利をたぐり寄せた。
通算14アンダーの3位タイにはイングランドのティレル・ハットンとデンマークのラッセ・イェンセンが入り、そこから2打差の5位タイにはマシュー・フィッツパトリックとピーター・ユーラインが入った。
ヨーロピアンツアー250回目の出場に、2014年の「コマーシャルバンクカタールマスターズ」以来となる優勝で花を添えたガルシアは、週明けに更新される公式世界ゴルフランキングでトップ10に返り咲く可能性が出て来た。
今回ガルシアが「ドバイデザートクラシック」を制したことにより、これでスペイン人選手による同大会の制覇は、偉大なるセベ・バレステロス、ホセ・マリア・オラサバル、ミゲル・アンヘル・ヒメネス、アルバロ・キロス、そしてラファ・カブレラベローに続く6人目となった。
「今日の自分のプレーにはとても満足している。いくつかあった鍵となる瞬間でしっかりとプレーし、ヘンリックに勝つことができた。皆、彼がどれだけ偉大な選手であるか知っているわけだからね」とガルシア。
「8番はとても大きかったね。あれは、残念ながら今週最悪のティショットだったのだけど、大きなパーをセーブすることができたし、続く9番でバーディを奪えたのは最高だった」。
「16番は重要だったけれど、15番の方がもっと重要だったと思う。彼(ステンソン)が連続バーディで来ていたところで、僕がとても良いティショットで応戦することができたからね。ピンの1メートル以内につけて4打差にすることができたのは大きかったね」。
「ただ、18番では4打差があったとはいえ、3打目に良いショットが必要だったのは分かっていたよ。あそこでは注意深くプレーしないとしくじっちゃうからね」。
「ヘンリックは常に背後にいたから、冷静にプレーして彼との差を保たないといけなかった」。
「今年は最高のスタートが切れたし、この勢いを持続させたいね」。
ガルシアは1番で2打目をピン側1.8メートルにつけ、いきなりバーディを奪う最高のスタートを切った。
一方、ステンソンはティショットがトラブルとなった6番で2打目をピン側4.5メートルに寄せ、残りのパットを沈める見事なバーディを奪うと、8番ではガルシアがティショットを砂漠に打ち込みながらもパーをセーブした。
そのパーセーブで勢いを持続させたガルシアは、続く9番で2打目をピンに絡めてバーディを奪い、4打差でハーフターンした。
後半に入り、10番で6メートルのバーディパットを沈めたステンソンは、12番でボギーを叩くも、パー5の13番でバーディを奪うと、続く14番では2打目をピン側2.4メートルにつけてバーディを奪い、残り4ホールで首位との差を2ストロークとした。
続く15番ではガルシアがティショットをピン側60センチにつけ、バーディを奪って応戦すると、ステンソンはこのホールをボギーとし、16番でガルシアが見事なバンプ・アンド・ランからパーをセーブして勝負を決定付けた。その後、ステンソンは最終ホールでバーディを奪うも、これは首位との差を縮めるに留まった。
今季はスタートから4戦連続で予選落ちを喫していたイェンセンだったが、この日はバックナインで好プレーを見せ、「65」でホールアウトして2度目のヨーロピアンツアートップ3入りを果たした。
「33」でハーフターンした32歳のイェンセンは、11番でバーディを奪うと、12番ではイーグルを奪い、上がり2ホールを連続バーディで締め括った。
最終日を6バーディ、1ボギーの「67」としたハットンは、これで7戦連続のトップ25入りとなった。
ハットンと同じくイングランドのフィッツパトリックは、8番でダブルボギーを叩きながらも「67」をマークし、一方、米国のユーラインは「69」で最終日を終えた。
通算11アンダーの7位タイにはジョージ・クッツェーとブランドン・ストーンの南アフリカ人コンビが入り、その1打後方には大会2勝のスティーブン・ギャラハーとスウェーデンのマグヌス・A・カールションが入った。