ブラント・スネデカーのクラブセッティング
2011年 ブリヂストンオープンゴルフトーナメント
期間:10/20〜10/23 場所:袖ヶ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コース(千葉)
ブラント・スネデカー独占インタビュー(1)
今週の国内男子ツアー「ブリヂストン・オープン」に出場する米出身の実力者、ブラント・スネデカー。PGAツアー参戦から5年目の今季は自身通算2勝目を挙げ、賞金ランキング14位、FedEx Cupポイント8位とキャリアベストのシーズンを送った。
PGAツアーの中堅選手の中でその実力は認められているものの、ビッグタイトルにあと一歩届いていない。FedEx Cupプレーオフ最終戦「ザ・ツアー選手権」では総合優勝するチャンスがありながら16位タイで終え、チャンスを逃した。来月開催される「ザ・プレジデンツカップ」の米国チームメンバー候補にも挙がっていたが、ポイントランキングで下位にいたタイガー・ウッズにキャプテン推薦を譲る形になり悔しい思いも経験した。
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5年目を終えて今の自分のポジションや、「ザ・プレジデンツカップ」への思い、FedEx Cupプレーオフのポイントシステムの是非など幅広い内容で話を聞いた。
~今年の戦いを振り返って~
Q:今年がPGAツアー参戦5年目。ルーキーイヤー以来の2勝目も挙げ、素晴らしいシーズンだったのでは?
「そうだね、最高の一年だった。スタートはいまいちだったけど徐々に調子が上がって、最後はベストのプレーをすることができた。去年もずっと良いゴルフをしていたけど、結果が付いてきてなかった。今年はそれに結果を残すことができた。ルーキーシーズンはいきなり結果が出て、毎年同じようになるものだと思っていた。現実はそんなに甘くなかったけど、この1年は満足のいくゴルフができた。ハーバータウン(ザ・ヘリテージ)で優勝して、最後のプレーオフではトップ5フィニッシュが2回。毎回ティグラウンドに立った時、『勝てる』と思ってプレーできたし、それができていることは素晴らしいフィーリングだよ」
Q:FedEx Cupプレーオフは結果8位、でもプレーオフの2戦で上位に入って最終戦では総合優勝できる位置にもいました。もう少しポイントシステムがプレーオフに重きがあれば…という思いはなかった?
「いや、それはないかな。今ある形がPGAツアーが求めていたものだったと思う。最終戦にドラマがあることが理想だったし、今年は最終戦のプレーオフがツアー選手権だけでなく、FedEx Cupと1,000万ドルの勝者を決めるものになった。FedEx Cupを手にすることは本当に特別なことだと思うし、プレッシャーは尋常ではない。今年は素晴らしいフィナーレだった。最終戦にプレーしていた全員に優勝できるチャンスを与え、終わってみて結果にはみんな満足していたと思う」
Q:FedEx Cupは導入されてまだ数年ですが、相当な思い入れですね。例えばメジャータイトルと比べるとどっちを取りたい?
「難しいけど、メジャータイトルと同等であることは間違いないね。FedEx Cupタイトルには付随してくるものもあるからね。(将来の)保障だったり、ビッグトーナメントの出場権もある。それとトロフィーに刻まれている名前-タイガー・ウッズ、ビジェイ・シン-そして、ジム・フューリック、ビル・ハースも入っているし、歴史に残るメンバーだし、そこに自分の名前が載ることは特別なことだ。年々重みは増しているし、メジャーと遜色なくなってきているよ」
Q:では、PGAツアー賞金王とFedEx Cup、どっちのタイトルが大事?まさに今、ウェブ・シンプソンVSルーク・ドナルドの賞金王争いが話題になっています。
「俺にとってはFedEx Cupだな。賞金王タイトルは名誉なことだし、年間を通じて安定した成績を残したということ。ただ、俺はプレーオフという舞台でベストなプレーをしてFedEx Cupを勝つ方により意味があると思う。賞金王の方が欲しいという選手もいるだろう。ただ、ウェブが最終戦でいくら稼ごうが、今年最も稼いだのはビル・ハース。賞金王タイトルは取れなくても、実質的にはビルが賞金王だよ(笑)」
Q:これまでFedEx Cupのポイントシステムは毎年微調整されてきている。現状のものに満足しているか?それとも毎年、選手たちの意見なども含めながら変わっていくべきものなのか?
「そうだね、難しいけど、俺は今のシステムは成熟しつつあると思う。今年のシステムが今までで一番フェア。年間を通して調子を維持していた選手にはそれなりのアドバンテージがあり、1試合でも調子が悪いとそれなりにポイントに響いた。まず、ツアー選手権のウィークにその時点でベストなプレーヤーが揃っているシステムになっているし、そこまでなったことは評価されるべきだと思う。こういう新しい制度を取り入れる時は何でもそうだけど、納得している奴もいれば、必ず文句を言う奴もいる。PGAツアーはそのちょうど『真ん中』をこの5年間、試行錯誤しながら探してきたと思う。好き嫌いの両者の言い分は非常に難しいバランス。そんな中で(PGAツアーは)上手く調整してきたと思う」