20歳のワン・ジョンフンが初優勝 武藤俊憲は71位
2016年 ハッサンIIトロフィー
期間:05/05〜05/08 場所:ロイヤルゴルフ ダール・エス・サラム(モロッコ)
男子ゴルフ界でも注目!若手韓国勢の躍進
20歳ワン・ジョンフンが「ハッサンIIトロフィー」を制した。ヨーロピアンツアーでは3週間に2人の韓国人選手が初優勝を遂げた。これは韓国出身の若手たちが世界のゴルフを舞台に一層の飛躍を遂げることを意味しそうだ。
女子世界ランキングであるロレックスランキングに目を向けてみると、韓国が現在の女子ゴルフ界を席巻していることは一目瞭然。
<< 下に続く >>
トップ10のうち5人は韓国勢であり、目下ダントツで首位をひた走り、大旋風を巻き起こしている19歳のリディア・コーは、ニュージーランド国籍だが生まれはソウルである。
この潮流はいつ男子ゴルフの方へと波及するのだろうか?という疑問が浮かび上がる。
ヨーロピアンツアー14試合目のワンが優勝。スポンサー招待枠での出場だったことを踏まえると、驚きだった。3週間前の「深センインターナショナル」ではノーマークだったイ・スミンが勝利を挙げている。
欧州ゴルフ界に台頭したアン・ビョンフンは大舞台で名を挙げる前の3年間をチャレンジツアーで過ごした。昨今、ヨーロピアンツアーで優勝を遂げた3人の韓国人選手のなかでは最年長。昨年、23歳と255日で「BMW PGA選手権」を制した。
ウェントワースでアンが6打差の勝利を飾る前にヨーロピアンツアーで勝利したジョン・ジンは、2013年「パースインターナショナル」で勝利を飾った。アンの優勝時の年齢より12日多かった。ヨーロピアンツアー史上、韓国人選手としての最年少優勝を記録したノ・スンヨルは、18歳282日で勝利の美酒を味わった。
現在、既出の韓国人選手5人がヨーロピアンツアーのフルメンバーシップを保有している。韓国勢としては新記録だ。世界ランキングのトップ200のなかに、11人の韓国人選手が名を連ねている。2006年の終わりにトップ200にいたのはたったの6人だった。
韓国人ゴルファーの先駆者といえばY.E.ヤンであることに変わりはない。2009年にタイガー・ウッズを下して「全米プロゴルフ選手権」を制した彼は、人口5000万を超える母国を興奮させ、人々にゴルフクラブを握り、高みを目指すきっかけを与えた。
次なる韓国人選手が、メジャーを制した偉大なる先駆者の足跡を辿り、四大大会でトロフィーを掲げるのは時間の問題と言えそうだ。
その偉業を達成するのは、近年のヨーロピアンツアーで台頭してきた若きスター選手の一人なのかもしれない。
近年のヨーロピアンツアーで優勝した5人の韓国人選手の優勝時の年齢
ノ・スンヨル
2010年「メイバンクマレーシアオープン選手権」: 18歳282日
ジョン・ジン
2013年「パースインターナショナル」: 23歳267日
アン・ビョンフン
2015年「BMW PGA選手権」: 23歳255日
イ・スミン
2016年「深センインターナショナル」: 22歳195日
ワン・ジョンフン
2016年「ハッサンIIトロフィー」: 20歳256日
年次別韓国人ヨーロピアンツアーメンバー数
2003 | 2004 | 2005 | 2006 | 2007 | 2008 | 2009 | 2010 | 2011 | 2012 | 2013 | 2014 | 2015 | 2016 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 1 | 2 | 2 | 1 | 2 | 2 | 4 | 2 | 4 | 4 | 5 |