2011/05/13日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯

【GDOEYE】深堀圭一郎が左足の手術を経てツアーに復帰

兵庫県の小野東洋ゴルフ倶楽部で行われている「日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯」の2日目。近年左足痛に悩み、今年の2月に手術を受けた深堀圭一郎が、自身の今季初戦で通算1アンダーの16位タイで予選を通過した。 深堀は選手会長を務めた昨年、古傷の痛みを抱えながら試合出場を続けたものの、賞金ランク73位に終わってシード権を喪失。生涯で1度だけ行使できる「通算獲得賞金ランキング25位以内」という権利で、今季も“特別シード選手”としてツアーに参戦できたが、これを使わず治療に専念することを選択した。 治療とリハビリを経て前週の「レジェンドチャリティプロアマ」に出場したが、今大会がレギュラーツ...
2011/05/19国内男子

【GDO EYE】浅地、伊藤を押し退け澤木聡仁がアマ部門で首位!

国内男子ツアー「とおとうみ浜松オープン」は、6名のアマチュア選手が出場している。その中には推薦で出場している浅地洋佑、伊藤誠道のトップアマ以外に、地元静岡出身選手を対象とした予選会を勝ち上がった澤木聡仁、金森祐介の2名が含まれている。 そして大会初日に、その予選会をイーブンパーでラウンドし1位通過を果たした澤木が、4アンダー「68」の自己ベストをマークし29位タイに入った。クラーク記念国際高に通う高校1年生の澤木は地元浜松出身で、プロのトーナメントに出場するのは今回が初めて。 「緊張しました。でも、自分は緊張した方が集中できるタイプなので。今日は自分の思った通りにできました」と嬉しそうに話す。...
2011/06/05日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills

【GDOEYE】初優勝を逃した山下和宏「もう一回、今度こそ」

茨城県の宍戸ヒルズカントリークラブで開催された国内メジャー第2戦「日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills」は5日(日)、J.B.パク(韓国)のプロ初優勝で幕を閉じた。4アンダーの単独首位から最終組でスタートした山下和宏は「77」と大きく失速。プロ13年目の37歳は、悲願のツアー初勝利を逃した。 出だしの1番からいきなり3パットボギー。スタートホールでいきなり首位の座を明け渡した山下は、前半アウトを「41」と大きくスコアを落とし、優勝争いから早々に脱落した。結局通算2オーバーの15位タイ。「力みがあったというか、自分のペースでなく、少し慌ててしまった」。...
2011/06/04日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills

【GDOEYE】薗田峻輔「限られた人だけのプレッシャー」

茨城県の宍戸ヒルズカントリークラブで行われている国内メジャー第2戦「日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills」3日目。3オーバーの23位タイから出た薗田峻輔が、4バーディ、1ボギーの「68」をマークし通算イーブンパーの9位タイ。単独トップの山下和宏に4打差で最終日を迎えることになった。 プロ1年目の昨季「ミズノオープンよみうりクラシック」でツアー初優勝を果たした薗田。杉並学院高時代を含め、アマチュア時代から数々のタイトルを獲得し、石川遼、池田勇太といった将来を嘱望される若手の一人に加わってみせた。しかし今季はここまで6試合でトップ10入りが「中日クラウン...
2011/06/03日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills

【GDOEYE】単独2位のキム・ヒョンテ「キョンテじゃなくて・・・」

茨城県の宍戸ヒルズカントリークラブで行われている「日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills」2日目。1オーバーの11位タイからスタートした韓国のH.T.キムが、「66」をマークして通算4アンダーとし、トップの小林正則に1打差の2位につけた。 出だしの1番から2連続バーディを決め、序盤で波に乗ったキムは、5番からも連続バーディ。難度の高い最終ホール、466ヤードの18番では右サイドから残り172ヤードの第2打を、5番アイアンのフェードボールでグリーンに乗せ、6メートルを沈めてバーディフィニッシュ。7バーディ、2ボギーの「66」はこの日のベストスコア。「今週...
2011/05/22国内男子

