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石川遼

遼、ジワリ浮上「90点」のラウンドで首位に3打差

千葉県の袖ヶ浦カンツリークラブ袖ヶ浦コースで開催中の国内男子ツアー第20戦「ブリヂストンオープンゴルフトーナメント」2日目。2アンダーの10位タイから出た石川遼は6バーディ、3ボギーの「68」で回り通算5アンダーとして7位タイに浮上した。

初日は終盤3ホールで3連続バーディを決め、上々の滑り出しに成功した石川はこの日、さらに大きな期待を抱かせるプレーを展開した。出だしの1番、第2打をピンそば2メートルにつけてバーディ発進。4番で右ラフからの第2打をグリーン奥に打ち込んでボギーとするが、続く5番で手前から3メートルを沈めてバーディを奪い返し、9番では3つ目のバーディを決めた。

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後半も10番でボギーとしながらも、すぐに11番で第2打をピンそば1.5メートルにつけバーディ。左ドッグレッグの16番(パー5)ではフェアウェイの“曲がり角”に伸びる御神木の左上の上空をドライバーで突き破り、3番ウッドで2オンに成功させ2パットでバーディとする。ティショットをグリーンの左バンカーに落としてボギーとした17番直後の最終18番では、グリーン手前の花道からチップインバーディを決め、大歓声に包まれてフィニッシュした。

3度のボギーを叩いたが、いずれも直後のホールでバーディをもぎ取る粘り。「ボギーを打っても、大丈夫だと思っていた。ドライバーが振れている。パットにも自信がある状態」と言う。「真っ直ぐ打つ、というよりは、遠くに飛ばすことを考えてやっていた」。ティショットで曲げることへの恐怖心に打ち勝ち「今日の内容のプレーならば申し分ない。17番と18番でミスが出たが、それを差し引いて90点」と自己採点。手応えを噛みしめるように落ち着いて話した。

ラウンド直後は、100ヤード以内のウェッジショットを繰り返し、5ヤードごとの距離の打ち分けに集中した。ほぼドライバーショットだけに時間を費やしていた数週間前の練習とは明らかに違う。

大混戦模様の中、首位を走る宮本勝昌とは3打差。「結果につながるのはパッティングが重要になるが、今は自信を持って打てているし(グリーン上で)不安が無い」と自信を見せる。決勝ラウンドの攻勢、そして今季初勝利へ、石川が静かにボルテージを上げてきた。(千葉県千葉市/桂川洋一)

2011年 ブリヂストンオープンゴルフトーナメント



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