古閑美保「自分らしいゴルフをしたい」
2011年 大王製紙エリエールレディスオープン
期間:11/18〜11/20 場所:エリエールGC(香川)
古閑美保が2アンダー発進!首位はヤング・キム
◇国内女子◇大王製紙エリエールレディスオープン初日◇エリエールゴルフクラブ(香川県)◇6.419ヤード(パー72)◇雨、16.5度◇ギャラリー数:1,625人
国内女子ツアーも残り2戦。大詰めを迎えている賞金女王争いと、翌年のシード権争い、そして引退を宣言している古閑美保、米山みどりなど、話題豊富な初日はあいにくの雨にたたられた。それでも、予報よりは雨脚は弱く、小雨がぱらぱらと降った程度。例年スコアの伸びるこのコースらしく、この日も上位陣はバーディを積み重ねた。
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通算6アンダーで首位に立つのは、韓国のヤング・キム。通算5アンダーでキム・ソヒ(韓国)、姜如珍(韓国)、福嶋晃子、西美貴子、藤田幸希の5選手が続いている。賞金女王争いを見ると、横峯さくらが通算4アンダーの7位タイ、有村智恵は通算2アンダーの17位タイ、アン・ソンジュは通算1アンダーの30位タイ。また、古閑、米山は揃って通算2アンダーの17位タイにつけ、上位進出をうかがっている。
<雨の女!古閑が2アンダーの好スタート!>
この試合を最後にはしたくない。完全燃焼を誓う古閑と、それを見守るギャラリーの想いが球に乗り移る。4番でボギーを先行させた古閑だったが、9番(パー5)で3打目を1mにつけてバーディを奪うと、勢いに乗った。続く10番では、「イメージ通りきっちり入ってくれた」と8mのパットを読み切ってバーディ奪取。14番では10m以上のバーディパットをねじ込んだ。16番では上から4mを沈めるなど、「難しいパットが入ってくれた」と本人も顔をほころばせる「70」でのラウンド。首位と4打差の17位タイと好スタートを決めた。
とはいえ、「これが今出せる精いっぱいのゴルフ」と明日に向けて楽観視はしていない。「ドライバーが良くないし、アイアンもしっくり当たってこない。良いパットが決まってくれたのでこの位置にいるけど、どう転ぶか分からないへなちょこショット」と冷静に分析する。明日も引き続いている雨予報に「今日よりもっと悪くなってほしい。みんなが崩れるくらいに・・・」と、悪天候を味方につけて耐えるゴルフで上位を狙う。
<混戦の上位争い、ヤング・キムが一歩リード>
初日を終えてトーナメントをリードするのは、通算6アンダーのヤング・キムだ。現在賞金ランキング38位のキムにとっては、今大会の成績次第で次週最終戦の出場資格(上位25位)も見えてくる。「今日はセカンドショットがしっかりとついてくれたし大きなミスもなかった」というキム。「明日も自分のプレーを心がけていきます」とマイペースで歩を進める。
一方で、賞金ランキングトップのアン・ソンジュを逆転するには、2位以下の有村智恵、横峯さくら、李知姫の3選手は残り2連勝が最低条件。ソンジュ以外の誰が優勝しても賞金女王が確定するだけに、大きく水を空けられたくないところだろう。
<賞金シードを巡る争いも熾烈>
もう一方で熾烈な争いを展開しているのは、賞金ランキング50位以内に与えられる賞金シード。永久シード及び、獲得しても権利放棄を宣言している古閑(48位)、米山(49位)を除き、実質53位以内がその目安となっている。同ランク51位につけているキム・ソヒは、この日5アンダーの2位タイスタート。「ショットの調子がよいので、(ランキングは)気にならないです」と余裕の表情。その他、逆転を狙う姜如珍(55位)が5アンダー、西山ゆかり(82位)、木村敏美(83位)が4アンダーと、それぞれ上位につけている。