ビル・ハースは米国選抜のキャプテンを務める父を“安心”させられるか？※画像はザ・バークレイズ2日目（Hunter Martin／Getty Images）

2年に1度の米国選抜VS世界選抜の対抗戦「ザ・プレジデンツカップ」は10月に韓国で開催される。過去、米国以外ではオーストラリア、南アフリカ、カナダで開催されてきたが、今回初めてアジアの地に歴史を刻む。

各チームの代表選手は12人ずつ。今週行われている「ドイツバンク選手権」終了後のフェデックスカップランキング（米国選抜）、世界ランキング（世界選抜）の上位10人が自動的に出場資格を手にし、残りそれぞれ2枠がキャプテン推薦にゆだねられる。

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世界選抜はジェイソン・デイ（オーストラリア）、ルイ・ウーストハイゼン（南アフリカ）、アダム・スコット（オーストラリア）、松山英樹らが当確。上位10人に韓国籍の選手は含まれていないが、世界選抜ランキングで10位につけるダニー・リー（ニュージーランド）は、国籍こそニュージーランドだが、韓国で生まれ育った。「チームの一員となるのが今年の目標。もし実現できたら、平和のうちに死ねる（笑）」と、チーム入りを熱望している。

同11位はスティーブン・ボーディッチ（オーストラリア）。12位にようやく韓国籍のアン・ビョンフンが登場する。先週の「ザ・バークレイズ」で6位に入ったベ・サンムン（韓国）は前々週の25位から20位へと浮上している。ニック・プライス（ジンバブエ）によるキャプテン推薦の行方も気に掛かるところだ。

一方の米国選抜では、ボーダーラインの米国選抜ランキング11位につけるビル・ハースが注目を集めている。米国選抜のキャプテンは父・ジェイ・ハース。推薦で息子を選ぶというのは、なかなか勇気のいる決断だろうか。

息子・ビルは言う。「今の自分の立場で良いことは、（自動出場枠のトップ10に）近いことだ。もし良いプレーをしたら、チームに加われる。もし良いプレーをしていなかったら、父は僕を選ばないことに苦痛を感じないですむだろう」。

「ドイツバンク選手権」初日を終えて、ビル・ハースと同ランキング13位のビリー・ホーシェルは2オーバー59位。同10位のクリス・カークと同12位のJ.B.ホームズは3オーバー71位。ランキング同様、リーダーボード上でも僅差の戦いを繰り広げている（マサチューセッツ州ノートン／今岡涼太）