デュビッソンとルイテンが連勝
2014年 ボルボワールドマッチプレー選手権
期間:10/15〜10/19 場所:ロンドンGC(イングランド)
ララサバル 最終ホールで辛くも接戦制す
最終ホールでチップインを決めたパブロ・ララサバルが、ロンドンGCで行われている「ボルボ世界マッチプレー選手権」での生き残りに望みをつなげた。
18番ホールでラフから打った4打目のピッチショットをカップに入れてバーディとしたスペインのララサバルが、スティーブン・ギャラハーに1アップの勝利を収めたのである。
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これにより今年の「アブダビHSBCゴルフ選手権」を制したララサバルは、同じガブリエルソン組で金曜日に対戦するシェーン・ローリーと2ポイントで並んだ。
ララサバルは出だしの2ホールを獲る快調なスタートを見せるも、ギャラハーはその後の4ホール中3ホールを獲って逆転に成功した。
その後は互いに譲らなかったが、12番でギャラハーがボギーを叩いたため勝負は振り出しに戻り、オールスクエアのまま最終ホールに突入した。
ギャラハーはボールをボルボの広告看板に当てる一幕はあったが、ララサバルがバンカーに捕まり、その後ラフへボールを打ち込んだため、このホールをものにするかに見えた。しかし、かつてサー・ヘンリー・コットン最優秀新人賞に輝いたララサバルが斜面からのチップショットを決めて対戦相手を?然とさせたのである。
勝負を引き分けに持ち込むには残り4.5メートルのパットを決める必要のあったギャラハーはこれをショートし、準々決勝進出の望みが絶たれた。
ララサバルは興奮の面持ちで、勝利の瞬間をこう説明した。
「(最終ホールは)最後までひどいものだった。ドライバーでバンカーに入れ、その後、9番アイアンをちょっと引っ掛けて、このコースで最も深いラフへ入れ、ホールまで50メートルあったんだ。そこから6番アイアンで目一杯強くたたいた。5打で上がって勝負を引き分けに持ち込もうとしたんだ。そうすれば明日、決勝ラウンド進出を懸けて戦うことができるからね」
「でもね、ボールは(ラフの中の)良い位置にあったんだ。これなら寄せて5打で上がってスティービーにプレッシャーをかけることもできるなと思ったよ。スティービーは良いライだったね。でも僕が直接決めたんだ。ハッピーだね」
ギャラハーはこう付け加えた。「あれは典型的なマッチプレーのゴルフだった。彼はフェアウェイを捉えることなくバーディを奪ったんだ。僕には勝負を決めるチャンスがあったけど、粗末な2打目を打ってしまった。あそこでしっかりとグリーンに乗せておけば、彼の4打目はもっと難しくなっただろうね」。
この組の別の試合では、ビクトル・デュビッソンが3&2でローリーを破り全勝をキープした。
世界ランキング5位のヘンリック・ステンソンはバックナインで超一流のゴルフを披露し、フランチェスコ・モリナリから勝利を挙げた。
7アンダーでラウンドしたイタリアのモリナリは、4ホール終了時点では3アップとするも、結局はスウェーデンのステンソンに2&1で敗れベスト8進出の望みを絶たれた。
ジョージ・クッツェーとの初戦を引き分けたステンソンは、2ダウンで前半を終えるも、10番と
11番を取って勝負を振り出しに戻した。
12番を取ったモリナリが再度リードする展開になったが、ステンソンが15番を取って勝負はまたしてもオールスクエアに。
そこから2連続バーディを奪ったステンソンが勝利を確定させ、金曜日に準々決勝進出をかけ、トンチャイ・ジェイディーとの直接対決に臨むこととなった。
「ラウンドが進むにつれ、プレーがどんどん良くなっていたように感じる。昨日はジョージに対してチャンスをものにすることができなかった」とステンソン。
「今日はそうしたチャンスをものにしなければと感じていたし、良いパットが決まって決着をつけることができたから、とても満足しているよ」
昨年2位のジェイディーはクッツェーに2&1で敗れ、ベスト8進出を決めるチャンスを逸した。ノーボギーでラウンドして勝ったクッツェーはこれで獲得ポイントを3ポイントとした。
前回王者のグレーム・マクドウェルはミッコ・イロネンに2&1で敗れ、この大会での通算3敗目を喫した。
これまでマクドウェルは「ボルボ世界マッチプレー選手権」で17戦して15勝を挙げており、負けたのはニコラス・コルサーツただ一人だった。
しかし、この日は「アイルランドオープン」王者のイロネンがすばらしいスタートを見せ、代名詞ともいえる後半の巻き返しを見せたマクドウェルを退け、大会初勝利を手にした。
フロントナインを2アンダーでラウンドしながらも3ダウンと劣勢に立たされたマクドウェルは、10番でも先行を許し、この時点で4ダウンとなった。
それでも、北アイルランド出身のマクドウェルは11番、13番、15番でバーディを奪って食い下がり、1ダウンまで迫った。だが、落ち着きを保ったイロネンがパー4の17番でバーディを奪って勝利を決めた。
「昨日、この試合に勝つチャンスは十分にあると周囲の人間に言ったんだ」とイロネン。
「スタートから飛ばしていく必要があるのは分かっていたし、グレームが僕に厳しく向かって来るのも分かっていた。実際、彼はそういう戦いを見せたね。ミスを避け、バーディチャンスは決めなければならなかった。あの17番のようにね」
これに対しマクドウェルは「今日負けたことにはがっかりしているけれど、ミッコは信じられないほど堅調だった。出だしの5ホールでは自分のベストのゴルフができたと感じたけど、ミッコがパットで上回り、それが勝負を分けたんだ」と述べた。
9番、10番、11番と3連続バーディを奪ったジュースト・ルイテンが、初日イロネンを相手に挙げた勝利に続き、2日目もアレクサンダー・レビを相手に4&3の勝利を飾った。
これでルイテンは、金曜日に生き残りを懸けた前回王者と対戦することになった。
「タフな試合になるだろうね。彼は今、僕の考える最高のマッチプレー選手の一人だからね」とルイテン。
「それでも、楽しい一日になるよ。明日は、ただいくつかバーディを狙いに行き、その上で彼に勝てれば良いなと思っている」
マクドウェルはこれに対し「自分で自分の運命をコントロールしたい展開だ。明日は単純にジューストから勝利を挙げるのを目指さなくてはいけないね。そうなれば、少なくとも週末への生き残りを懸けたプレーオフには出られるわけだから」と語った。
マコーマック組では全選手が2ポイントで並んでグループステージ最終戦を迎える展開になった。
初日ポール・ケーシーに敗れたジェイミー・ドナルドソンはヨナス・ブリクストを3&2で下し、ケーシーはパトリック・リードに2&1で敗れた。
歓喜のドナルドソンは「今日は良いスタートを切るのが重要だった。今日は一日の大半で良いプレーができ、勝利を手にすることができたのは何よりだった」と述べた。
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