「全米オープン」練習ラウンド
「全米オープン」前日主な選手のコメント
全米オープン開催コース“オリンピア・フィールズCC”の特徴から、必ずしもロングヒッターが有利とは言い切れない。しかしたとえ最近のタイガー・ウッズの成績が過去4戦でトップ10入りが1度だけであっても、最有力優勝候補は間違いなくタイガーだろう。今週メジャー優勝となれば、現在4年間続いている毎年メジャー制覇の記録を5年に更新できる。
タイガー・ウッズ
「毎回言っているけれど、1シーズンにメジャー優勝が1度でもあれば十分に素晴らしいシーズンだといえるんだ。私は今週その目標を達成すべく挑戦する」
今年唯一グランドスラムを狙えるのはマスターズチャンピオンのマイク・ウィア。そのウィアにとってグランドスラムは不可能な目標ではない様子。
マイク・ウィア
「もし不可能だと思っていたら、最初から挑戦しない。そこに少しでも可能性があれば、全力を尽くす。もちろん自分のプレーだけでなく、すべてのことが整わなければ実現はしないでしょうが、まだ何とも言えない状態なので、不可能とは言いたくない」
今季爆発的な連勝スタートを切ったアーニー・エルスだが、3月の手首故障以来、おとなしくなってしまっている。
アーニー・エルス
「もう手首は大丈夫です。マスターズ前には問題で、残念ながら臨む結果は出せませんでしたが、先週は充分に休息をとり、今週に備えてきました。すべて予定通り進んでいます」
デービス・ラブIIIは、今季3勝をマークし、賞金ランキングも1位と輝かしい成績で全米オープン入り。しかし彼の義理の兄弟による自殺事件は、彼に大きな心の傷を与えたままだった。
デービス・ラブIII
「全米オープン期間中は毎日4~5時間ゴルフにだけ集中できる。心の悩みや傷から意識を遠ざけてくれる良い薬だよ。先週もトーナメントに参加してよかった。今週の準備という意味もあったけれど、精神的に必要だったんだ。今週はメジャーだから、全神経をメジャーに注ぐことで救われる。メジャーに集中できないようであれば、他のことも集中できないだろうから」
フィル・ミケルソンは過去に全米オープンでは3度のトップ5入り。うち1999年と2002年は2位に泣いている。今回はよりミケルソンらしいアグレッシブなプレーが見られそうだ。
フィル・ミケルソン
「今までの全米オープンに比べ、より攻めていかなければいけない。なるべく多くアンダーパーに進んだ状態で最終日を迎えたい。3日目の夜の首位陣との差を最小限に抑えたい」
最も熱い選手が、コロニアル、メモリアルと米ツアー2週連続優勝を飾っているケニー・ペリー。
ケニー・ペリー
「前はこんなに注目されることはなかったし、記者会見にだって呼ばれなかったから。マスコミに慣れるだけでも大変だよ。でもこんな騒動に惑わされず、自分らしさを取り戻して、心の平穏と自分のスイングができれば、なんとかなるんじゃないかな」