スコット・ヘンドが逆転で今季2勝目 竹安俊也は23位
アジアンツアー通信/2016年7月号
「こうご期待!」by アジアン ツアーコミッショナー・チラハン
アジアンツアーはいよいよシーズン後半戦に突入した。2016年の残りシーズンとその先に向けて、楽しみは盛りだくさんだ。
我々のメンバーが、地元だけでなく、アウェイとなる欧州の地でも勝利を重ねた前半戦は素晴らしいものだった。初優勝者が誕生しただけでなく、ベテラン選手たちも彼らの実力を遺憾なく発揮して、勝利の美酒を味わった。
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その様子を傍らで見ているのは興奮したし、正直に言うと、新しいフラッグシップイベントである「ホートラム・プレーヤーズ選手権」を発表したこともあり、私はすでに2017年シーズンを心待ちにしている。
昨年12月に初開催された「ホートラム・オープン」は成功裏に幕を閉じた。勝負は結果的に勝利をつかんだスペインのセルヒオ・ガルシアのほか、インドのヒマット・ライ、台湾の林文堂、タイの英雄タワン・ウィラチャンの4人によるプレーオフで決着した。
ガルシアは、リニューアルされた「ホートラム・プレーヤーズ選手権」にディフェンディングチャンピオンとして戻ってくることを確約している。もし2015年大会の成功が何かの予兆だとするならば、我々は再び素晴らしいゴルフとともに、ロープ外でのエンターテイメントを期待することができるだろう。
この大会がアジアンツアーの選手たちの投票によって2015年の「イベント・オブ・ザ・イヤー」に選ばれたことに不思議はない!
先日、2016年の「クイーンズカップ」が終了したが、私はオーストラリアのスコット・ヘンドには脱帽せざるを得ない。彼が2007年に我々のツアーに加わって以来、彼はアジアンツアーの熱烈な支持者であると同時に、ここ数年、彼がどれだけツアーで支配的な立場にいるかはそのスタッツが雄弁に物語っている。
2012年以降、ヘンドはアジアンツアーで8勝を挙げているが、これはタワン・ウィラチャン(6勝)、アニルバン・ラヒリ(6勝)、プラヤド・マークセン(3勝)を上回る最多勝だ。ツアー通算では9勝で、彼はツアーにおいて最も成功を収めているインターナショナルプレーヤーである。
2016年のオリンピックランキングも確定し、リオデジャネイロではアジアンツアーのスターたちが多く国を代表することになるだろう。
これは何度も書いていることだが、アジアンツアーで活躍する選手たちがオリンピックでメダルを争う姿を見ることを、私がどれだけ誇らしく思うかは筆舌に尽くしがたい。結局、オリンピックでプレーするということは、自分のためではなく、母国のためにプレーをするということなのだ。
「全米オープン」では、フィリピンのミゲル・タブエナとタイのティティプン・チュアヤプラコンが、シーズン2戦目のメジャー大会でデビューを飾ったことを記しておきたい。彼らは予選通過を果たせなかったが、その経験はプライスレスだ。
「全英オープン」と「全米プロゴルフ選手権」が今年残り2つのメジャー大会だが、アジアンツアーの選手たちにとって良い結果が出ることを願っている。今年はゴルフ界にとってとても重要な年であるが、2009年のY.E.ヤンによる歴史的快挙に次ぐ、アジア人による2度目のメジャー制覇は、今年をより成功に満ちたものとするだろう。
明るいニュースが続々と届いてきており、私はこの毎月のコラムでの話題に事欠かない。そして、すべての読者の皆さんにもう1つ注意しておいてほしいことがある。
9月にアジアンツアーは新しい取り組みを始める予定だ。このコラムに引き続きご注目を!
情報提供:ASIAN TOUR