2010/10/03国内男子

【GDO EYE】兼本貴司「16番で負けていた!」

愛知県の三好カントリー倶楽部西コースで開催されている、国内男子ツアー第17戦「コカ・コーラ東海クラシック」の最終日。通算7アンダーの単独首位でスタートした兼本貴司は、2バーディ、1ボギーでスコアを1つ伸ばし通算8アンダーでホールアウト。藤田寛之、松村道央とのプレーオフ進出を決めた。 しかし、そのプレーオフ1ホール目に2打目をグリーン奥のラフに入れると、3打目のアプローチがクラブフェースのトウ側に当たるミスショット。7mのパーパットを残し、ボギーでいち早く脱落してしまった。 クラブハウスに戻った兼本は、プレーオフのミスと17番で唯一叩いたボギーを悔やむが、試合ではその前の16番で既に負けていたと...
2010/09/30国内男子

【GDO EYE】上井邦浩、所属コースで100位の出遅れ!

国内男子ツアー「コカ・コーラ東海クラシック」が、今年も愛知県の三好カントリー倶楽部・西コースで開幕した。最も注目されるのは大会連覇を狙う石川遼だが、もう一人多くの声援を受けてラウンドする選手がいる。三好CC所属の上井邦浩だ。 2005年からツアーに参戦している上井は、06年からこの大会に出場している。06年が91位タイで予選落ちとなったが、07年は30位タイ。08年には生涯最高順位の4位タイに入った。ところが、昨年は81位タイで予選落ちを喫し、今大会は初日に8オーバーの「80」というスコアで、参加108名中100位タイと大きく出遅れしまった。 ラウンドを終えた上井はすぐに練習場に向かうと、2時...
2009/10/04国内男子

【GDO EYE】悪夢の16番!ダニー・リー、日本初挑戦はほんのり涙目

国内男子ツアー「コカ・コーラ東海クラシック」は、毎年海外から招待選手が出場する大会で、今年は今田竜二とニュージーランドのダニー・リーが出場した。今年2月に欧州ツアーの「ジョニーウォーカークラシック」を当時18歳で制し、日本の石川遼と比較されるなどゴルフ界若手のホープとしての期待が高い。 今回、日本ツアー初出場。予選ラウンドは日本の賞金ランキング1位の石川遼、同2位の池田勇太と同じ組で、大ギャラリーを引き連れてラウンドした。第3ラウンドも石川と同じ組だったが、石川はスコアを大きく伸ばし11アンダーの単独首位に浮上。一方のダニーは1つしか伸ばせず6アンダー9位タイで最終日を迎えた。 最終日は最終...
2011/04/23国内男子

【GDOEYE】復活を誓う矢野東が暫定2位タイに

「ありますね、何か」。ナイスラウンドの終わりを好プレーで締めくくった男の口は滑らかだった。 兵庫県の山の原ゴルフクラブ 山の原コースで行われている国内男子ツアー第2戦「つるやオープンゴルフトーナメント」は3日目、降雨によるコースコンディション不良の影響で5時間32分に及ぶ一時中断があり日没サスペンデッドに。通算14アンダーとした近藤共弘が暫定で単独首位を守る中、復活を期す矢野東が「66」をマークし3打差の暫定2位に浮上した。 17番までに6バーディ、1ボギーと5つスコアを伸ばして最終18番を迎えた矢野。ティショットを左サイドへ打ち出すと、ボールはラフに止まった。しかしこの第2打、残り165ヤ...
2011/05/28国内男子

【GDOEYE】国内男子ツアーが被災地から40人を招待

千葉県の千葉CC梅郷コースで行われている国内男子ツアー第6戦「ダイヤモンドカップゴルフ」は大会3日目の28日(土)、東日本大震災で被害を受けた被災地から40人をギャラリーとして招待した。 津波で甚大な被害を受けた茨城県大洗町から31人、地震と原発事故の影響で福島県双葉町から現在、埼玉県内で避難所生活を送っている9人の希望者が参加。この日は午前中からあいにくの雨模様ながら、早朝に当地を出発したバスで会場を訪れ、試合を生観戦した。 片山晋呉、池田勇太、横尾要の3選手はホールアウト後、写真撮影、握手会に応じた。また、予選落ちした石川遼は、大会関係者を通じて自身のグッズ、携帯ストラップをプレゼント。小...
2011/05/26国内男子

