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【スネデカー密着レポート(その1)】

今週は現時点でのPGAツアー賞金ランキング14位(獲得賞金358万ドル)、世界ランク28位のブラント・スネデカー選手が来日して「ブリヂストンオープン」に参戦している。このレポートではそんな彼の戦いに密着して、世界の上位で活躍する選手の“違い”、“何か”をお伝えできればと思います。

今週は火曜日に現地入り。練習ラウンドは水曜日の18ホールのみ。そのラウンドでは、ティグラウンドから打つのは1球、もしくはドライバー、3Wというようにクラブを変えて2球がせいぜい。セカンドショットはフェアウェイから簡単にグリーンを狙い、グリーン回りでは何カ所かのラフを芝の感触を確かめるようにして試していく。パッティングも決してカップを狙うという訳ではなく、傾斜の確認をするという風情でとにかくラウンドのペースが速い。「ティショットのライン(狙い所)を確認して、あとはグリーン回りや、もちろんグリーンのアンジュレーションも確認した」とスネデカーは説明する。

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大会にとっては、ホストプロであり海外から来てもらった目玉選手。練ラン後も、テレビ、雑誌、新聞などの取材対応や、スポンサー関連の仕事、さらにギャラリーへのサインなど多くの仕事をこなす必要がある。一足先にクラブハウスのソファで待っていたキャディのスコットは、「彼にとっては長い一日。十分に働いたよ・・・」と、窓の外で対応を続けるスネデカーを気の毒そうに思いやっていた。ようやく会場を後にしようかと車に乗り込む直前に、大会グッズへのサイン(数十個)を頼まれたスネデカーだが、そんな時でも嫌な顔一つ見せないのは驚きだった。

大会初日、4日間の中では一番慎重にプレーするというこの日だったが、序盤からショット・パットともに好調でインから出た前半を4バーディで折り返す。圧巻だったのは、17番パー3。右から5ヤードに切られたピンに対して、上空の風も右から吹いている。さらにグリーンにかけての右サイドには林がせり出しているが、スネデカーはハイブリッド(ユーティリティ)で林の上の右サイドからドローをかけてピン上5mに落としてバーディを奪ってみせた。「たしかに普通はフェードで攻めると思うけど、ショットの調子が良かったし、アグレッシブに行ったんだ」と余裕の表情。慣れない40分程のインターバルを挟んだ後半は、ティショットがラフに捕まることが多くスコアを伸ばしきれなかったが、初日「67」の4アンダーは、首位と4打差の2位タイと絶好のスタートで「素晴らしいプレーができた」と笑顔を見せた。

ホールアウト後は食事をして、そのまま練習はせずに会場を後にした。連戦でコンディション作りを優先させたというスネデカーは、宿舎近くのジムで昨日に続いて1時間ほど汗を流し、その後に大好きな日本食を楽しんだ。

そのメニューは、前日の寿司に続いて魚料理。自分で釣った魚を食べられる趣向の店で、リラックスした様子を見せる。“いくら”は苦手というが、刺身や魚は「新鮮なものなら大丈夫」と器用に箸を使って口に運ぶ。それでも、ラウンド中からナッツやバナナなどの軽食を口にするだけに、意外な程に量は食べずに、軽くビールを飲んでいち早く箸を置いていた。(千葉県千葉市/今岡涼太)

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2011年 ブリヂストンオープンゴルフトーナメント



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