谷口徹と藤田寛之は明暗分かれる
2003年 全米プロゴルフ選手権
期間:08/14〜08/17 場所:オークヒルCC(米国 ニューヨーク州)
伊沢利光が18位に浮上!!ツアー未勝利のS.ミキールが首位!
今シーズンのメジャー最終戦「全米プロゴルフ選手権」の2日目。狭いフェアウェイと深いラフのためスコアを伸ばす選手は5人しか現れなかった。首位に立ったのは、1アンダー6位からスタートしたツアー未勝利のショーン・ミキールだった。
最終組の1つ前、遅い時間に10番ホールからスタートしたミキールは、14番でダブルボギー、15番でもボギーを叩き2オーバーまで後退。しかし後半の巻き返しがすごかった。5、6番と連続バーディを奪い1アンダーに戻した後、7番ではラフに捕まり約60ヤード残した第3打でピンそばに寄せパーをセーブ。このパーが精神的にも効いたのか、8、9番の上がり2ホールでも連続バーディを奪い3アンダーまで伸ばした。
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2打差の1アンダー2位には、カナダのマイク・ウィアとビリー・アンドレードが並んでいる。2アンダーからスタートしたウィアは、中盤スコアを1つ伸ばし3アンダーの首位に立っていた。しかし、8番、9番でティショットが左サイドに曲がり連続ボギーを叩いてしまった。
初日4アンダーで首位に立っていたロッド・パンプリングは、貯金を使い果たしたが単独4位。同じく首位からスタートしたフィル・ミケルソンは、1オーバー5位に後退。5位には南アフリカのアーニー・エルスやオーストラリアのアダム・スコットも名を連ねている。
初日4オーバー58位と出遅れたタイガー・ウッズは、1バーディ、3ボギーで通算6オーバー39位。この日もバーディが先行したが、すぐにボギーを叩き勢いに乗ることが出来なかった。ドライバーでフェアウェイを捕えるのだが、アイアンの距離感が合わず、グリーンをオーバーする場面も多かった。ショットの調整が上手くいけばスコアを伸ばしてくるかも知れない。
そして日本の伊沢利光が、22位から18位に順位を上げた。1オーバーで10番ホールからスタートした伊沢は、前半をイーブンパ-で通過。1番でボギーを叩いた後は7ホールパープレーを続けたが、最終9番で惜しくもパーパットを外してしまった。スコアは3オーバーに下がったが、首位とは6打差。残り2日間でスコアを伸ばすことが出来れば、優勝争いに絡むチャンスが出てくる。
午前中にスタートした丸山茂樹は、5バーディ、5ボギーにダブルボギー1つと出入りの激しいゴルフになってしまった。通算7オーバーの49位で予選を通過。今シーズンはメジャー3試合で全て予選落ちになっていたが、ようやく決勝ラウンドに進むことができた。
一昨年4位になった最終日と同じ黄色いウェアで登場した片山晋呉は、2日間75ストロークの通算10オーバー。予選通過には2ストローク足りなかった。初日に12オーバーと大きく出遅れた谷口徹も、スコアを伸ばすことが出来ず通算21オーバーで終了。決勝に残った伊沢、丸山にはこの2人の分も頑張ってもらいたい。