【GDO EYE】小林正則「遼が相手だったから勝てた!」

国内男子ツアーで今季から新設された「とおとうみ浜松オープン」の初代チャンピオンになったのは、プロ14年目の小林正則だった。最終日を首位と3打差の2位タイで迎えた小林は、2009年「ブリヂストンオープン」以来となる最終組でプレーし、その時は7位タイに終わったが「優勝したい」という強い気持ちでスタートした。 2番から3連続バーディを奪うと、9番(パー5)ではグリーン手前の花道からチップインイーグル。後半に入っても14番までに3つのバーディを積み重ねて通算21アンダーまで伸ばした。しかし「15番で(リーダーズ)ボード見たら、遼が1打差で追いかけてきていたので、まだまだ伸ばさないとダメだと思いました」...
2011/05/20国内男子

【GDO EYE】矢野東、コースマネジメント重視で4位タイに浮上!!

国内男子ツアー「とおとうみ浜松オープン」の2日目に、6ストローク伸ばし首位と1打差の4位タイに浮上した矢野東。今季開幕戦から4試合に出場し、1試合しか予選を通過できなかった矢野が、突如優勝争いに加わったのは、気持ちを入れ替えたからだと話す。 「今までは優勝を狙う気持ちで試合に入っていてダメだったので、今週は予選通過を目標にしてきました。そうしたら、パットが多少入らなくてもイライラしないし、気持ちに余裕が出ましたね」。2008年に賞金ランキング2位に入る活躍をしているが、今日と同じような心構えでプレーしていたことを思い出したという。 矢野が今週目指すゴルフはショットの完成度よりもコースマネジメン...
2011/05/27国内男子

【GDOEYE】2011年の男子ツアーは“谷間の年代”が奮闘中

今週の「ダイヤモンドカップゴルフ」で今季も6戦目を迎えた国内男子ツアー。今シーズンはここまで、昨季とはある意味で異なる様相が展開されている。 開幕戦の「東建ホームメイトカップ」から前週の「とおとうみ浜松オープン」までの5戦で、優勝した高山忠洋、近藤共弘、ブレンダン・ジョーンズ、河井博大、小林正則は、すべて30代でそれぞれの大会を迎えた選手たち。昨季は上下の年代の選手たちに話題をかっさわられ、水をあけられた年代が、ここまでは奮闘が目立っている。 30代といえば気力、体力ともにゴルファーとして成熟し、脂ののった中堅世代と言っていい。今年でいえば、87人のシード選手(永久シード権保持者は除く)のうち...
2011/05/26国内男子

【GDO EYE】首位発進の増田伸洋、千葉CCの攻略法は「ナイショ」

26日(木)に開幕した国内男子ツアー「ダイヤモンドカップゴルフ」。上田諭尉、金度勲(韓国)と並んで初日首位に立った増田伸洋は、開催コースの千葉CC梅郷コースを誰よりも知る選手、と言っても、言い過ぎではないだろう。 グリーンの荒れる午後、インからスタートした増田は前半から飛ばした。13番(パー3)、7番アイアンでピンそば20センチにつけるスーパーショットを見せると、続く14番(パー5)では、残り250ヤードの第2打を5番ウッドで2オンに成功。15メートルのパットを沈め、イーグルを奪った。その後も3つのバーディを重ねて「66」をマーク。トップタイの発進に自然と笑顔がほころんだ。 増田は18歳でゴル...
2011/06/02日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills

【GDOEYE】“被災地”で開催中の国内メジャー第2戦

2日(木)に開幕した今季の国内メジャー第2戦「日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills」。その舞台である宍戸ヒルズカントリークラブは、先の東日本大震災で被害を受けているコースの一つだ。 3月11日。茨城県中部、笠間市内に位置する同クラブは震度6強の地震に襲われた。一般営業の同日は、強い揺れにクラブハウスからは一斉に人が飛び出し、コース上にいたプレーヤー、キャディらは立っていることすらできない。幸い、けが人は無かったが、クラブ内は少なからず震災の爪痕が残った。 13番パー3はフェアウェイ上に10数センチの地割れが発生。2段グリーンも突如“3段”になってしま...
2011/05/29国内男子

