感情と、自らのゲームをコントロールするタイガー・ウッズ
2003年 全米オープン
期間:06/12〜06/15 場所:オリンピアフィールズCC(米国イリノイ州)
タイガーUSオープン連覇へ向けて、いよいよスタート!!
今シーズンのメジャー第2戦「全米オープン」が、いよいよ開幕する。4月のマスターズがゴルフの祭典ならば、この全米オープンは実力ナンバーワンを決定する大会だ。 毎年、米国屈指の難コースで開催され、出場選手も各地区の予選会などを勝ち抜いた 強者ばかりだ。今年も予選会には約7,000名の腕自慢のゴルファーが集結。予選申込だけならば約7,820名を数えた。
今年の舞台となるのは「オリンピアフィールズCC」。今年103回目を迎える全米オープンでこのコースを使用するのは1928年以来2度目。シカゴ郊外に位置するこのコー スは、全長7188ヤード、パー70。インコースにパー5が無いが、450ヤードを超えるパー4が4つあるタフな設定になっている。
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昨年の大会は、全米オープン史上初のムニシパル(公営)のゴルフ場、ニューヨークのべスページ ブラックコースで開催された。そして優勝したのは大本命のタイガー・ウッズ。初日から首位に立ち、そのまま逃げ切る王者のゴルフを見せ付けた。そのタイガーだが、メジャー勝利はこれが最後で、その後3大会は優勝を逃している。 今年の注目も、もちろんタイガー。しかし、その他の強豪も見過ごすわけには行かな い。マスターズでレフティとして初めてグリーンジャケットを羽織ったマイク・ウィアを筆頭に、今シーズン米ツアーですでに複数優勝しているデービス・ラブIII、ビジェイ・シン、そしてアーニー・エルス。タフな設定ほど燃えるのは、タイガーだけではなく、フィル・ミケルソンやセルヒオ・ガルシアも同じだ。
そして日本のファンには、やはり日本勢の活躍も期待するところだ。丸山茂樹、谷口徹、田中秀道の3人が世界を相手にどこまで実力を発揮できるか。注目は尽きない。
事前情報2(6/12)
まもなく初日のスタートを迎えるが、各選手最終調整に余念が無かった。注目のタイガー・ウッズは、親友のマーク・オメーラ、ジェイ・ハース親子と早朝のラウンドをこなし、ドライビングレンジでも感触を確かめるようにクラブを振った。
そして日本勢は、丸山茂樹が2日ぶりに18ホールをラウンドし、丸山と合流した田中秀道は9ホールだけラウンドしクラブハウスに引き返した。谷口徹は、コースに姿を現したが、ラウンドせずレンジで軽く調整を行っただけ。3人は思い思いの最終調整をとった。この全米オープンは3人とも経験済み、毎回コースは違うが雰囲気だけでも世界最高峰の大会と実感している。
史上7人目の連覇を狙うタイガーは、現地時間の午前7時30分(日本時間の午後9時30分)に10番ホールからスタートする。同じ組でラウンドするのは、昨年の全英オープン覇者アーニー・エルス、そして昨年の全米アマチュア覇者リッキー・バーンズだ。タイガーの対抗馬として最も期待されているエルスとの直接対決は、地元だけでなく世界中の注目だ。
日本勢は田中秀道がタイガーよりも3組前、10番スタートのトップ組として午前7時(日本時間午後9時)にスタートを切る。そして、丸山茂樹が午後1時10分(日本時間の13日午前3時10分)に10番から、谷口徹は午後1時30分(日本時間の13日午前3時30分)に1番ホールからスタートする予定となっている。