1997/03/16国内男子

ジャンボ、パープレーであやうい逃げきり優勝

絶好調なんてそうそう持続するものではない・・という教訓話のような最終日。前日の神わざはぱったり途絶えて、苦しい展開となった。まさに「意外性の男・ジャンボ」だが、それでもしっかり勝ってしまうところがさすがに第一人者。 出だしバーディ、6番もバーディを沈めたまではよかったが、7番で「左目からドライバーでいこうかなと思ったんだか、ま、いいかと思って中途半端に打ってしまった」結果が痛いダボ。「自分で自分の首を締めながらのラウンド」で13番14番と短いパットも決められず、アウトもパープレー。 しかし優勝は優勝。「どんな形にせよ、優勝は大切なものだし、大変なことだし。結果としては入らなかったがパターもタッ...
1997/03/15国内男子

ジャンボ、なんと「61」の超絶スコアでダントツ

いったいどうなっているんだ?と言いたくなるようなジャンボの超快進撃。アウトは1,2,4,6番でバーディの32(13パット)、インに入って10番でイーグル、11,13,15,16,18番もバーディとして29(13パット)。ゴルフが楽しくてしかたないといった感じの1日だった。 「まだミスがあったり納得のいかない部分もあるが、パッティングのストロークが良くなってきた、これは嬉しい。ここ何年間でいちばんじゃないかな。ワンポイントのヒントでバックスウィングがスムーズにできるようになってきた。こういうスコアが出ると、苦労の甲斐があったと思うよ」 いまはタイガー・ウッズのように出る試合は20アンダーを意識し...
1997/03/14国内男子

渡辺司浮上、ジャンボもあがってきたぞ

フランコも68と決して悪くはない内容だったが、この日は入れ換わりが激しい。68程度では平凡過ぎる。6バーディにイーグルまでおまけにつけた渡辺司(27パット)が一気にトップに浮上し、ジャンボ尾崎も7バーディと貯金を増やす。「これで多少おもしろくなったな。ドライバーがいまいちだった。ほんとうはトップと4ストローク差くらいまでもっていきたいと思っていたんだけど、1打違ったな」とジャンボ。今年もジャンボ節は健在。 いっぽう渡辺は「花粉症がきつくて・・。対策は祈りだけ。晴れるな!」...
1996/12/08国内男子

エレラ 12アンダーで今季最終戦を飾る

3日目までとうって変わって、晴天・微風の沖縄らしい陽光のなかで最終日を迎えた。出場70名中35名がアンダーパーでプレー。エレラが4日間とも60台で回る安定したプレーで、2日目にトップにたってそのまま逃げ切った。 注目のシード権争いは溝口英二が10位タイでフィニッシュ。その結果221万円の上乗せでトータル1886.5万円で61位でかろうじてシードを得た「うれしい。最後の最後で決められて、それしか言いようがない。今年はいろいろありましたが、無事に終わり、これからは前を向いていこう」と、若者らしく爽やかなコメント。 シード線上にいた横山明仁、中村通はともに6アンダー、3位タイと健闘したが、1765....
1996/12/01ゴルフ日本シリーズ日立カップ

完全試合の4日間。ジャンボ「初優勝」の101勝目

ジャンボ尾崎が最後まで気分よく疾走した。最終18番のバーディパットこそ外して記録を逃がしたものの、ほとんど100点満点のゴルフ。 しかし本人は「前半でつまづいた。アイアンがいまひとつ。自分自身でなさけない。ゴルフの内容は丸山の方がよかった」と深く反省。 「今年はずいぶん悩んだ。海外でもいいゴルフができない辛さがあった。しかしそういう、なんとかしなければという気持ちが100勝、初優勝(101勝)を生んだのだと思う」「今年は春先の2~3勝が大きかったね。勝つべきところで勝てた。運の強さかな。優勝争いのプレッシャーで自分自身を成長させている気がする」 丸山茂樹は「いいゴルフ。なにも言いようがない。た...
1996/11/24国内男子

尾崎ブラザーズ届かず、優勝はスタンコウスキー

もしやと思わせたジャンボ尾崎の2週連勝はやはりならなかった。悪いゴルフではなかったのだが、スタンコウスキーやデビット・イシイのゴルフが一枚上だったということだろう。 P.スタンコウスキーはプロになってからは初来日。学生時代に日米対抗(当時テキサス大学)で来たことがあるという。米ツアーでもまったく無名というわけではなく、今季ベルサウスで初勝利をあげている選手。 「プレーオフ、デビットが18番でパットを外すとは思わなかった。信じられなかった」とスタンコウスキー。「日本の試合に出たいと思っていた。米国で勝ったときが23万4000ドル、それより賞金が高い。24万5000ドルですから。予定? 妻にも会い...
1996/11/17国内男子