【GDOEYE】7位タイも…藤田寛之は梅雨入り宣言

気象庁が関東甲信地方の梅雨入りを発表したのは今週27日(金)。千葉県の千葉CC梅郷コースで行われた国内男子ツアー第6戦「ダイヤモンドカップゴルフ」2日目の朝だった。 しかし平年より10日以上早いというこの梅雨入り宣言よりも前に、藤田寛之は自身を襲う前線に苦悩していた。「スイングの調整中」。大会初日、藤田は第1ラウンドを「70」で回り2アンダーの14位タイとまずまずのスタートを切ったが「スコアはともかく、中身はガチャガチャ。ショットが良くないとチャンスが作れない」と停滞ムード。風邪気味だった体調もふまえ「ゴルフも自分も風邪をひいている」。そして「本当に晴れてこない。入梅です」と続けた。 インパク...
2011/05/29米国男子

【GDO EYE】今田竜二、ひた向きな努力は実を結ぶのか

米国PGAツアーの第23戦「HP バイロンネルソン選手権」に出場している今田竜二。ここまで今季14戦に参戦して、7度の予選落ちを喫すなど苦しいシーズン序盤を迎えている。昨年のシーズン開始直後の肋骨(ろっこつ)骨折のトラブルから、シード獲得の後がなくなったフォールシリーズではトップ10フィニッシュが2回と、次シーズンに望みをつなぐ締めくくりのはずだった。 11年シーズンがスタートするも、連戦の予選落ち。先の東日本大震災直後の「トランジションズ選手権」で、今田は震災義援金としてバーディ1個につき、1,000ドルを寄付する活動を始め、他PGAの選手にも協力を呼びかけた。自身が奮起するきっかけでもあっ...
2011/05/28国内男子

【GDOEYE】国内男子ツアーが被災地から40人を招待

千葉県の千葉CC梅郷コースで行われている国内男子ツアー第6戦「ダイヤモンドカップゴルフ」は大会3日目の28日(土)、東日本大震災で被害を受けた被災地から40人をギャラリーとして招待した。 津波で甚大な被害を受けた茨城県大洗町から31人、地震と原発事故の影響で福島県双葉町から現在、埼玉県内で避難所生活を送っている9人の希望者が参加。この日は午前中からあいにくの雨模様ながら、早朝に当地を出発したバスで会場を訪れ、試合を生観戦した。 片山晋呉、池田勇太、横尾要の3選手はホールアウト後、写真撮影、握手会に応じた。また、予選落ちした石川遼は、大会関係者を通じて自身のグッズ、携帯ストラップをプレゼント。小...
2011/02/25米国男子

【GDO EYE】17歳のM.マナッセロ、あわやサボテンの悲劇!

「WGCアクセンチュアマッチプレー選手権」の2日目、今大会最年少出場のマッテオ・マナッセロ(イタリア)17歳は、1回戦で石川遼を20ホールの激闘の末に下したシャール・シュワルツェル(南アフリカ)と対戦。 序盤はシュワルツェルが試合を優位に進めるが、中盤にマナッセロが逆転し14番を終えて2アップのリードを奪った。しかし、15番でシュワルツェルが奪い返すと、16番パー3のマナッセロのティショットは、グリーンの後ろにあるテントを越えてしまった。 シュワルツェルがボールを捜しに行くと、そこにはジャンピングチョイヤと呼ばれる、サボテンが積み上げられていた。よく見るとボールはその中に入り込んでいる。この...
2011/02/20米国男子

【GDO EYE】ツアー初優勝なるか!?開き直ったケビン・ナ

米国男子ツアー「ノーザントラストオープン」の3日目、通算5アンダー6位タイからスタートしたケビン・ナが、スコアを4つ伸ばして2位タイに浮上。首位と1打差で最終日を迎え、ツアー初優勝を狙える位置に浮上してきた。 顔立ちはアジア系のケビンは、両親が韓国人だが、生まれてすぐに米国に移住したため、米国籍で本人も生粋のアメリカ人という誇りを持つ。2001年にプロ転向を果たし、04年からツアーに本格参戦している。その04年にはトップ5以内が2回、05年はプレーオフ敗退を含む2位が2回。09年はトップ5入り5回で、昨年も2位が1回に3位が1回と優勝のチャンスはあったが、未だ栄冠は掴んでいない。 今季は「ソ...
2011/02/19米国男子

【GDO EYE】51歳のカプルス、地元の声援を受け暫定単独首位!