【GDO EYE】首位発進の増田伸洋、千葉CCの攻略法は「ナイショ」

26日(木)に開幕した国内男子ツアー「ダイヤモンドカップゴルフ」。上田諭尉、金度勲(韓国)と並んで初日首位に立った増田伸洋は、開催コースの千葉CC梅郷コースを誰よりも知る選手、と言っても、言い過ぎではないだろう。 グリーンの荒れる午後、インからスタートした増田は前半から飛ばした。13番(パー3)、7番アイアンでピンそば20センチにつけるスーパーショットを見せると、続く14番(パー5)では、残り250ヤードの第2打を5番ウッドで2オンに成功。15メートルのパットを沈め、イーグルを奪った。その後も3つのバーディを重ねて「66」をマーク。トップタイの発進に自然と笑顔がほころんだ。 増田は18歳でゴル...
2011/06/02日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills

【GDOEYE】“被災地”で開催中の国内メジャー第2戦

2日(木)に開幕した今季の国内メジャー第2戦「日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills」。その舞台である宍戸ヒルズカントリークラブは、先の東日本大震災で被害を受けているコースの一つだ。 3月11日。茨城県中部、笠間市内に位置する同クラブは震度6強の地震に襲われた。一般営業の同日は、強い揺れにクラブハウスからは一斉に人が飛び出し、コース上にいたプレーヤー、キャディらは立っていることすらできない。幸い、けが人は無かったが、クラブ内は少なからず震災の爪痕が残った。 13番パー3はフェアウェイ上に10数センチの地割れが発生。2段グリーンも突如“3段”になってしま...
2011/05/29国内男子

【GDOEYE】7位タイも…藤田寛之は梅雨入り宣言

気象庁が関東甲信地方の梅雨入りを発表したのは今週27日(金)。千葉県の千葉CC梅郷コースで行われた国内男子ツアー第6戦「ダイヤモンドカップゴルフ」2日目の朝だった。 しかし平年より10日以上早いというこの梅雨入り宣言よりも前に、藤田寛之は自身を襲う前線に苦悩していた。「スイングの調整中」。大会初日、藤田は第1ラウンドを「70」で回り2アンダーの14位タイとまずまずのスタートを切ったが「スコアはともかく、中身はガチャガチャ。ショットが良くないとチャンスが作れない」と停滞ムード。風邪気味だった体調もふまえ「ゴルフも自分も風邪をひいている」。そして「本当に晴れてこない。入梅です」と続けた。 インパク...
2011/06/03日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills

【GDOEYE】単独2位のキム・ヒョンテ「キョンテじゃなくて・・・」

茨城県の宍戸ヒルズカントリークラブで行われている「日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills」2日目。1オーバーの11位タイからスタートした韓国のH.T.キムが、「66」をマークして通算4アンダーとし、トップの小林正則に1打差の2位につけた。 出だしの1番から2連続バーディを決め、序盤で波に乗ったキムは、5番からも連続バーディ。難度の高い最終ホール、466ヤードの18番では右サイドから残り172ヤードの第2打を、5番アイアンのフェードボールでグリーンに乗せ、6メートルを沈めてバーディフィニッシュ。7バーディ、2ボギーの「66」はこの日のベストスコア。「今週...
2011/06/04日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills

