地元勢vsツアールーキー 南アフリカで早くも新シーズン開幕
2015年 アルフレッド・ダンヒル選手権
期間:11/26〜11/29 場所:レオパルドクリークCC(南アフリカ)
南アフリカで新シーズン開幕
前週はロリー・マキロイが2015年シーズンの終幕にスリリングなフィナーレで花を添えたわけだが、早くも2016年シーズンが始まる今週の「アルフレッド・ダンヒル選手権」で8季目の「レース・トゥ・ドバイ」が幕開けを迎えることになる。
舞台となるレオパルドクリークCCは、45大会で構成される年間レース初戦のコースとして絶景の場を提供することになり、ここからマキロイの君臨する欧州ナンバーワンの座を目指す戦いが始まる。
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南アフリカで「レース・トゥ・ドバイ」の号砲が鳴らされるのは7季連続となり、2016年シーズンのヨーロピアンツアーでは今大会を含む6大会が同国で開催されることになる。
今大会のフィールドにはメジャー王者のルイ・ウーストハイゼンとシャール・シュワルツェル、そして絶好調のまま2015年シーズンを終え、その好調を新シーズンも持続させたいブランデン・グレースと、開幕戦にふさわしい地元の豪華メンバーが顔をそろえている。
「プレジデンツカップ」でチーム最大の5ポイントを獲得したグレースは、前週開催された2015年シーズン最終戦の「DPワールド ツアー選手権 ドバイ」を3位で終えるとともに「レース・トゥ・ドバイ」も3位で終えている。
見事なパフォーマンスで華々しいシーズンを締めくくった27歳のグレース。思えばその輝かしいシーズンは、1年前の「アルフレッド・ダンヒル選手権」で初日に「62」をマークした素晴らしいラウンドで幕を開け、そのままウーストハイゼンに7打差をつけて大会を制覇することで勢いに乗ったのだった。この大会はシュワルツェルが2013年、14年に連覇を果たしており、グレースが今大会で連覇を達成することになれば5年連続で地元南アフリカ勢がタイトルを獲得することになる。
ちなみに昨年大会での勝利はグレースにとってヨーロピアンツアー5度目の優勝であり、彼は翌月の「コマーシャルバンクカタールマスターズ」ですぐさまツアー6勝目を挙げている。
今一度、母国でのスタートダッシュを狙うグレースだが、ウーストハイゼンとシュワルツェルの2人も、合わせてヨーロピアンツアー10勝を飾っている地元での好成績の積み上げを狙っている。
「ロード・トゥ・オマーン」でナンバーワンに輝いたポルトガルのリカルド・ゴウベイアをはじめとする、昨季チャレンジツアーからの卒業を果たした12人の選手にとっても、ゴルファーとしての新章の幕開けとなる。
同様に、ヨーロピアンツアーのQスクールから勝ち上がった21人の選手も今大会のフィールドに含まれており、その中にはトップの成績を収めた南アフリカ出身のユーリッチ・バンデンベルグ、トップの座をかけてしのぎを削ったスペインのエイドリアン・オタエギや米国のダニエル・イムといった名が見られる。
Qスクールやチャレンジツアー上がりの選手たちにとって、多くの初優勝が生まれてきた「アルフレッド・ダンヒル選手権」の歴史は大いに惹かれるところがあるだろう。この大会ではアンソニー・ウォール(2000年)、アダム・スコット(2001年)、ジャスティン・ローズ(2002年)、マーク・フォスター(2003年)、マルセル・シーム(2004年)、シュワルツェル(2005年)、アルバロ・キロス(2007年)、そしてガース・マルロイ(2011年)といった面々がヨーロピアンツアー初優勝を遂げているのである。
一方、かつて「ライダーカップ」でプレーした経験を持つニクラス・ファスは、今週500回目のヨーロピアンツアー出場を達成することになり、これはスウェーデン人選手としてはロバート・カールソンに続く2人目の快挙となる。