一昨年50歳を迎えチャンピオンズツアー入りを果たしたフレッド・カプルス。ルーキイヤーとなった昨シーズン、序盤から出場3試合連続優勝を果たすなど、衝撃のデビューを果たした。シーズンを通した賞金王は惜しくも逃したが、その実力は誰もが認めるものだ。 そんなカプルスだが、チャンピオンズツアーに専念する訳ではなく、機会を見つけてはレギュラーツアーにも出場。昨年は8試合に出場した。そして、今週開催されている「ノーザントラストオープン」は、特に思い入れが強く、毎年のように出場している。 シアトルで育ったカプルスは、その後ヒューストン大学に進学するが、プロゴルファーを目指すため、親の反対を押し切ってロサンゼ...
2011/02/18米国男子

【GDO EYE】飛ばなくたって大丈夫!ベテランのC.ペイビンが奮起

米国男子ツアー「ノーザントラストオープン」の初日、晴天に恵まれ中断なども無かったが、14名がホールアウトできずに日没サスペンデッドとなった。その理由の一つは、例年になく、グリーンが硬いこと。グリーンが難しいことで多くの選手がスコアメイクに苦しんでいる。そしてもう一つの理由は、コースが比較的距離が短いことだ。 パー5で2オンが可能な1番、そしてパー4だが飛距離の出る選手には1オンも可能な10番などで前組のプレーを待つことで、進行の遅れが生じてしまう。記者会見でも「このコースは距離が長くないので、自分にも十分チャンスがある」と言う選手が多いが、ただ一人「コースが長くて大変だよ」と嘆く選手がいる。...
2010/11/06米国男子

【GDO EYE】タイガー、遼も実感!中国の「ゴルフ観戦マナー」事情

中国・上海にあるシャーシャンインターナショナルGCで開催されている世界ゴルフ選手権の第4戦「WGC HSBCチャンピオンズ」に集結したゴルフ世界ランキングトッププレーヤーの心配ごと。それはギャラリーの「観戦マナー」だ。 記者である我々も驚くのは、その堂々たる「マナー違反」のオンパレード。プレー中の写真、動画撮影、大声での携帯電話の使用、おしゃべり、喫煙、スイング中の移動……。 そんな状況下でプレーをすることを嫌がる選手への配慮のため、大会側も必死である。大会に関わる多くのボランティアを教育し、マナー違反者への徹底した通告を実施している。実際に、大会スタッフやボランティアが警察官さながらに、ル...
2010/11/11国内男子

【GDO EYE】師匠も深刻、スイングに悩む藤田の症状

「三井住友VISA太平洋マスターズ」開幕前日、藤田寛之の表情はいつになく暗かった。「ショットの調子は、非常に良くないですね。何とか、アプローチとパターでしのいでいきたい」。日ごろから自らに厳しい言葉を投げかけている藤田だが、今回はかなり深刻だったようだ。 今週は師匠の芹澤信雄も出場しており、「これから練習場で教えを乞うてきます」と話していた藤田。その芹澤が昨日、報道陣にこう口にした。「今回、彼は重症ですよ。1個、ネジが外れているみたい。本当に酷いですよ」。 だが、迎えた初日。藤田は4バーディ、1ボギーの「69」と好発進。「今日は、ちょっと良いイメージに戻りつつあった」と、久々に手ごたえを口にす...
2010/10/31国内男子

【GDO EYE】金庚泰「石川はライバルではなく競争相手」

兵庫県のABCゴルフ倶楽部で開催された、国内男子ツアー「マイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメント」は、通算13アンダーでホールアウトした韓国の金庚泰が、2位の石川遼を1打差で振り切って今季3勝目を果たした。 最終日の金は通算10アンダーの首位タイでスタートし、1番でバーディ。その後はチャンスにバーディパットが決まらず我慢のゴルフを続け、10番でバーディ。そして勝負どころとなった17番で15mのバーディパットを沈めて通算13アンダーまで伸ばした。 「今日は4日間のうちで一番ドライバーショットが良くなかった。けどアイアンショットは4日間の中で一番良かった」と話す金は、ティショットをラフに...