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【WORLD】タイガーがメルボルンで受けた意味ある歓迎/ザ・プレジデンツカップ

Golf World(2011年11月28日号)final say texted by Jaime Diaz

ゴルファーである以上に一人の男として、タイガー・ウッズにとっては素晴らしい週となった。

個人では2勝3敗だったが、ウッズは「ザ・プレジデンツカップ」で素晴らしいゴルフを見せた。リズムがあり、バランスも取れてもいたし、(ナイスショットの証となる)ティもすぐに抜き取った。日曜日のシングルスでは、貴重なパットを決めた。再びかつての姿を取り戻したようだった。

だが、ウッズのゴルフを巡る大騒ぎと、勝利ポイント獲得を強調することはウッズ自身よりも私たちの状況を映し出している。「2000年当時のウッズに戻ったようですね」と夢中でしゃべったのは、数ヶ月前にウッズの転落ぶりとマイク・タイソンを比較したコメンテーター、ジョニー・ミラーだった。誰もがウッズの復活を望んでいる。アンチ・ウッズの人ですら、ロリー・マキロイでさえ取って代わることのできない卓越した才能を懐かしむ。ポスト・タイガーの時代は訪れているのかもしれないが、まだ私たちには迎える準備ができていないのだ。

フレッド・カプルス主将の軽はずみなキャプテン推薦と見られたウッズは、自分の価値を証明するため、膨大なプレッシャーを感じていたはずだが、ロイヤルメルボルンでの1週間は、実に心地よい舞台となった。チーム戦とマッチプレー方式であることで、少し安心感が生まれる。とりわけ、ザ・プレジデンツカップは、さらなるプレッシャーがかかるライダーカップではない。

ロイヤルメルボルン・コンポジットコースは難敵になり得たかもしれないが、ウッズの長所を生かす形になった。まるで神様が手掛けたようにアリスター・マッケンジーの設計作品を7000ヤード以下で抑えるには、トリックを使わなければならなかった。巧みに放たれた最高のアイアンショットだけが、岩のように固く恐ろしいほど速いグリーンで通用したが、誰よりもそれを多く放ったのはウッズだった。このレイアウトで必要なかったものはドライバー。だが、スイングを見てウッズの今の状態を判断できるのがドライバーだ。アーロン・バデリーを相手に戦ったシングルスは、比較的簡単な勝利となった。バデリーは、初日の18番ティでカルカベッキアのようなミスを犯した後から不安定で、チームにネガティブな空気を流してしまっていた。

簡単に言えば、私たちにはウッズが本当に復活したのか、まだ分からない。だが、オーストラリアという国は、ようやくウッズが受け入れられたと感じているという確証を与えてくれた。

恥ずかしいスキャンダルから復活を試みるウッズの道のりは、大半がこわばった笑顔、こじつけの冗談、数多くの回避と数少ない好プレーで形作られてきた。今までウッズは“ようやく”評価を得ることや“ようやく”健康体になることばかり話してきたが、本当の問題がようやく明らかになりつつある。

カプルズは直感的に知っていた。懸命に練習に励ませるため、大胆にも早々とウッズを指名したが、同時に仲間たちに囲まれたウッズはリラックスでき、協力的で楽しい環境に身を置くことができた。カプルズはウッズの友人だが、何よりも、運動能力に優れた天才のファンでもある。ウッズの偉大さを信じ、再びその偉大さを取り戻す姿が見たかった。本当のところ、普段ならウッズが拒否するような他人と行動を共にするような環境にウッズを無理矢理置いたが、指名してくれた感謝の気持ちも込めて、自分が何をすべきか心得ていた。私の予想でしかないが、もしアメリカ選抜が負けたとしても、カプルズは大義名分が果たせたと感じただろう。

この感動物語説がこじつけに思えるなら、試合が終わった後、ウッズがカプルズを力強く抱きしめたことはどうだろう。これまでタイガーが見せたハグの中でも、1997年にオーガスタでアールにハグした時と、2006年にホイレイクでスティーブ・ウィリアムスをハグした時に次ぐ第3位にランクインする。

私はメルボルンにはいなかったが、テレビ中継を見る限り、アメリカ選抜の他のメンバーはカプルズの意図を汲んでいたように見えた。よみがえったタイガーにボコボコに叩きのめされるであろうことを鋭く感じているが、チーム形式と寛大な心を持つスポーツであることで、ウッズは置き去りにはできない手負いの仲間になっていた。ウェブ・シンプソンからフィル・ミケルソンまで、ウッズとかわす親しげな握手は力強さと温かさを増し、アイコンタクトはより長くなっていた。

ウッズが解放された様子は、オーストラリアのファンとの交流の中にも見て取れる。無条件に温かい歓迎を受けたタイガーが、ホールを移動する間、ファンにポンと背中を叩かれても、ボディガードが姿を現すことはなかった。マヌケなグッズで優勝を祝うチームメイトの輪に加わり、おかしな緑のキャップすらかぶった。

評判やリハビリよりも、こういった多岐にわたる歓迎が、タイガーの頭の中にあった雑音を吹き飛ばした。もちろん、ウッズは決して気を緩めないし、良いプレーができた本当の理由は明かさない。ゴルフだけに集中したことで、スティーブ・ストリッカーから貴重なパッティング・チップも得られた。それでも、まだ目の前の壁は高い。

だが、このプレジデンツ・カップで分かったことは、ウッズの進歩と、そして彼がどれだけ落ち込んでいたかということが直接結びついていたことだ。

米国ゴルフダイジェスト社提携
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