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【GDO EYE】金庚泰「石川はライバルではなく競争相手」

兵庫県のABCゴルフ倶楽部で開催された、国内男子ツアー「マイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメント」は、通算13アンダーでホールアウトした韓国の金庚泰が、2位の石川遼を1打差で振り切って今季3勝目を果たした。

最終日の金は通算10アンダーの首位タイでスタートし、1番でバーディ。その後はチャンスにバーディパットが決まらず我慢のゴルフを続け、10番でバーディ。そして勝負どころとなった17番で15mのバーディパットを沈めて通算13アンダーまで伸ばした。

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「今日は4日間のうちで一番ドライバーショットが良くなかった。けどアイアンショットは4日間の中で一番良かった」と話す金は、ティショットをラフに入れることも多かったが、パーオンできなかったのは最終18番の1回だけ。しかし、その18番もピンまで8ヤードのカラーだったため、難なく2パットでパーセーブすることになる。

この優勝で賞金を1億5026万円まで積み重ねた金は、ランキングで2位につける石川(1億1085万円)に約4000万円の差をつけた。「まだシーズン終盤には賞金の高い試合が多いので、賞金王が近づいたとは思っていません」と話す金だが、残り4試合となった現在は大きなアドバンテージになる。

ラウンド後に石川は「今の自分は、金とは今回の1打のように、少しではあるが、明らかに大きな差がある」とライバル視した発言をしていた。対する金は石川のことを「ライバルとは考えていません」と言う。

「ゴルフ界で考えると石川選手のような存在はとても重要で、若いのにみんなの期待を一身に背負って、結果を出して、有名になってもものすごく謙虚で、もの凄く立派だと思います。プレーヤーとしての石川選手は自分にとってライバルというより、本当に良い競い相手。今日も石川選手が良いプレーをしていたから、僕も刺激を受けて結果が出せたと思います。これからもずっと、いい仲間というか、いい競争相手というのがいいですね」。

普段はあまり率先してしゃべることのない金だが、優勝直後ということで、自分が思っていることを頭の中で整理しながら語った。金の中ではライバルという単語が、相手を蹴落としてでも競い合うものとでも捉えているのだろうか。「良い仲間で、かつ良い競争相手」それこそが、ライバルなのではないだろうか。金と石川、この2人は今年だけでなく、2人の主戦場がたとえ米国に移ったとしても、続くライバル関係となりそうだ。(編集部:本橋英治)

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2010年 マイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメント



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