アダム・スコットの失ったもの
「プレジデンツカップ」初日/世界選抜が一歩リード!
国際チームのビジェイ・シンとレティーフ・グーセンのペアは出だしから波に乗った。ピンから10メートル近いバーディパットをシンが沈めて満面の笑みに。一方、米国チームのクリス・ディマルコとジェリー・ケリーは5番パー5でトラブル。膝上まである深いラフにつかまり、1打では出せないといった状態。そのまま国際チームが優勢に試合を運び、3&2で勝った。
ケニー・ペリーとデービス・ラブIIIが組んだ米国チーム。すでに1アップとしていた2番パー3で2段グリーンの下段、はるか12メートル近くのバーディパットをジェリー・ケリーが決めて2アップ。その後もアメリカチームが好調子を維持し、3アップで迎えた16番パー5。ラブの3打目がチップイン・イーグル!これには世界選抜チームのピーター・ロナードとティム・クラークもお手上げで勝負が決まり、この時点で両チーム1点と互角の勝負。
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世界選抜のニック・プライスとマイク・ウィア対アメリカのフィル・ミケルソンとデビッド・トムズは10番までオールスクエア。11番でのミケルソンのティショットがピン手前2メートル内につき、ここで1アップ。さらに12番でもアメリカ側がそのホールを勝ち2アップとするが、13番でミケルソンがトラブル。膝丈ほどのラフから打った3打目は再びラフへ。このホールを負けてしまう。そしてアメリカの1アップで迎えた17番パー3。マイク・ウィアが184ヤードを6番アイアンでピン横1メートル半につけて、残り1ホールでオールスクエアに戻した。そして最終18番、トムズのグリーン脇の傾斜から打った3打目はグリーンをオーバーしてしまうトラブル。一方、トムズよりもグリーンに近い傾斜から打ったプライスのチップショットはピン奥2メートル内についた。結果、ウィアが勝ちを決めるバーディパットを沈めて、このマッチは国際チームの勝ち。
そして注目のタイガー・ウッズとチャールズ・ハウエルIIIの組。タイガーのリクエストで実現したこのペアリングだが、最高のペアリングになった様子。オールスクエアで迎えら3番パー4。ハウエルがピン横1メートル半につけ、タイガーには楽々のバーディパットを沈めて1アップ。その1アップのまま迎えた10番パー4では、今度はタイガーが2打目をピン横1メートル内につけて、ハウエルに楽々バーディをプレゼント。結果、4&3という大勝で世界選抜のスチュワート・アップルビーと崔京周の組に勝った。
ジャスティン・レナードとジム・フューリックのペアは10番のレナードのバーディで2アップとリードしていたが、16番でフューリックが1メートル弱のパーパットをミスして1アップにしてしまう。そして17番では世界選抜のアーニー・エルスとアダム・スコット組がエルスの長い貴重なバーディパットでオールスクエアに戻した。さらに最終18番、グリーン奥の深いラフにつかまったレナード。ピン側でワンバウンドするが、ボールは広い2段グリーンの一番下まで転がってしまった。代わってエルスはグリーンから少しこぼれたセミラフから見事な優しいタッチでピン横30センチにつけて、勝ち。ここまでで国際チームが3対2で勝ち越した。
そしてロバート・アレンビーとステファン・リーニー対フレッド・ファンクとジェイ・ハースの6組目。2ダウンで迎えた16番、アレンビーが貴重な長いパットを沈めて望みをつないだ。さらに17番ではフレッド・ファンクがトラブル。ハザード内からの脱出を試みたが石が積み上げられた壁にボールが跳ね返り、あわや自分に当たるかと思われた。このトラブルでアメリカの1アップと最終ホールに結果を持ち越したこのマッチ。またしてもファンクが厳しいトラブル状態からのショット。深いラフから打った3打目はグリーンに届かず、このホールを国際チームが勝ち、この勝負は引き分けに終わった。結果、初日は国際チームが3.5点、アメリカチームが2.5点と国際チームがリードした。
★プレジデンツカップ2日目の組み合わせ
【午前のフォーボール】
D.トムズ&F.ミケルソン 対 R.アレンビー&M.ウィア
K.ペリー&D.ラブIII 対 R.グーセン&崔京周
J.フューリック&J.ハース 対 S.アップルビー&A.スコット
C.ディマルコ&J.レナード 対 V.シン&N.プライス
T.ウッズ&C.ハウエルIII 対 E.エルス&T.クラーク