「プライドがある」初出場から25年 アダム・スコットがニッポン初勝利へ1打差
◇米国男子◇ベイカレントクラシック Presented by レクサス 3日目(10日)◇横浜CC(神奈川)◇7315yd(パー71)◇晴れ
アダム・スコット(オーストラリア)が日本でプロの試合に初めて出場したのは2001年の「中日クラウンズ」(32位)、20歳の時だった。07年「三井住友VISA太平洋マスターズ」(3位)を経て、2013年にユニクロと契約を結んでからはいっそう縁が深くなり、14年以降は17年、コロナ禍の20、21年を除いて毎年プレーしている。
この「ベイカレントCレクサス」は前身の「ZOZOチャンピオンシップ」から4回目の出場で、国内ツアーと合わせると実に15回目の日本での公式戦(2019年のZOZOチャンピオンシップは日米ツアー共催)。優勝経験がいまだなく「毎年のように温かいサポートを受けている。長い間、自分をグローバルプレーヤーだと考えてきた。世界中で優勝してきたことにプライドがある。だからこそ、ここで勝ちたい」と意欲を燃やしてきた。
あすは絶好のチャンスに違いない。13位で迎えたムービングデーの「65」で通算12アンダーの4位に浮上した。スコアを3つ伸ばして迎えた前半9番では、残り93ydの2打目をカップインさせるイーグルを奪い「キャディに『ピンの左奥から右に戻すと入るぞ』って言っていたんだ。まさにその通りのショットになった」とファンを熱狂させた。「きょうはバックナインで風の方向が難しく、上空を回っていた。弱くても、注意深く回る必要があった」と後半は慎重にプレー。首位と1打差で最終ラウンドを迎えられる。
日本でのプレーを重ねてきたことで、諸外国のゴルフ場との芝質の違いへの理解も進んだ。「ゾイシア芝(野芝の一種)はアトランタの『ツアー選手権』のコース(ジョージア州イーストレイクGC)で知っている。しかし、今週の芝はラフからフライヤーすると、どこまで飛んでいくか本当に分からない。コントロールが難しく危険だ」と警戒心を“過去イチ”高めて臨むつもり。「どんな状況であれ、パー5が2つある6番までにアンダーを重ねたい。そこからが勝負になる」と逆転へのシナリオを描いた。
46歳は2020年「ジェネシス招待」で手にしたPGAツアー通算14勝目を最後にタイトルから見放されている。「正直なところ、どこでもいいから勝ちたい」と奥底にある本音も口にした。「勝てなくなってから6年が経ったことが悔しい。良いゴルフはできているけれど、今のPGAツアーで勝つのは本当に難しい。あしたは本当にチャンス。誰よりも良いラウンドになれば」。フィールド最年長選手が求めるものは25年前とそう変わらない。(横浜市保土ヶ谷区/桂川洋一)