ジャンボ尾崎堂々の3連破、100勝を飾る

気運が上昇しているときのジャンボはほんとに強い。内容的には決して最高とはいえず、特にインに入ってからはけっこう危ない感じもあったのだが、競り合うはずのトム・ワトソンも弟直道もいまいちスッキリしないゴルフだったから、結局終わってしまえば前日と同じ3打差。 「1ホール1ホールが厳しかった」という尾崎。しかし勝ってしまえば「この勝利の実感はオフになってからわいてくるのかな。こんないい舞台でこんなことができたなんて・・自分の存在がこんな形でなしとげたことに感謝するしかない」「ボクが力のあるうちに、挑戦してくれる若手が出てきてほしい」とさわやか上機嫌。これでこの試合3連破、今期7勝。通算100勝なのだか...
1996/11/10国内男子

激闘プレーオフをウェストウッドが制す

トップだった佐々木久行はスコアを伸ばせず、4バーディのL.ウェストウッドなどいずれも68と追い込んだ3人の外国勢のプレーオフ、奇しくも英・米・伊の3国対抗戦のおもむきとなった。 ウェストウッドは欧州ツアー中心に活躍する選手。「雨と霧の天候はまるでイギリスと同じようで、とてもプレーしやすかった」とか。「ライダーカップに出たい。マスターズももし招待状がくればぜひ出場したい」と夢を語った。 日本オープンのテラベイネンもそうだけど世界には強い選手がいっぱいいるんだね。 また金子柱憲選手は5位に入ったため、賞金ランク1位のジャンボ尾崎との差は2750万円となっている。...
1996/10/27国内男子

ジャンボ追い込みならず。100勝はおあづけ

トップの尾崎直道と3打差。もしやと期待させた最終日だったが、ジャンボはスコアを伸ばすことができず結局4打差の2位。この日も前半バーディ連取の32とした尾崎直道が後半ボギーを叩きながらも38にまとめ、久しぶりの優勝を飾った。優勝賞金は3600万円。 「天気もいいし、下から追い上げてくるだろうし、そう簡単には勝てないだろうと思っていたが、7番を終わって下が伸びていないのにびっくりした」「きのう、優勝はジャンボにゆずるなんていったけど、正直いって前の組のジャンボがパットを外すのを見てホッとしていたんだ」 さて、ジャンボ100勝はいったいいつになるのか。はやいところキリをつけてほしい気がするのだが。...
1996/10/20国内男子

丸山茂樹、公約どおりの「完全優勝」

「明日は完全優勝だ」の公約通り、丸山茂樹が35・36で強豪たちをかわし、昨年に続いての連勝。「うれしい。あの外国人ばかりのメンバーの中で優勝したのだから、なおさら嬉しい」 「今シーズンは全英オープンの出場で、自分を勇気づけられました。海外にいって外国人たちとまわる経験で、自信が出たと思います」 元気な男がいっそう元気になった。たしかに上位にならんでいるのは外国勢ばかり。これからビッグネームがどんどん来日する注目の秋のゴルフシーズンだが、ちょっぴり期待したくなってくる。...
1996/10/13国内男子

水巻善典、1打差で2年ぶりの勝利

前日首位の水巻善典も2番、3番とボギーが先行したが「あきらめないでやろうと心にいいきかせ」、4番、6番、7番と取り戻し、8番ボギーで結局アウト35。 前半4バーディと快進撃を続けていたB.ジョーブも15番でまさかのシャンク。「つま先さがりでボールが沈んでいた。トップ争いに加わっていたのに、信じられない。クレージーだ」 「ジョーブもプレッシャーを感じているんだなと思ったよ。彼も自分も同じだと思った・・」水巻はがんばり通してのトータル72。追い込んできた桑原、東らをかろうじてかわした。 「ハラハラドキドキが僕の役割なのかな。来年? アメリカには絶対に行くよ。アメリカで一番になりたい。自分で自分を追...
1996/10/06国内男子

丸山、細川惜しくも届かず、逃げ切って優勝は木村政信

「15番のOBが痛かった。あれがなければ勝てると思ったのに・・」は細川和彦。「惜しい。あと一歩だったのに17番でバーディが取れなかったのがすべてだった・・」は丸山茂樹。貯金を生かして木村政信がかろうじて逃げ切りに成功した。 ところで「日本にきていきなり優勝争いなんてすごい選手。なにをやっても上手だし」とひそかに感動していたS.ジョーンズから「キミはアメリカに来ないのか?」と言われた同じ組の細川和彦。少し感動もの。「もっと練習してがんばろう」とひそかに心に誓ったのだそうだ。...
1996/09/29日本オープンゴルフ選手権

難コースを制したのは無名のテラベイネン

前半はよくも悪しくもジャンボ尾崎のジャパンオープン。そして後半はジャンボを圏外において外国人選手たちがあい争った熾烈な試合。そんな印象の4日間だった。優勝のピーター・テラベイネンは日本ではまったく無名の選手。チェコオープンの勝利をポイントとして日本ゴルフ協会が出場を認めたというもので「優勝2400万円はこれまで手にした最高の賞金だ。管理はワイフがするが、自分としては車が買いたい。なにしろシンガポールは車が高いから」 これで日本における10年間のシードも手に入れた。...
1996/09/22国内男子