【GDOEYE】薗田峻輔「限られた人だけのプレッシャー」

茨城県の宍戸ヒルズカントリークラブで行われている国内メジャー第2戦「日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills」3日目。3オーバーの23位タイから出た薗田峻輔が、4バーディ、1ボギーの「68」をマークし通算イーブンパーの9位タイ。単独トップの山下和宏に4打差で最終日を迎えることになった。 プロ1年目の昨季「ミズノオープンよみうりクラシック」でツアー初優勝を果たした薗田。杉並学院高時代を含め、アマチュア時代から数々のタイトルを獲得し、石川遼、池田勇太といった将来を嘱望される若手の一人に加わってみせた。しかし今季はここまで6試合でトップ10入りが「中日クラウン...
2011/06/05日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills

【GDOEYE】初優勝を逃した山下和宏「もう一回、今度こそ」

茨城県の宍戸ヒルズカントリークラブで開催された国内メジャー第2戦「日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills」は5日(日)、J.B.パク(韓国)のプロ初優勝で幕を閉じた。4アンダーの単独首位から最終組でスタートした山下和宏は「77」と大きく失速。プロ13年目の37歳は、悲願のツアー初勝利を逃した。 出だしの1番からいきなり3パットボギー。スタートホールでいきなり首位の座を明け渡した山下は、前半アウトを「41」と大きくスコアを落とし、優勝争いから早々に脱落した。結局通算2オーバーの15位タイ。「力みがあったというか、自分のペースでなく、少し慌ててしまった」。...
2011/05/15日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯

【GDOEYE】河井博大、先輩・田中秀道の思いに報いてツアー初優勝

80センチのウイニングパットがカップに沈むと、苦労で満ちた歳月がフラッシュバックした。「本当に長かった。ただ、それだけです。96年にプロテストに合格して、今日の今日まで長かった――」。兵庫県の小野東洋ゴルフ倶楽部で行われた「日本プロゴルフ選手権 日清カップヌードル杯」。最終日に「68」をマークした河井博大が悲願のツアー初優勝を飾った。 今季の国内メジャー初戦の大舞台。最終ラウンドでツアー未勝利の39歳を待っていたのは2008、09年の韓国ツアー賞金王ベ・サンムンとの熾烈な優勝争い。ともに通算6アンダーからスタートすると、両者前半で2つスコアを伸ばして折り返した。 後半インに入り、パーを並べた...
2011/05/13日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯

【GDOEYE】深堀圭一郎が左足の手術を経てツアーに復帰

兵庫県の小野東洋ゴルフ倶楽部で行われている「日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯」の2日目。近年左足痛に悩み、今年の2月に手術を受けた深堀圭一郎が、自身の今季初戦で通算1アンダーの16位タイで予選を通過した。 深堀は選手会長を務めた昨年、古傷の痛みを抱えながら試合出場を続けたものの、賞金ランク73位に終わってシード権を喪失。生涯で1度だけ行使できる「通算獲得賞金ランキング25位以内」という権利で、今季も“特別シード選手”としてツアーに参戦できたが、これを使わず治療に専念することを選択した。 治療とリハビリを経て前週の「レジェンドチャリティプロアマ」に出場したが、今大会がレギュラーツ...
2011/04/22国内男子

【GDOEYE】池田勇太の“鬼門”-4年連続で予選落ち

兵庫県の山の原ゴルフクラブ 山の原コースで行われている国内男子ツアー第2戦「つるやオープンゴルフトーナメント」。正午前から雨模様となった2日目、池田勇太が通算イーブンパーの82位タイで予選落ちを喫した。 1アンダーの50位タイで第2ラウンドを迎えた池田は出だしの1番でバーディ発進しながらも、その後4つのボギーを叩いた。13番からの2連続バーディで予選通過の当落線上に立ったが結局それ以降は伸ばせず「72」。カットラインに2打届かず、あえなく2日間でコースを去ることになった。 池田はこの「つるや―」で、どういうわけか決勝ラウンドに進めない。初出場の2008年からこれでなんと4年連続で予選落ちだ。今...
2010/11/14国内男子

