「長い時間をかけて、ようやく」スリクソンの新シリーズ「ZXi」を解説

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スリクソンの新シリーズ「ZXi」を紹介(スリクソン)

住友ゴム工業(ダンロップ)の契約選手である松山英樹が開幕戦「ザ・セントリー」を制し、ニコ・エチャバリア(コロンビア)が「ソニーオープンinハワイ」で優勝争いに絡んだ。新年から好調な同社のブランド・スリクソンでドライバーからアイアンまでの新シリーズ「ZXi」が発表された。最新クラブの詳細を紹介する。

ボールへのエネルギー伝達を最適化

新しい「ZXiドライバー」で核となるのは、スリクソンの「i-フレックステクノロジー」だ。フェース全域からボールへのエネルギー伝達を最適化するため、フェースの厚みのパターンを再設計した。中央の薄い部分は厚みのあるヒールとトウに囲まれており、どこで打ったかにかかわらず、全てのショットのパフォーマンスを最大限引き出す。

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また、エンジニアたちは「Ti72S」と呼ばれる新たなチタンを活用。より強くて軽く、従来のクラブに使用されていた素材よりも耐久性が高い。

スリクソンの研究開発部門の副部長であるジェフ・ブランスキ氏は、「i-フレックステクノロジーにより、これまでにない特別なレベルのパフォーマンスを解放することができました。より効率的なエネルギー伝達を可能とし、インパクトでより高いパワーを発揮します。ゴルファーは全てのスイングで、ショットがより遠くへ飛ぶのを目の当たりにするでしょう」と話した。

過去最高の各モデル

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エネルギー伝達を最大化したドライバー(スリクソン)

ZXiドライバーシリーズのラインアップは3種類。標準モデルのZXiドライバーは一貫性と適度なスピン量を実現する高慣性モーメントが特徴で、ヒールとトウに配された調整可能なウェイトがショットバイアス(フェード/ドロー)の切り替えを可能にしている。

ZXi LS」は低スピン低弾道のモデル。ヘッドの前後にウェイトが装着されており、重心位置の調整が可能となっている。「ZXiマックス」モデルは大型ヘッドで、慣性モーメントは同社史上最高だ。大型ヘッドのオプションが追加されたことで、寛容性の最大化とヘッドスピードの増加が実現した。

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これに加え、新しい1.5度のホーゼルが12種類のロフト角、ライ角、そしてフェース方向の組み合わせを提供。また、アップデートされたフェースのミリングパターンがウェットコンディションでのスピンの安定化と寛容性のアップを実現し、パフォーマンスに一貫性をもたらす。

調整可能なホーゼルを初採用

シェーン・ローリー
FWとハイブリッドには調整可能なホーゼルが採用(スリクソン)

ZXiフェアウェイウッド」には強くて軽いカーボンクラウンが搭載されている。重心位置を下げた段階的な設計がエネルギー伝達の最大化を実現。リーディングエッジの形状が変更され、ソール形状が再設計されたことで、ターフの抜けの良さと寛容性が向上した。

ZXiハイブリッド」はヘッドのサイズと容積が大型化したことで、寛容性がアップしたほか、アドレスで自信が感じられる見た目となっている。

フェアウェイウッドとハイブリッドには初めて調整可能なホーゼルが採用されている。「長い時間をかけて、ようやく完全な調整のオプションを持たせることができました。プレーヤーは真の意味で、自分たちの求めるプレーや弾道に合った調整ができるのです」とブランスキ氏。

史上最もソフトなアイアン

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史上最もソフトなアイアンが誕生した(スリクソン)

ZXiアイアンシリーズは、「ZXi7」、「ZXi5」、「ZXi4」、「ZXiU」の4種類で構成され、全てのモデルがi-フォージドテクノロジーで製造されている。

ソフトな打感を高めるべく、各モデルは長時間かけて最適な強度と温度で丁寧に鍛えられている。これにより、スリクソンの行ったテストでは、従来のZXと比較して今作のフェース素材が14%やわらかくなったとの結果が出ている。

またZXiシリーズでは、名高いスリクソンの「ツアーV.T.ソール」が採用されている。ソールのリア部分が丸みを帯びた設計は、特にウェットなコンディションでターフの抜けの良さを発揮する。さらに新アイアンは可変溝設計となっており、3番から7番は溝が広く、8番からAウェッジはアイアンセットを通してスピン量に一貫性を持たせるべく、溝はより深く、その間隔は狭められている。

加えて、ZXiアイアンシリーズは各モデルのアドレスでの見た目を同じにするため、形状とトップラインの厚さに類似性を持たせる設計となっている。

スリクソンのエンジニアリング部門を統括するダスティン・ブレーク氏は、「最近はアイアンでは複合セットを選ぶ人が増えてきています。契約選手たちからは、寛容性の高いロングアイアンと、操作性の高いショートアイアンの組み合わせのZXiUとZXi7の複合セットが最も人気です。ZXi5とZXi7はパワフルな飛距離と操作性を求める人向けの組み合わせ。そしてZXi4とZXi5の組み合わせは、キャビティバックのショートアイアンと、寛容性が最も高い中空ボディのロングアイアンというコンビネーションになります」と話した。

(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)

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