優勝は3日目までダントツ独走のジャンボ尾崎

ジャンボの完全独走態勢でむかえた最終日は台風の影響でカット。3日目の結果がそのまま最終結果となった。しかし超好調尾崎。いくらアクシデントがあっても最終日に崩れたとは考えにくく、やってもやらなくても、やっぱり優勝はジャンボ尾崎? 「今週勝って、来週の日本オープンで100勝のチャンスがめぐってきたのは運命だね。ファンの期待にこたえなくてはならない」と好調宣言。ちなみにこの試合の賞金配分は、4日分の75パーセントとなる。...
1996/09/15国内男子

倉本惜しくも2位。優勝はカルロス・フランコ

真板潔も細川和彦も走り続けることはできなかった。逆転優勝を飾ったのはパラグアイのカルロス・フランコ。「この風の中、68というスコアは上出来だ」という5バーディ1ボギーの追い込み。「17番で佐々木選手がならんでいるのはわかっていたが、彼はこれ以上伸びないと思って」冷静に自分のプレーに集中。もしチャンスがまわってくれば米国でプレーしたいという。 2位に上がった倉本は「このところ秋の陣をむかえるのに調子もあがってきたし、ジャパンオープンにむけてがんばります」と好調宣言。 ちなみにジョン・デーリー。6番ホールでは5オン2パットの7を叩き「フラストレーションのたまるラウンドだった。道具の問題だと思う。合...
1996/09/08国内男子

飯合、逃げ切って今期2度目の勝利

開催コースの習志野から自転車で通える距離に住む飯合肇。地元の有利はもちろんあったが、堂々の逃げ切り優勝を飾った。スコアを伸ばせず、苦しみながら追う展開となった田中は最終18番、ティショットを左に曲げ、追撃ならず。またミケルソンも追いつくことができなかった。「金子(柱憲)や東が好調だったからな、ようやく仲間に入れてもらえた。これで秋の陣の好スタートを切ることができました。」という飯合。これからのメジャー連戦にむけて、しっかりした手ごたえを感じとった。...
1996/09/01国内男子

芹澤信雄、ジョーブを下してマッチプレー初優勝

前日の死闘で疲れ切った芹澤信雄だが、パワーのジョーブとの決勝戦もまた死闘。大量のリードをうばったものの最後までもつれた。2回目の14番、15番、17番とジョーブにホールを奪われたが、追撃もそこまで。1アップのままむかえた36ホール目で決着がついた。 「丸山(智弘)さんに貸してもらったキャディのおかげです。感謝している」と芹澤。17番のボギーのあと、一瞬、昨日の佐々木久行のことが頭をよぎったが「しかし1アップなんだ。このホールを負けても、まだ負けじゃない」と打った最終ホールのセカンドショット。「今日いちばんのショット」が最後で出てくれた。 なお数字の意味は、たとえば3-2とは2ホール残して3アッ...
1996/08/25国内男子

手嶋が猛烈な追い上げ。しかしプレーオフはジャンボが制覇。

「そんなに調子がいいとは思わない。ショットもいつものように決まっていなかった」(加瀬談)はずのジャンボだが、17番、グリーン奥からのチップインで生き返り、続く18番もバーディとして15アンダーに。「最近4週連続の予選落ち」で「プロ入りしてからジャンポさんとプレーしたことはない」手嶋多一がこの日8アンダーと素晴らしいラウンドして、プレーオフにもちこんだ。 しかし「プレー中は一度も勝てるとは思わなかった」手嶋は、プレーオフの17番ホール、グリーンをオーバーしたジャンボのトラブルにつけいることができず、結局はベテランに好機をさらわれた形となった。ジャンボ自身も「今回の優勝はいばれる内容ではなかった」...
1996/08/18国内男子

細川和彦、2週連続優勝 51pは大会新記録。招待選手、P.スチュワート 今日19pで3位

細川は、今日も6バーディ、1ボギーと好調で11ポイントをあげ、通算51ポイントの大会新記録で優勝を飾った。「2試合連続なんて最高ですね。ポイント制なのでピンしか狙っていかなかった」と、さわやかなコメント。また、19ポイントを挙げて 3位に入ったP.スチュワートも、細川の印象を「稼げるところで必ずとってくる。若いのに素晴らしいプレーヤーだね」と、そのガッツのあるプレーを賛えている。 (ステーブルフォード競技) 1986年 米国PGAのジ・インターナショナルで最初に採用された競技方式。 パー(0点)を基準にバーディ2点、イーグル5点、アルバトロス8点、ボギー-1点、ダブルボギー以上-3点というポイ...
1996/08/04国内男子

細川が16アンダーで優勝

バーディ、バーディで発進した細川和彦が結局5打差をつけて昨年のKBCオーガスタに次いでプロ入り2勝目。「優勝を意識したのは17番のバーディが入って4打差がついて、最後はボギーでもいいやって思った時」という。細川のスウィングは安定しているとプロの多くが認めているだけあって 自身も安定したスコアを生み出せるという。1勝目と2勝目との違いは、と聞かれて「泣かなかったことかな...」という辺りに自信の程が伺える。今後に期待したい。...