【GDO EYE】遼、3年でベストアマから優勝者へ

今季3度目の優勝を決めた太平洋クラブ御殿場コースの18番グリーン上、表彰式に臨んだ石川遼は、特別な感慨に耽っていた。 思い出したのは、「三井住友VISA太平洋マスターズ」にアマチュアとして初出場を果たした2007年のこと。4日間を通算2アンダーで回った石川は、38位タイでベストアマチュアに輝いていた。表彰式に臨んだ石川は、優勝したブレンダン・ジョーンズの隣に、この日の伊藤誠道のように座っていた。 「まさかこんなに早くこの大会に勝てるとは思っていなかったし、3年というのは本当に早いなと思います。あの時僕は高校1年だったけど、今週は中学3年の伊藤誠道君がこれだけ良いプレーをしているのは驚きでもあり...
2010/07/04国内男子

【GDO EYE】単独3位の丸山茂樹「3日目の心構えが敗因!」

国内男子ツアー「TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN LakeWood」の最終日に3連続バーディを奪うなど8バーディ、2ボギーの6アンダーをマークし、通算13アンダーで単独3位に食い込んだ丸山茂樹。この大会は初日から雨と雷の影響で試合の進行が大幅に変更になった。2日目、3日目と朝6時10分にプレーが始まり、3日目の10時にようやく予選2ラウンドが終了した。 そして予選を通算8アンダーの6位タイで終えた丸山茂樹は、決勝ラウンドのスタート時間が遅れることを聞き、コースから10分程度のホテルで待機することにした。「あの雨でしょ、延長、延長になって結局中止になるパターンじゃない。だから...
2010/11/21国内男子

【GDO EYE】トム・ワトソンから大会関係者に「感謝している」

国内男子ツアー「ダンロップフェニックストーナメント」は今年で36回目の開催を迎えた。インターナショナルツアーとしてスタートしたこの大会は、例年海外から強豪選手を招待してきた。そして歴代優勝者も、トム・ワトソンをはじめ、セベ・バレステロス、ラリー・マイズ、アーニー・エルス、リー・ウェストウッド、デビッド・デュバル、タイガー・ウッズなどなど早々たる顔ぶれとなっている。 そして、今年の招待選手の目玉はなんと言っても61歳のトム・ワトソンだった。昨年の「全英オープン」で最後まで優勝争いに加わったこと、そして今年の「全英オープン」予選ラウンドで石川遼とラウンドしたことなどで、最近ゴルフファンになった方々...
2009/05/28国内男子

【GDO EYE】肩の手術から復活、米国ツアーも目論む49歳

「三菱ダイヤモンドカップゴルフ」初日、屈指の難コースとして名高い大洗GCを舞台に、49歳のベテランが上位に名を連ねた。5バーディ、1ボギーの4アンダー、首位と2打差の3位タイにつけた芹澤信雄だ。「こんなに良いゴルフは何十年ぶり。全てが良かった」と満面の笑み。「プレーできることが嬉しいし、今年はプレーしていて楽しい」との言葉には、ここ2年間の苦しみを強く物語っている。 2007年の12月25日に左肩を手術。「痛くて練習もできなくて、5年ぐらいごまかしながらプレーしていた」という。現在は肩の痛みもなく、5月上旬の「中日クラウンズ」でも通算1アンダーの29位タイ。3日目には石川遼とラウンドし、スト...
2009/05/30国内男子

【GDO EYE】ゴルフも公演も好調、多忙極める“中年の星”

「三菱ダイヤモンドカップゴルフ」3日目に、54歳のベテラン中嶋常幸が優勝争いに名乗りを挙げた。上空を舞う海風と深いラフが選手の行く手を阻む大洗GC。難コースだからこそ、ベテランならではの技と経験が際立った。 15番ではグリーン右手前のラフからチップインバーディ。さらに17番でもラフからチップインバーディを決める。後半6ホールは、2つのチップインバーディを除き全て寄せワンのパー。バックナインのパット数は実に“9”を記録し、「天才と呼んでくれる?」と自我自賛のラウンドだった。「大洗は経験がモノをいうんだよ」と口調も滑らかだ。 首位と2打差で最終日を迎える立場でも、「この位置にいられていることが奇...