世界最大のゴルフ見本市「PGA SHOW」現地ルポ 2025年の気になるギアは?

2025年 PGAショー DEMO DAY
ゴルフボールを空気銃でぶっ放すイベント用グッズ

4日間にわたるゴルフ界最大の見本市「PGA SHOW(ピージーエーショー)」が21日、アメリカのフロリダ州オーランドで開幕した。世界中から新製品や珍しいゴルフギアが集められた現地の様子をリポートする。

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かつてはクラブメーカーの新製品発表の場として注目を浴びていたが、いつしかSNSによる先行露出がその役割を担うようになった。それでも、主催する全米プロゴルフ協会(PGAオブ・アメリカ)によれば今年は2009年以来の規模で実施。世界中から1000社以上のゴルフ関連企業が集い、経済効果は2265億ドル近いという。話を聞く限り、アメリカのゴルフ市場はまだまだ盛り上がっているのだろう。

21日の初日は「DEMO DAY(デモデー)」と呼ばれ、オレンジカウンティナショナルGCの練習場を使ったアウトドア形式。円形の広大な打撃レンジは中央に向けて360度どこからでもボールを打つことができ、打席に沿うように各参加企業のブースが軒を連ねる。打撃スペース以外にも、練習グリーンやアプローチグリーン、さらにゴルフカートを走らせる広場などもあり、そのスケール感には圧倒される。

2025年 PGAショー DEMO DAY アプローチグリーン
アプローチグリーンではスリクソンのウェッジ試打も

デモデー当日はあいにくの雨。風も吹き、気温も下がっていた。フロリダとは思えない気候ながらも会場は熱気にあふれ、時間が経つにつれて多くの人でにぎわうようになった。打撃レンジをグルリと一周回り、気になったいくつかのブースを紹介したい。

ミズノの新パター&モーダス「110」を発見

デモデーに参加していたのは、米大手クラブメーカーでいえばピンとコブラのみ。キャロウェイのブースもあったが小ぢんまりとしており、新作ヘッドの「ELYTE」が置いてあるわけでもなく、弾道計測器のトップトレーサー・レンジと共同で催しを開いているようだった。また、タイトリストやテーラーメイドのブースは見あたらなかった(タイトリストは22日から行われる屋内ブースに出展しているようだ)。

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2025年 PGAショー DEMO DAY ミズノブース
ミズノのブースには黒山の人だかり

目だったのは日本企業のブース。ダンロップ、ブリヂストン、ミズノ、ヨネックスといったクラブメーカーの他にも、日本シャフト、グラファイトデザインなどのシャフトメーカーもあり、どこも盛況。現地の人たちが、試打を待つようにしてブースに群がっていた。

気になったのは、パッティンググリーンわきにあったミズノのブース。テントの中には見たことのないパターがズラリと並んでいた。ミズノがパター? と違和感を覚えたが、その場にいた同社スタッフに話を聞くと、新しく「M-Craft X」というモデルのパターの展開を始めたらしい。実物を見るとカーボンスチールとアルミの複合ヘッド。ネックからフェースにかけてのカーボンスチール部で打感を重視し、マレットやツノ型などのアルミ部が寛容性の要素を加えているという。日本での展開などを聞いてみたが、詳細は分からないようだった。

2025年 PGAショー DEMO DAY ミズノ M-CRAFT X
ミズノの最新パター。こちらはツノ型

日本シャフトのブースでも、これまた見慣れないモデルを発見した。その名も「NSプロ モーダス3ツアー110」。これまで120、130、115、105とラインアップはあったが、「110」は初めて見た。同社スタッフに聞くと、やはりこのPGAショーで初めて発表するモーダスの新重量帯とのことだ。

同モデルの「120」を使う筆者は最近ちょっと重量に厳しさを感じていた折だったので、これには食指が動いた。取材ノートを置き、仕事そっちのけで試打してみたところ、振り心地はすこぶる良かった(装着した「スリクソン ZXi5」のヘッドも良かった)。

今回のモデルも元調子。120が重たい人、105よりちょっと重くしたい人にはぴったりとのことだ(まさに今の自分ではないか…)。こちらは3月の日本発売を予定している。

なんじゃこりゃ!「スイングシャツ」を試着してみた

日本シャフトのブースの少し先にあった、とあるブースの前で足が止まった。ブース内にはハンガーにかかった黒いシャツが並んでいて、一見ウェアメーカーの様相。よーく見ると胸には「GOLF SWING SHIRT」のロゴが入り、胸の下あたりから太い袖のようなものが出ている。打席にはそのシャツを着て打っている人もいるではないか。むむ、これはなんだ?

2025年 PGAショー DEMO DAY ゴルフスイングシャツ
スイング矯正用のシャツ。PGAショー価格では1枚69ドル

「スイングの矯正シャツさ。これを着て打ったら、手先では絶対打てないだろう? ほら、着てみるかい?」と、ブースにいたスタッフにサイズを聞かれた。Mサイズを選び、実際に打ってみたところ、うん、これはいい。どうあがいても手打ちではまともに打てないし、勝手に体全体を使う気になる。コンプレッションウェアのようにとても伸縮性があり、着心地も悪くない。問題は日本の練習場でこれを着て堂々と打てるかどうかだ。間違いなく恥ずかしいが、上達のためなら…。とても気になるのでスタッフの方と名刺交換。詳しいことが分かったらまたお伝えしようと思う。

2025年 PGAショー DEMO DAY ゴルフスイングシャツ
ゴルフスイングシャツを試す人

ひとまず本日はこのあたりでお開きに。PGAショーは2日目から屋内に場所を移し、さらに規模が拡大する。また気になったものを見つけ次第、情報をお届けしたい。(フロリダ州オーランド/服部謙二郎)

2025年 PGAショー DEMO DAY ブリヂストン
テスラの車にブリヂストン装飾
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