マスターズ制覇に向け好機到来を感じるポールター
2013年 マスターズ
期間:04/11〜04/14 場所:オーガスタナショナルGC(ジョージア)
好発進のガルシアが首位タイに
77度目のマスターズの初日、セルヒオ・ガルシアは首位タイというオーガスタでの過去最高のスタートを切った。
ガルシアは6バーディ、ノーボギーの申し分ないゴルフで、オーストラリアのマーク・レイシュマンとともに6アンダーの「66」でリーダーズボードのトップに立った。
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このスペイン人スターがメジャー大会で首位に立つのは、2007年の全英オープンで4日間全てをトップでラウンドして以来のことだ。しかし、このときはプレーオフの末にパドレイグ・ハリントンに優勝を譲る結果となっている。
33歳の同選手は、1999年に19歳にして全米プロゴルフ選手権で2位に入り、メジャー57度の出場で15回のトップ10フィニッシュを記録している。
「今日は良い一日だった」とガルシア。「とても楽しかった。これをあと3日続けることができたらいいね。そして日曜日の夜にどうなるかだ」と語った。
この他、ダスティン・ジョンソンは17番でボギーを叩き、首位と1打差の5アンダー。自身5度目のグリーンジャケットを狙うタイガー・ウッズは、2アンダーの「70」で初日を終えた。タイガーの「70」スタートは、1997年と2001年、02年にマスターズを制したときと同じスコアだ。
ロリー・マキロイは5バーディ、5ボギーの「72」。北アイルランド出身の23歳は、今シーズンまたしても「くだらないミス」をなくす必要があると不満を口にすることとなった。
ガルシアに話を戻すと、彼は10ホールを終えて5アンダーをマーク。「最初の10ホールは素晴らしかった。感覚が良く、優れたショットをかなり多く打てた。グリーンまで4番や5番、6番アイアンを使っていたけど、まるで10~15フィートくらいから打っているみたいだった。このコースでそれは簡単なことじゃないよ」と自画自賛のゴルフだった。
マスターズ出場について「夢が叶った」と表現したイングランドのデビッド・リンは、4アンダーと好スタート。ゴンサロ・フェルナンデスカスタノ、リッキー・ファウラー、マット・クーチャー、そして2008年の同大会王者トレバー・イメルマン、1992年の覇者で53歳のフレッド・カプルスといった実力者たちと肩を並べた。
昨年の全米プロゴルフ選手権で2位に入り、今回が3度目のメジャー大会となったリン。欧州ツアーでも約400大会に出場して優勝は1度だが、ジャスティン・ローズやリー・ウェストウッド(ともに70)、ルーク・ドナルドや2011年に優勝のチャール・シュワルツェル(ともに71)、そして昨年王者バッバ・ワトソン(75)を上回るスコアで初日を回った。
ウェストウッドは過去3年のマスターズで2位、11位、3位と好成績を残している。しかしこの日は1番でダブルボギーを叩くと、その埋め合わせを強いられた。
「良いスタートだ。スコアはいまひとつだが、良い第1ラウンドだったよ」と語った39歳のウェストウッド。「理想的なスタートではないが、これまでにもダブルボギーで始まったメジャーの大会はあった。昨年の全米オープンだったと思うが、苦労したがチャンスを取り戻したんだ」と話した。
ローズは最初の2ホールで連続バーディを奪い、ウェストウッドを3打上回っていたが、その好スタートに乗じることはできなかった。
「初日で首位に立ったことが3度あるが、それが役に立つことはなかった。1日目で優勝することはできない。できるのは敗退することだけだ」とローズ。続けて「18番までは何もできなかった。ようやく18番で15フィートの良いパットを決め、ランチを美味しく食べることができたよ、本当にね」と初日を振り返っている。