宮本首位キープ!遼は浮上、勇太は無念
2011年 ブリヂストンオープンゴルフトーナメント
期間:10/20〜10/23 場所:袖ヶ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コース(千葉)
3位の原口鉄也「水曜日の仕事」が奏功
千葉県の袖ヶ浦カンツリークラブ袖ヶ浦コースで開催中の国内男子ツアー第20戦「ブリヂストンオープンゴルフトーナメント」2日目。初日に8アンダーで抜け出した宮本勝昌が伸び悩む中、1アンダーの27位タイから出た原口鉄也が5バーディ、ボギーなしの「67」で回り、通算6アンダーとして首位に2打差の3位タイに浮上した。
ラウンド直後の原口は、会心のノーボギーラウンドの要因にショートゲームの好調を挙げた。6番でフェアウェイからの残り100ヤードからの第2打をピンそば1.5メートルにつけて最初のバーディを奪うと、9番(パー5)では残り30ヤードの第3打をきっちりと寄せて2つ目。後半には3つのバーディを重ねてスコアを5つ伸ばし、優勝戦線に名乗りを上げた。
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「アプローチで我慢しながら、パー5でバーディを取っていく」スタイルが身上の原口だが、ここ最近は「リカバリーが上手くいっていなかった」と言う。しかし開幕2日前の18日(火)、契約メーカーの用具担当者が手にしていた1本のサンドウエッジを目にし、手に取ってみると一瞬で感触の良さを感じた。
そのクラブの持ち主は深堀圭一郎。すると原口は翌19日(水)、「このウェッジ下さい!」と直接願い出た。「ぼくの水曜日の仕事は、まず深堀さんを探すことだった」。そして先輩に快く譲ってもらったこのクラブが見事にハマり、この日ベストスコアの「66」をマーク。「(深堀には)もう返しません。僕のですから」と周囲を笑わせた。
初勝利を期す今年。しかしここまで6度の予選落ちを喫する不本意なシーズンを送っている。そんな原口は出場権の無かった前週の「日本オープン」3日目の土曜日、会場の鷹之台カンツリークラブへと足を運んだ。「ホントにしゃくに障った」と言うが、親交の深いドンファン、薗田峻輔が同組でラウンドしている姿を目に焼き付け、優勝争いを演じた佐藤信人のプレーに心を震わせた。
刺激を存分に受けたハートに、新しいウェッジという心強い武器。「深堀さんへのお礼は、成績で返せれば」と遠慮なく、自信を持って逆転を狙っていく。(千葉県千葉市/桂川洋一)