申智愛のスイングをスーパースローで見る
2012年 全英リコー女子オープン
期間:09/13〜09/16 場所:ロイヤルリバプールGC(イギリス)
申智愛が記録的圧勝でメジャー2勝目! 美香は4位で終戦
◇米国女子◇全英リコー女子オープン 最終日◇ロイヤルリバプールGC(英国)◇6,657ヤード(パー72)
2日目が強風の影響により中止になり、決勝ラウンド36ホールが実施された最終日。時には立っているのも困難なほどの風雨に見舞われるなど、全体的に大きくスコアが崩れる過酷な状況が続く中、申智愛(韓国)がただ1人のアンダーパーフィニッシュとなる通算9アンダーで勝利。01年のメジャー昇格後では今大会最多ストローク差となる9打差をつける記録的圧勝で、08年大会を制して以来となるメジャー通算2勝目に花を添えた。
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申に7打差の4位から最終ラウンドをスタートした宮里美香は「77」と5つ落とし、通算2オーバーの単独4位でフィニッシュ。通算イーブンパーの単独2位に朴仁妃(韓国)、通算1オーバーの単独3位にポーラ・クリーマー。通算3オーバーの5位タイにリュー・ソヨン(韓国)とカリー・ウェブ(オーストラリア)が続いた。
15歳のアマチュア、リディア・コー(ニュージーランド)は通算9オーバーの17位タイでローアマタイトルを獲得。大会3連覇がかかっていたヤニ・ツェン(台湾)は通算11オーバーの26位タイに終わった。日本勢では、宮里藍と一ノ瀬優希が通算11オーバーの26位タイ。原江里菜は通算14オーバーの39位タイで4日間を終えている。
<申智愛、1週間で2度優勝の快挙>
今週月曜日にアメリカでプレーオフを制し、今日は36ホールの長丁場を乗り切って1週間で2度目の優勝を飾った申智愛は、「信じられないです。今日は本当にタフで集中するのが大変だったけど、うまくいきました。今はすごく疲れています」と、安堵(あんど)の表情で振り返った。
「今日が今までプレーした中で、一番きついコンディションだった」と苦笑いの申。だが「チャレンジングだし、とても楽しかった」とフォローも忘れない。毎日1アンダーを目標にしていたが、それを大きく上回る好スコアに「これなら、他のどのコースでも良いスコアでプレーできると思います」とうれしそうに振り返った。
一時は2打差に迫られたが「まだリードしている」と自分に言い聞かせ、中断のあとに3バーディを奪って突き放した。昨年は優勝から見放され、今年は左手の手術もした。周囲の雑音に落ち込んだ気持ちも自分に集中することで払拭(ふっしょく)した。「先週と今週でメンタルも変わりました」。再び、強い申智愛が帰ってきた。