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ヒーロー復活!カプルス優勝を振り返る

1998年の2勝以来優勝なし。その後4年間はたった1度のトップ3入り。しかし43歳のフレッド・カプルスは今季初めから復活の兆しを見せ始めた。4度のトップ15入りで先週の「シェル・ヒューストン・オープン」に意気揚揚と乗り込んできた。

デービス・ラブIII
「観ていて楽しいプレーヤーだし、ファンも多いよね」

フレッド・ファンク
「ギャラリーにとって最高に楽しいプレーヤーだ」

5年前の「メモリアル」優勝以来、勝ち星のないカプルスだが、彼の人気は一度も落ち込んではいない。しかしプレーヤーとしてはなんとか、復活を遂げようと試行錯誤を始めた。その表れのひとつがロングパターへの変更だ。

フレッド・カプルス(02年10月時)
「パターを変えたのは、もっとパットに安定があればスコアを1打でも救えるかな?と思ってね」

さらに2003年にはスイング改造を志し、ブッチ・ハーモンをコーチ選んだ。

ブッチ・ハーモン
「2002年の終わりにカプルスは正直に怠けていたことを告げたよ。スウィングの向上を求めていても誤魔化してきたらしい。しかし本腰を入れてスウィング改造をすると頼って来てくれたんだ」

その成果が「ニッサンオープン」での7位、「ザ・プレーヤーズ選手権」での10位という結果に表れてきた。

フレッド・カプルス(ザ・プレーヤーズ選手権での会見)
「今週はショットがすべて安定していた。自分の思う方向にショットを送り出せるとその他の全てのことまで上手くいくようだ」

そして「シェル・ヒューストンオープン」では初日から<勝者>の風格を漂わせ、3日目の67で3日連続首位フィニッシュ。

フレッド・カプルス(3日目終了時)
「今日のショットは全てよかった。明日もこの調子でいけると思うよ。後はつまらないミスをしないことだ」

最終日の痛いミスは7番で起きた。パー4へのアプローチが池につかまりダブルボギー。しかし続く8番で奇跡的なロングパットを沈め帳消しにした。

フレッド・カプルス
「ただスピードを見極めようとしていたんだ。マウンドを越えてその先はカップに寄って止まってくれと思っていた。でもどんどんカップに向かって行って、あとは伸びろ!って念じていた。9番でもカップを舐めて上手く入ってくれたパットに救われた。そして16番ではこの日最高のショットが出たんだ。7番でシャンクして池にはまっちゃった同じ6番アイアンで打ったんだけれど、16番ではタップイン・バーディになる最高のショットが打てた。今日は全てのショットが思うように打てるとは思っておらず、まさか優勝できるとは思っていなかった。でもアグレッシブなプレーで行こうと決めていた。その作戦が上手くいき、思うようなショットが打てて本当に楽しかったよ」

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