首位9人の大混戦 2打差以内に26人/欧州ツアー
2017年 コマーシャルバンク・カタールマスターズ
期間:01/26〜01/29 場所:ドーハGC(カタール)
カタールはツアー史上初の9人が首位で並ぶ展開
「コマーシャルバンクカタールマスターズ」はドーハGCでの第2ラウンドを終え、ツアー新記録となる9人が首位で並ぶ展開。週末の熱戦は必至の状況となった。
通算8アンダーの首位タイには、初日首位に立ったウェールズのブラッドリー・ドレッジに加え、南アフリカのトーマス・アイケンとヤコ・バンザイル、タイのキラデク・アフィバーンラト、ホルヘ・カンピージョとナチョ・エルビラのスペイン人コンビ、フィンランドのミッコ・コルホネン、イングランドのアンディ・サリバン、そして韓国のワン・ジョンフンがつけている。
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初日を終え、9人が首位タイで並ぶというのは、2007年の「ケルティックマナーウェールズオープン」で1度だけあったが、36ホール終了時点で9人が首位で並ぶというのは、ヨーロピアンツアー初の出来事だ。
通算7アンダーにはデンマークのルーカス・ビェルレガード、アイルランドのポール・ダン、サイモン・ダイソン、クリス・ハンソン、ジョーダン・スミス、そしてアンソニー・ウォールのイングランド勢、そして米国のダニエル・イムがつけており、リーダーボードの上位は首位から3打差に31選手がひしめく大混戦となっている。
ドレッジと同組でラウンドしたカンピージョは、スタートではプレーイングパートナーを5打追う状況だったが、序盤に大きな動きを見せた。11番、14番、17番(パー3)、そして18番(パー5)でバーディを奪ったカンピージョは、「32」でハーフターンし、16番でチップインバーディを決めたドレッジに2打差まで詰め寄った。
9番でダブルボギーを叩きながらも出だしからの10ホールをイーブンパーで回ったコルホネンは、カンピージョと共に首位と2打差の位置につけると、ドレッジがティショットをバンカーに入れた3番をボギーとしたことで、リードは1打差に縮まった。前半を「35」としたエルビラは、10番(パー5)のイーグルで流れをつかむと、12番ではバーディを奪う。13番(パー3)でコルホネンがバーディを奪ったことで、首位は三つ巴となった。
その直後、ドレッジが4番でバーディを奪って再び単独首位に抜け出すも、トラブルに陥った6番でボギーを叩いて後続グループに吸収される。出入りの激しい終盤となったエルビラは13番と15番をボギーとするも、16番でバーディを奪った。コルホネンは上がり5ホールを全てパーで終え、カンピージョは8ホール連続パーとして迎えた最終の9番(パー5)でバーディを奪って首位グループに加わると、その後、エイケンとサリバンが動きを見せた。
出だしから10ホール連続パーとしてフラストレーションをためていたサリバンは、2番のバーディで流れを変えて2日目は「68」をマーク。ツアー3勝のサリバンは、4番、7番、そしてティショットをピン手前1メートルにつけた8番(パー3)でもバーディを奪い、通算8アンダーにスコアを伸ばした。10番スタートのエイケンは出だし2ホールで連続バーディを奪う好スタートを切るも、その後は13連続パーとし、終盤の7番と9番(パー5)でバーディを奪って首位グループに加わった。
その後は、午後スタートの選手たちが首位グループに追いつけない時間帯が続いたが、9番(パー5)の2打目をピン側1.8メートルにつけてバーディフィニッシュを飾ったバンザイルが首位に並ぶと、時間を置かずにアフィバーンラトとワンがこれに続いた。
スタートで2連続バーディを決めたワンは「33」でハーフターンすると、10番(パー5)でバーディを奪って首位と1打差まで迫り、2打目を1.8メートルにつけた14番で首位グループの仲間入りを果たした。1番(パー5)と6番でボギーを叩いたアフィバーンラトは、10番(パー5)、12番、そして16番でバーディを奪うと、17番(パー3)では5.4メートルのバーディパットを沈めて首位に追いついた。
イングランドのクリス・ペイズリーは17番(パー3)でホールインワンを達成し、上がり3ホールをバーディ、イーグル、バーディとして通算3アンダーにスコアを伸ばして2打差で予選通過を果たした。135ヤードの17番を9番アイアンの一振りでホールアウトし、ツアー全体では今季3つ目のホールアウトを記録したペイズリーは、カタール免税店で使用可能な15万米ドルの商品券をゲットした。